■入間航空祭でYS-11EBが初展示
さる11月3日(火・祝)に行われた航空自衛隊入間基地の入間航空祭において、電波情報収集機YS-11EB(機体番号12-1161)の飛行展示が行われた。公式には存在しないことになっていた機体でもあり、詳細は不明なところが多い。そのため、航空祭での展示ははじめてのはずだ。
2021年3月の飛行点検隊YS-11FCの退役以降、残されたYS-11は航空自衛隊のエンジン換装形「スーパーYS」であるYS-11EAが2機、YS-11EBが4機だった。Aviation Wireの記事によると、このうちYS-11EAは2024年度末までに用途廃止となったそうだ。残りのYS-11EBのうち、飛行可能状態にある数は私にはわからない。
すでに後継となるRC-2が配備されている。そのためか、最近はYS-11EBが飛ぶことは少ない。私は基地近隣に在住し、勤務先も基地周辺にある。だが、ここ2年ほどは月に何回も飛んでいないように思える。航空無線の受信機も持たず、飛行経路探索アプリも使わない私がなぜわかるかというと、P-2Jで使用していてスーパーYSシリーズに流用されたT-64エンジンの音が、オリジナルのロールス・ロイス「ダート」とはことなる独特の音を奏でるからだ。
■飛行展示は5分間
今年はじめてYS-11EBの飛行展示が行われると、公式Xで公開されてから、どう撮ろうかと考えていた。
YS-11EBに限らず、入間基地の所属機は基本的には平日にしか飛ばない。そして、昨年春から私は平日は勤めに出ているから、ここ2年ほどは入間基地の航空機を撮ることがほとんどできていなかった。
それ以前にそれなりに写してはいるが、最近の姿も見てみたい。
航空祭の数日前にプログラムが公表されて、考え込んだ。YS-11EBの飛行展示の時間は9:28から9:33とあった。5分間か……そうなると離陸側で撮ってから着陸側に移動することは無理だ。そこで、結局はいつものように、着陸側で撮ることにした。
■予定していた場所はすでに満員
8時から基地は開門していたようだ。祝日の朝でも私は勤務先にいちど行く必要がある。そのために、8時ごろの西武新宿線の列車に乗っておどろいた。平日の朝のラッシュアワーよりもひどく混雑していたのだ。それも、上下どちらも。狭山市駅でたくさんの乗客が降りていく。
そこでやはり基地内に入場せず、数年前に退役するC-1輸送機を撮ったいつもの場所へ向かった。時刻は9時近く。すると、当初考えていた場所はすでに満員になっていた。仕方がないので、C-1を撮ったのと同じ場所に向かった。空き地になっていてそれなりに広いから、収容能力が大きい。
■ひさしぶりに撮影できた
5分間の飛行展示では、基地周辺をいちど周回飛行をしたら終わってしまう。もしかして、と思っていたように8時過すぎに離陸し、予定時刻に基地周辺に現れてそう大きくないコースで旋回飛行を行っていた。
よく考えたら私はこの飛行機を午前中に撮影したことがほとんどなかった。平日に時間がある時にも、朝8時台に滑走路脇に行ったことがほとんどない。だから、久しぶりの撮影機会に心が躍った。
こうして、離陸してから基地周辺を2周してYS-11EBは着陸した。Xなどで目撃されたようすによると、もしかしたらあまり調子がよろしくないのかもしれない。それでも、こうして撮影できたことには満足している。
あまり大っぴらには存在が語られないはずの機体が、こうして飛行展示がなされたということは、退役が近いのだろうという想像ができる。そのまえにこうして撮影する機会を作ってくれた航空自衛隊の関係各位のみなさんには、心よりお礼申し上げます。おかげで、いい被写体をお借りできました。
Nikon D7200/AI AF Nikkor ED 300mm F4S (IF)/RAW/Adobe Photoshop CC 2026











