2026年3月2日月曜日

【秩父鉄道】デキ105のギラリを撮る

青梅線内でのED16牽引貨物列車を思い出した

■ふらりと秩父鉄道沿線に
12月6日(土曜日)に、何気なく秩父鉄道沿線を目指した。

暖かく晴れた日だったから、勤め先を出てもすぐに帰宅せず、どこかへ行きたくなった。その前の週に東武野田線にでかけて、目の調子が悪くてもなんとか写真は撮れるという自信を得たから、そんな気になったのかもしれない。

■いきなり前面帯なし5003編成に
西武秩父線を走る4000系電車の置き換えも迫っている。2扉クロスシートで乗っていて楽しい電車だ。だが、このところ私が秩父鉄道沿線に出かける際に用いるのは、東武東上線寄居乗り換えのルートばかりだ。

それは、「東武鉄道 × 秩父鉄道. SAITAMAプラチナルート乗車券」の割安感にあらがえないから。東武東上線・越生線全区間と秩父鉄道ふかや花園〜三峰口でフリー乗降が可能なのだ。西武鉄道発行の「秩父フリーきっぷ」より安い。

「秩父フリーきっぷ」は二日間有効だが、乗車駅から西武秩父までの往復乗車券と西武秩父線芦ヶ久保〜西武秩父、秩父鉄道野上〜三峰口のフリー乗降に限られる。秩父鉄道線内での使い勝手のよさは私には「東武鉄道 × 秩父鉄道. SAITAMAプラチナルート乗車券」が勝る。

そんなことを考えつつ昼過ぎの東武東上線8000系電車に揺られて寄居に降り立った。すると、下り列車に前面の帯をなくした5000系5003編成が姿を現した。予期せぬ出会いに幸先のよさを感じて、深く考えずに乗り込んだ。

なにしろ「どこで何を撮ろう」と考えないで来たから。

■青梅線のED16をなんとなく思い出して
午後の冬の光を浴びながら電車は三峰口を目指してひた走る。5000系電車はそれにしても、ばたばたと大きな音を立てて走る気がしてならない。二段窓だからか。むかしからそう思うんだよな。

すると樋口で対向の鉱石貨物列車の先頭にデキ105がいるのが見えた。またもや撮りたい列車にいきなり遭遇できてしまった。逡巡したけれど、樋口で下車して後続の上り普通列車に乗ることに決めた。おそらく鉱石貨物列車は波久礼で長時間停車して、上り普通列車を退避するはずだと思い出したから。

それにしても、D型で小型だからか、茶色く塗装されたデキ105は、視力の衰えた自分には青梅線や南武線で大昔に見たED16やEF15を思い出させる気がした。雰囲気がなんとなく、ね。

秩鉄7000/7500/7800系列に乗ったらこれを見たい

乗り込んだ7001編成の普通列車は予想通りに、波久礼で副本線で退避中の上り鉱石貨物列車よりも先行した。こうなったら上り方面で鉱石貨物列車を撮影できそうなところ、なおかつ駅にも近い場所を脳内で検索して……アウトレットモールの駅手前を思い出した。

ついでに、桜沢を出発した列車内の表示「次はオマエダ」のことも思い出して、待ち構えた。そのあたりも抜かりはないぜ。

■予想以上のギラリ
アウトレットモールの下車駅でそそくさと降りて、早足で下り方向へ向かった。通過時間を覚えていないが、それほど先行した列車と間隔が開くとは思えない。曲線区間には先客が2名いた。

まもなく、デキ105牽引鉱石貨物列車がやってきた。予想以上に速度を出している。ちょっと迷ったけれど、カメラを固定せずに追い写しを試みた。デキの側面に反射する光が眩しい。

予想以上に車体が反射した

撮影画像を再生して車体の輝きを写せているのを見て、安堵した。もっとも、ピント合わせ自体が光学ファインダーでは怪しい状態だったから、画面四隅まできちんと配慮できてはいない。画面左の列車後端の切り方が中途半端ではある。

それでも、両眼ともに不自由でも動く被写体を追い写しできるぞ! というのはちょっぴり自信の回復になるように思えた。

パレオのヘッドマークを見て……なるほど

この日は2025年のSLパレオエクスプレス運行の最終の週末だった。鉱石貨物列車の通過後20分くらい待てば、SL5002列車が来るとそばにいた撮影者の方が話していた。そのまま待ち続けてもよかったが、同じ構図の写真ばかり撮るのは私には苦痛だ、そこで上り方向へ早足で歩き、レンズを180ミリに交換してSL5002列車を撮った。煙は期待できないからあきらめている。

当日まで知らなかったが、この週末は『SL THE ALFEE EXPRESS」だったのだそうだ。桜井さんが沿線出身だものね。

こうして私のちょこっと秩鉄訪問は短時間でも予想以上の手応えがあり、満足行くものだった。目が悪いわりには、ね。

【撮影データ】
Nikon Df/AI Nikkor 50mm F1.8S, AI Nikkor ED 180mm F2.8S/RAW/Adobe Photoshop CC 2025