2019年2月15日金曜日

【ぼろフォト解決シリーズ】『Canon EOS 6D Mark II 脱・初心者マニュアル』好評発売中! EOS 6D Mark IIで撮ったYS-11FCの作例を公開します


■EOS 6D Mark II本、おかげさまで好評発売中です
35mmフルサイズミラーレスデジタルカメラがあれこれと発売され始めて注目を集めてている時期ではありますが、35mm判(135サイズ)の一眼レフのことも忘れるわけにはいきません。2017年に発売されたキヤノンの35mmフルサイズデジタル一眼レフであるEOS 6D Mark IIの解説本をおそまきながら先日発売いたしました。今日はそのご報告です。

書名:『ぼろフォト解決シリーズ115 絞り優先に挑戦し本格的な撮影をはじめる!  Canon EOS 6D Mark II 脱・初心者マニュアル』
著:秋山薫・小山壯二・齋藤千歳/編:秋山薫・齋藤千歳
価格:980円

■EOS 6D Mark IIはこんなカメラ
EOS 6D Mark IIは2017年に発売された、キヤノンEFマウントの35mmフルサイズ一眼レフカメラです。「エントリーフルサイズ」機とでもいうべき存在で、そもそもは2012年に発売されたEOS 6Dの後継機種になります。5年の歳月を経て最新のトレンドを加味したカメラに仕上がっています。EOS 6DにはなかったWi-Fi機能がBLE(Bluetooth Low Energy)として搭載され、スマホとの連携がまずは可能です。

そのほかにも大きな4つの特徴を備えます。まずは、約2,620万画素CMOSセンサーを搭載し、常用感度は最高ISO 40,000を達成したこと。ほかのソニー製CMOSイメージセンサーを用いたデジタルカメラでは、2019年現在2,400万画素程度が現在の35mmフルサイズ一眼レフのひとつの到達点といえますが、EOS 6D Mark IIはキヤノン自社製CMOSイメージセンサーで有効約2,620万画素と、わずかに画素数アップを行っています。このイメージセンサーと、画像処理エンジンDIGIC 7によって、高感度域でも使いやすくメリハリのある絵を手軽に手にすることができます。マルチショットノイズ低減機能や、シャープネスの「細かさ」と「しきい値」が調整可能になったピクチャースタイル、「流し撮り」機能なども見逃せません。

そして、EOSフルサイズ機ではじめてバリアングル液晶を備えました。タッチパネルも備えているので、ローアングル撮影などでは威力を発揮します。それでいて、フルサイズ機としては比較的軽量なところも便利です。

AFにはオールクロス45点AFセンサーを採用しています。F8対応、最高約6.5コマ/秒の高速連続撮影が可能。このあたりも、エントリーフルサイズ機としては十分でしょう。また、大口径レンズでの撮影で威力を発揮するのはむしろ、ライブビュー撮影時のデュアルピクセルCMOS AFかもしれません。画面端でも高速で正確なAF測距が可能で、筆者は人物撮影時に多用しました。

■飛行点検隊YS-11FCを撮ってみました
ここに掲載したのは、本書に掲載したものと未使用分のもの。飛行点検隊のYS-11FC 52-1151号機と12-1160号機の姿をEOS 6D Mark IIでもとらえてみました。基地滑走路の両エンドで何日かかけてとらえたものです。

こういった、望遠ズームレンズで列車や航空機などの動く被写体を追い写しする用途には、表示に遅延のない光学ファインダーと位相差AFを備えたデジタル一眼レフのよさが活かせるのではないでしょうか。

EOS使いではない筆者ですが、じつに軽快に撮影することができたのが好印象です。毎回いろいろなカメラに対しても思いますが、このEOS 6D Mark IIに関してはお借りしたカメラとレンズを返却するのが心底惜しくなりました。





■オートライティングオプティマイザには要注意
なお、こういったシルエット撮影では、初期設定ではオンになっているオートライティングオプティマイザはオフにしたほうがいいでしょう。いろいろと便利な機能ではあり、人物撮影などではおおいに役立つのですが。シルエット撮影にはシャドーを明るくしてしまいがちです。また、やや露出アンダーぎみに撮影したい場合にも向いていないでしょう。

RAW+JPEGで撮影しておけば、撮影時にオートライティングオプティマイザをオンにしておいても、RAWデータから現像時にオフにすることはキヤノン純正RAW現像ソフトであるDigital Photo Professional(DPP)ならば可能です。Adobe Camera RawまたはAdobe Lightroomで現像してしまうならば、オートライティングオプティマイザはオンにして撮影しても無効化されるので、関係はありませんが。



■本書はこんな本
本書『『ぼろフォト解決シリーズ115 絞り優先に挑戦し本格的な撮影をはじめる!  Canon EOS 6D Mark II 脱・初心者マニュアル』』はEOS 6D Mark IIの静止画撮影の実力を「絞り優先AEと特徴的な機能を中心に取り上げて解説する」一冊です。使用説明書とあわせて読んでいただければ、なにかと撮影のヒントになる要素がある一冊だと自負しています。ぜひ、ご一読ください。月額制読み放題サービスであるkindle unlimitedにも対応しています。お使いのスマートフォンに入れておいていただき、撮影のあいまに読んでなにかしらみなさんの参考になれば、たいへんありがたく思います。

【撮影データ】
Canon EOS 6D Mark II/EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM, EF70-300mm F4-5.6 IS II USM