2018年11月5日月曜日

【西武多摩湖線撮影記事】復刻赤電2本目、多摩湖線に登場!


■深まりゆく秋のなかで
10月末に行われる川越まつりが終わると、冷え込みが始める。とは、毎年のようにこのブログに書いているフレーズだ。川越まつりも終わり、とうとう11月になってしまった……というのが嘘偽らざる気持ちだ。みなさんは、秋の日々を楽しんでいらっしゃるだろうか。

私自身は、退院後の不調がなかなか好転しないままいる。それでも、一時期よりは落ち着きを取り戻し、なんといっても動けるようになった。たかだかdermatitisで動けないなどということは、想像できないだろうけれど。そこで、夏の関西リハビリ鉄の頃のように、こんどは自宅近辺でカメラを持って歩くようにしている。動かないとなかなか治っていかないことはわかっているからだ。

■復刻赤電塗装編成が多摩湖線にいる
先日は、3月末以来ごぶさたしていた西武多摩湖線をたずねてみた。そうして驚かされたのは……復刻赤電塗装の電車が多摩湖線にいるぞ! ということ。西武鉄道の車両の動向をひさしく追っていなかったので、武蔵丘から出場した新101系電車259編成が、現在多摩川線にいる247編成に次いで赤電塗装になったことを知らなかった。

この日は、名称が決定した次世代特急電車の甲種輸送があったということも知らずに多摩湖線沿線に行き、黄色い263編成に出会えたらいいなあ、などとのんきに考えていたのだった。そうしたら、赤電塗装の電車が現れて私はひどくおどろいたというわけ。




■見慣れてくるとなかなかいい
247編成がこの復刻赤電塗装をまとったのは、昨年12月のことだったはずだ。ずいぶん気になっていたのに、その頃はどういうわけか私自身は多摩湖線を訪れることができないままで、そのうちに247編成は多摩川線に転属してしまった。そして、多摩川線はそう遠いわけではないのに、なぜか私には遠く思われて、訪れる機会を作れないでいた。そこへ、多摩湖線で259編成が走り始めたというのはとてもうれしい。

もっとも、新101系電車に赤電塗装を塗ったさいの正面の処理には、当初はちょっぴり違和感を感じていた。近似色のツートンカラーである秩父鉄道6000系復刻塗装編成は正面の窓まわりを黒く塗装しているし、ほかの新101系電車も窓まわりに塗装がなされている。この赤電塗装はだから、「塗装作業の途中」のように思えた。けれどまあ、どんなものでも慣れるということなのか、こうして見るとこれはこれでいい。むしろ、窓まわりを塗ってしまうと重々しい印象になりそうだ。

新101系電車は登場時に「細目仮面」と呼ばれたと、当時の鉄道書に書かれていた記憶がある。その頃は沿線に在住していなかったので、このあだ名を聞いたことは私にはない。けれど、その「細目仮面」ぶりがこの復刻塗装では強調されているように見えて、すこしおもしろい。

■雨樋下の幕部の赤い帯にデザインセンスを感じさせる
この塗装は私は側面から見たところが好きだ。車体の雨樋部分まで赤く塗らないで、幕部に赤いラインを引いているところが、重苦しく見せないでいい。かつて走っていた801系電車が雨樋の位置が変更され、雨樋の位置が低い従来車に合わせてこの塗り分けパターンにされたものを再現している。ステンレスドアと幕部の赤いラインがスマートに思える。

伊豆箱根鉄道で数年前に行われた赤電塗装のように、ドアも塗装して赤い部分が多いとずっとあか抜けなく見えるから。

うーん、いいなあ! また撮りに行こうっと。


追記:しげしげと見ると、雨樋は屋根と同じ灰色に塗装されているのですね。801系電車が赤電塗装だった頃は筆者はものごころついていないので、知らなかった。書籍を見てみると……たしかに、801系電車も雨樋は灰色だ。普通屋根の701系電車などは赤電塗装の頃には雨樋は赤(ディープラズベリー)だった。801系は(411系電車後期型と、同時期に製造されていた上信電鉄200型も)たしか、自動洗浄機にあわせて雨樋の位置を高くしたのではなかったか。車端部の検査表記もそのうち復刻してくれたら、なおうれしいなあ。

【撮影データ】
Nikon D7200/AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>, AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D/RAW/Adobe Photoshop CC 2019

「関西リハビリ鉄」シリーズはまだ続きがあるで!