2021年5月7日金曜日

【川越線撮影記事】川越線入間川橋梁にてたそがれ


■今度は下流方向へサイクリング
八高線入間川橋梁へ自転車で向かった翌日も風のそう強くない日だった。そこでやはり午後遅くに自宅を出て入間川に出て、こんどは下流方向を目指した。

やっているのはサイクリングなのに、どういうわけか宇多田ヒカルの『traveling』、それも椎名林檎がライブでカバーしているバージョン(リンク先はYouTube)を思い出して脳内ヘビーローテーションをしながら自転車を進めた。音楽ナタリーの記事によれば2014年に行われたライブで歌ったらしい

いま思えば20世紀末から21世紀になるころにヒットした宇多田ヒカルも椎名林檎のどちらも、私は歌詞の中身にではなく、声とメロディにひたすら魅了されていたのだろうと思う。どちらにもはかなさと扇情的な感じがあるでしょう。


そんなことを考えながら寄り道しながら走り、川越線入間川橋梁へたどり着いたときには日没のころだった。

そうして私はまたもやルパン三世のように「あらららら〜」と声を上げたのだった。冬のころは橋梁の下流から見ると日の入りは上流の橋梁の向こう側だったのだ。それが、5月上旬では橋梁よりも下流方向に日の入りしていく。

1月の日の入りの方角はこうだったのに(α7II/AI Nikkor 85mm F2S)

■そういえばこの時期の日の入りの方角はこうだったっけ
太陽の位置を確認できるようにスマホに有料アプリのSun Surveyor(リンク先はApp Store)を入れているのに、それを使いもしないで来ているあたりがあれだ。まあ、本格的にバリバリ撮るぞ! と意気込んできたわけではないから。いろいろと抜けていることはたしかだ。

本稿執筆のためにSun Surveyorを見ると……

そういえば、kindle本の『ぼろフォト解決シリーズ109 絞り優先に挑戦し本格的な撮影をはじめる! Nikon D7500 脱・初心者マニュアル』を作ったときに、6月にここに来て……上流側から日没の空を撮っていた! 作者が忘れたらだめだろ。

2017年6月(Nikon D7500/AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR)

2017年6月(Nikon D7500/AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR)


上流側にはほかの撮影者の方がめずらしくいらしたのと、上流側から撮ると橋梁の側面に作業用の歩道の手すりがめだってしまう。それで、今回は下流側から考えて撮った。

日が沈んでからもねばっていたけれど、空の表情がめだたなくなるので空が明るい日没前のほうがいいね。すぐそばの東武東上線の入間川橋梁を東京メトロの新車17000系電車が渡っていくのを見ながら、ずっと運転本数の少ない川越線を待った。東上線の特徴のある踏切警報機の音を鳥が真似しているのも耳にした。動画を撮りたくなったけれど三脚は持ってこなかったのだ。

日没後の川原にずっといるなんて、状況的には『traveling』というよりもこれでは『テルーの唄』かもしれないぞ。あるいはそのもとになった萩原朔太郎の『こころ』かな。



■209系電車3100番台ハエ71編成が来る
さて、前日の八高線ではE231系電車3000番代しかたまたま来なかった。ところが、今日は運よく209系電車3100番代のうち、ハエ(カワ)71編成がやってきた。ただし、日没してかなり暗くなってから。そういうわけで、せっかく貴重なハエ71編成もまあこういうていたらく。


さすがに河原では光源がなくて撮りづらくなったので、西川越に出て川越からこのハエ71編成が戻ってくるのを待った。河原よりは光源はあるけれどやはりもう暗すぎる。だからこれで撮影は切り上げた。



■三脚を持つ代わりに荷物を減らすかどうか
35mmフルサイズ一眼レフでも使えるような、あるいはiPhone用に三脚を持ってくればよかった。iPhoneで動画を撮るのだってきゃしゃな三脚では揺れてしまう。ただし、三脚を持つとなにか荷物を減らす必要もありそうだから。これは今後の課題だ。

【撮影データ】(特記を除く)
Nikon Df, Sony α7II/AI Nikkor 28mm f/2.8S, AI Nikkor 85mm F2S/RAW/Adobe Photoshop CC