2026年5月5日火曜日

【阪堺電気軌道2026春】モ161形車臨時運行を撮る その1 石津川橋梁を越えるシーンをねらう

石津太陽橋から阪堺線をねらう

■大阪で「カメラのおっちゃん」をしてきたで!
ゴールデン・ウィークを読者のみなさんはいかがお過ごしだろうか。私は昨年始めた仕事が祝日でも完全休業にはできない日がある。だから、連休前半の土日ででかけただけで、あとは自宅周辺にいるつもりだ。

その連休前半に大阪と堺にでかけた。阪堺電気軌道(以下「阪堺電車」と略)の旧型車モ161形を撮るためだ。

モ161形は2028年12月21日で就役100周年を迎えるそうだ。それを記念して、カウントダウン企画として同車を用いたイベントなどが行われているのをX(旧Twitter)で見た。そして、5月3日から6日までの4日間に「モ161形車臨時運行」が行われると報じられていた。

2026年4月23日づけ同社プレスリリース(リンク先はPDFファイル)より引用すると、以下の行路で運行される。

(以下、引用)
【モ161形車の臨時運行について】 
運 行 日:2026年5月3日(日)~5月6日(水・祝)の4日間 
運行時刻:我孫子道 8:58発 → 浜寺駅前 9:26着 
     浜寺駅前 9:35発 → 天王寺駅前 10:31着 
     天王寺駅前 10:37発 → 我孫子道 10:59着 
     我孫子道 11:12発 → 天王寺駅前 11:37着 
     天王寺駅前 11:43発 → 我孫子道 12:05着 

※通常料金でご乗車できます。(追加料金なし)  
※点検やダイヤが乱れた場合等により、急遽モ161形車以外の車両での運行や運行を取りやめる場合があります。 
(引用ここまで)

阪堺電車を撮りに出かけたのはコロナ禍まえの2020年元旦が最後だったはず。しかも、そのときはモ161形は上町線でしか撮れなかった(記事にしていなかった)。今回は朝の一往復だけとはいえ、モ161形は阪堺線の浜寺駅前まで走る。大和川を越えて堺市内を走るところを私は見たいとずっと思っていた。だから、こうなったら行くか!

そういうわけで、土曜日半ドンの仕事を終えてからその足で新幹線に乗った。ひさしぶりに「大阪のカメラのおっちゃん」をしてきたというわけだ。

新今宮直前で通天閣を見ていたところ緊急地震速報が発令されてびっくりした

■堺駅前に投宿
朝一番に堺市内を走る電車を撮るのが主目的だから、大阪市内ではなく堺市内に投宿した。あまり深い理由もなく東横インに投宿したら、堺駅東口のロータリーの目の前で……「駅前すぎて」驚いた。駅に面した部屋からロータリーがよく見えた。

堺駅前の東横インから東口ロータリーを見る

そのおかげで食事や買物には便利だった。もっとも、私は単独行でどこかに出かけると、スーパーマーケットのお惣菜を買って宿で食べることが多いので、夜に飲み屋に行くこともないのだが。外出時にスーパーマーケットに寄ることが好きだし、ふだんはスーパーマーケットの惣菜を食べないから、こういうところに私なりの旅情を感じる。

■石津太陽橋にやってきた
宿院まで歩いて阪堺電車に乗ってもよかったが、南海本線堺駅の目の前の宿に泊ったし、交差点で信号待ちをするためにのろのろ走る阪堺電車ではなく、南海本線の石津川駅まで行き、そこから紀州街道の石津太陽橋まで歩いた。浜寺駅前にいるモ161形も見てみたいが、石津川橋梁を越えて走るシーンをまずは見たい。

南海本線石津川駅から石津太陽橋までは、歩いてせいぜい10分程度だ。朝の散歩を楽しんだ。

南海本線石津川駅から歩いて

阪堺線石津停留所を眺めながら歩みを進めて

紀州街道の石津太陽橋に到着して阪堺線を見る

橋の欄干にカメラを置いて撮ったわけですよ

この橋はそれほど広くはないから、早めに着いておきたかった。8時半ごろにたどり着いて一番乗りをした。そのあとカメラを持っているモ161形ねらいの皆さんが数人やってきたから、南海本線で早めに来て正解だった。

それにしても南海本線に乗るたびに「南海電車は速いなあ」と思う。阪堺電車は路面電車であることと、堺市内では各交差点ごとに信号待ちをするために、並行して走っていても時間がかかるのだ。

■撮りたかった「雲電車」がやってきた!
この日の天気予報は「曇のち雨」で午後2時以降の降水確率が90パーセント。もちろん晴れてほしかった。だが、私はこの石津川橋梁を走るモ161形を撮りたかった。そして、石津太陽橋から阪堺線の線路を見ると、午前中は逆光だ。曇りだからこの場所から撮ってもなんとかなると判断した。

ボラが泳いでいてときどき顔を出す

橋にいた数人の同好の方のうち、私の左右にはたまたまオリンパスユーザーがいらっしゃった。カメラの話などをしたり、跳ねるボラを撮りながら時間をつぶした。カメラを持った男たちが橋の上にいるので橋を渡る地元の皆さんは「今日はなんやろ」などと言い合っていた。おさわがせしてすみませんねえ。

黒点はセンサーダストではなくボラ

鳥が水面すれすれを飛んでいくのを見ていたら

6年ぶりに阪堺電車を撮りに来たところ、主力のモ701形と601形、低床型の「堺トラム」1001形と増備車の1101形がもっぱら用いられていて、私の好きな吊り掛け駆動でおでこライトのモ351形とカルダン駆動の和製PCCカーであるモ501形にはなかなか出会えなかった。

そして待ち時間にググって遅まきながら、モ161形も稼働状態にあるのは緑色で昭和40年代の塗装を再現したモ161号と青い雲電車塗装のモ162号の2両のみなのだと知った。まじっすか。

雲電車塗装のモ161形は2020年正月に来たときはモ164号がそれだった。いまモ164号は茶色塗装になって休車中。モ166号が復刻試験塗装(ビーグル・スター)でやはり休車中であるそうで。来られなかった数年間を残念に思った。

今日は2両のうちのどちらかが走るのかは公表されていなかった。我孫子道の車庫をのぞいてくればわかったかもしれない。ただし、曇り空ではあるけれど個人的には雲電車塗装のモ162号が来てくれたらいいな……と思いながら、列車がやってくるのを待った。

南海アプリには阪堺電車の列車の走行位置も表示される。モ161形は赤いアイコンで「ワンステップ」と表示される。塗装まではわからない。この列車走行位置が予定時刻よりもずいぶん遅れている。まさか電車が故障したのではないか……などと心配していところ、石津停留所そばの踏切警報機が鳴り始めて、重々しい吊り掛け駆動のモーター音が聞こえた。

やってきたのは、撮りたいと願っていた雲電車塗装のモ162号だった。やったぜ!

「青雲」モ162号がきはったああああ!

この場所で雲電車塗装のモ161形を見たいとずっと願っていた。それでこうして泊りがけでやってきた。朝のこの列車を見ることが主目的だった。前夜も外出先であるうえに、なんとなく興奮してあまりよく眠れなかったほどだ。だから、願いがかなってものすごくうれしかった。ちょっとツキすぎなんちゃうか。

橋の上にいた同好の方いわく、このモ162号に乗客が集中したために遅延したのだそうだ。いやあ、ヒヤヒヤしたぜ。いろいろとご教示くださったみなさん、そしてモ162号を走らせてくれた阪堺電気軌道の関係者のみなさん、ほんとうにありがとうございました。

【撮影データ】
Nikon Df, iPhone SE3/AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D/RAW/Adobe Photoshop CC