2013年4月20日土曜日

【秩父鉄道1000系撮影記事】影森以遠にも春来る

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都内より緑がまだ少し淡いけど、沿線はすっかり春の装いだ

■電車に揺られたくなった
所用で高崎線沿線に出たある日の夕方、秩父鉄道に乗った。日差しが長くなり午後遅い時間でもあたりが明るい。都内より少し緑は淡いけどもうソメイヨシノは散ったあとだし、しだれ桜もおしまいだ。おだやかな日差しのなかを走る電車(1010編成だった)にはさわやかな風が入り込み、乗客もうつらうつらと寝入っている人が多い。春になったのだとつくづく感じる。カメラや写真なんてどうでもよくなってくる。


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誰も乗っていないように見えますけど、私の目の前に誰もいないだけ

とかいいながら、なんとか写真にしようと往生際の悪い私ではある。御花畑で降りるのが惜しくてずるずる乗り続け、浦山川を越えてしまい、その先の駅でなんとなく降りた。

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駅前のしだれ桜はもう盛りを過ぎていたけど、でもきれいだった

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7500系もすっかり馴染んだ

■「徒然草ごっこ」だけどな
いや、「なんとなく」なんてうそです。「ブログ人格」というものがあるので、ここで私が書くことはある程度の妄想とフィクションは含むものと思ってほしいのですけど、乗っていた1010編成が戻ってきたらどこかの駅で撮ろうと企んだから三峰口へ行かなかったのだ。「なんとなく」のはずがない。

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市長選挙でこういうことが公約になる時代とは(ため息)

駅周辺を歩いてみる。下校中の小中学生が大声でさわぎながらしだれ桜の並木の前を走っていく姿を見ていて笑みがもれた。ここにも人々の生活があるのだ、という思いに駆られる。ちょっとした旅情みたいなものだ。