2012年5月19日土曜日

【西鉄貝塚線2012年5月】西鉄貝塚線に乗る(その2)


走るところは見られないかとあきらめていた315編成がきた!

さて、数件の訪問先をまわり、香椎宮前からふたたび西鉄貝塚線に乗った。訪問先で予想外に時間をとり、福岡空港から羽田へ戻る飛行機の時間も迫っていたので、西鉄香椎から先に乗りたいと思っていた希望はかなえられそうにない。

少しずつ太陽が傾いてきて、日差しに赤みが差してきた。5月の風が心地よい。

駅に着く直前で貝塚行きが行ってしまい、まずは西鉄新宮行きがやってくるのを待つ。ひとつ先の西鉄香椎で交換してくるはずだ。あいかわらずのんびりしたムードではあるけど、少しずつ帰宅する学生が乗り始め昼より客が増えている。

JRの電車のほうが速いし博多駅まで直結しているようだから、時間も押してきたのだし自分もあちらに乗ればよかったかも……。313形は今日はもう撮れないだろうなと思いながら新宮行き600形を撮っていたら、まもなく貝塚行きが来るとのアナウンスが流れた。

せっかくだし、600形でも写そうと思いホーム端で200ミリを構えていたら……あれ、湘南型フェイスの電車が来たぞ。

キター! 貝塚線の至宝313形のお出まし!




313形の詳しい説明は各自調べていただくとして、なんでも、昭和27年に近畿車輛で製造された際にモノコック構造を日本で始めて採用し、その後の東急5000形アオガエルや国鉄90系(101系)や20系(151系)などに大きな影響を与えたのだという。

そうした知識はなくても、乗ってみるといかにも昭和20年代から30年代の電車という感じが好ましい。そして、製造されてからの年数がたつにもかかわらずじつにていねいに使われている印象がある。さらに、電車が走り出して感激したのは、西武701系の台車と電動機でカルダン駆動化されたとのことなので、西武ファンには懐かしい走行音が味わえること。

流鉄流山線や上信電鉄に行けばそのものズバリである西武401、701、801系の残党が走っているけれど、九州でこの音を味わえるとは、ああ。(←変な旅行者)

乗っている間にもそばを走るJRの各駅停車(銀色に赤い顔のやつ)にぐんぐん追い抜かれる。でもいいなあ、かわいいなあ。この電車。

乗れないとあきらめていた電車に乗ったら欲が出た。なんとかこの電車を撮れないか、と考えて、貝塚のひとつ手前の名島で交換するのをいいことに、ホームに降りてカメラを構えた。貝塚方面は完全逆光だけどかまうものか。



交換で来た600形と貝塚へラストスパートをかける313形を撮る。15分後に再び313形が戻ってくるに違いない、とほくそ笑みながら待つ。そばを走るJRの電車を撮って待つことにした。

ところが、はじめての路線は勝手がわかっていなかった。

島式ホームの貝塚駅では、夕方ラッシュでは両方のホームを使っていたのだ。つまり、もう1本待たないと313形は戻ってこない。だから、待っていたけどやって来たのは600形だった。

それがわかっていても、次を待つとさすがに飛行機の時間に間に合わない。しかたなくあきらめて貝塚へ行くと、313形は出発準備をしていた。こぢんまりとホームに収まる姿はやっぱりかわいい。そんな様子を撮って空港を目指した。



……空港に着いたのは出発20分前を少し過ぎていた。スカイマークのチェックインカウンターで嫌味をいわれ、座席が選べなかった。でも、313形に乗ることと撮ることができたから、そんなのはへっちゃらだ。今度はじっくり撮りに行きたいものだ。そんな機会を作ることができたら、と思う。(2015年6月1日追記:その機会はなく、本年春に315編成は退役した)

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