2021年6月11日金曜日

【JR209系3100番代ハエ71・ハエ72撮影記事】入間川を渡りながら……209系電車3100番代今日も力走中


■209系3100番代がまだ走る
昨年の春から夏にかけて、私は八高線・川越線を走る209系電車3100番代を思い出しては追いかけていた。209系3100番代は2019年秋にいちど運用離脱したものの、その後運用に復帰した。2021年6月現在でもいまだにハエ71(カワ71)およびハエ72(カワ72)の2編成とも走っている。少なくともどちらかが走っている日が多いようだ。所用で乗った際に、なんども見かけて「おや」と思っていた。

いまでも思い出しては八高線や川越線の沿線に行ったときに、運用がうまく合えば撮っている。もちろん、いまでもまだあれがああだから、いくら近隣とはいえいろいろと気にしながらだから、撮影頻度はそう多くはない。そして、古いレンズで逆光でも撮りたいのでレンズフードを工夫しながらね。いや、逆光でばかり撮っているかも。

■「2021年10月でワンマン化改造工事が終了」
ハエ71および72編成の運用が復帰した理由は、JR東労組大宮地方本部発行2020年3月6日づけ『FAXニュース』No.133(リンク先はPDFファイル)から判断すると八高線・川越線用の209系電車3500番代およびE231系電車3000番代にワンマン運転対応改造施工が行われているからのようだ。209系3100番代はそれら工場入場ための予備車として代走しているのだろう。

また、JR東日本輸送サービス労組の八王子地方本部機関紙"Hachioji MAIL NEWS"2021年4月19日づけ172号(リンク先はPDFファイル)によると2021年10月には上記改造工事が終了し、2022年春からワンマン運転を実施したいとの提案を会社側から受けたという。


■「パンタグラフがひし形で前照灯がLEDではないから」
私自身は何度か書いているように、もともとはこの電車がとくに大好きだというわけではなかった。「りんかい走ルンです」だと思っていたしね。けれどまったく写していなかったわけではなく、来たら撮るということはしていた。

それが、八高線と川越線を走るのが幅広車体の電車ばかりになりおもしろみが個人的に薄れた。そう思うとこの電車を重点的に写すようになった。なにしろ、前照灯がLEDであるとかシングルアームパンタグラフの電車が増えると、薄暮の時間に撮るには写しづらいことが多い。

ひし形のパンタグラフのほうが昭和生まれには「電車らしく」より正確にいえば「国電らしく」見えるから。乗るには裾絞りのある幅広車体の電車のほうがいいけれど、見るだけならば直線的な裾絞りのない通勤電車が私は好きだ。つまりヒヒジジイの屁理屈さ。



■2021年に見るとすっかり古い電車に見える
もっとも、登場時にそう長いあいだ使うことを意図していなかったはずの電車だけあり、外板の傷みが激しい。上記JR東日本輸送サービス労組八王子地方本部機関紙2021年1月23日づけ89号によると209系3100番代には車両故障も多く起きているようだ。素人ながらなんとなく想像できるところもある。ローコスト電車のはずだからさもありなんというべきかもしれない。

以前も書いたように、209系3100番代は代走中の予備車という扱いなのだろうと思わせるのが、乗っていても内装にも傷みを感じさせるところ。補修をしっかり行って長期間走らせるつもりなどはないのだろうと想像ができる。西のほうの103系電車のほうが手を入れられていてずっと整っているように感じさせる。


前述の労組発表のスケジュール通りに209系3500番代とE231系3000番代のワンマン運転対応改造工事が行われるならば、209系3100番代が走るのはおそらくそう長い期間ではないはずだ。だから、209系3100番代はいま最後の活躍をしているということがいえる。

こういう状況下ではあるし、少し前にトラブルも報じられているからあまり積極的におすすめしづらい。どうしても撮りたい方はあれのまん延防止にも対応し、運行の支障などをくれぐれも絶対におこさないように細心の注意をはかりながら、どうぞお早めに。

【追記】
八高線入間川橋梁のある飯能市阿須のあいわ広場(阿岩橋西側多目的グラウンド)そばに、いつのまにか旧国鉄ワラ1形貨車が置かれていた。ワラ1をしげしげと見たのはじつにひさしぶりだ。国鉄の貨車は二軸貨車でもずいぶん大きくみえるのだと思ってなんだか感心してしまった。

いつから置かれていたかわからない。5月の連休のときにはあったかなあ。駿河台大学と西武池袋線元加治駅を結ぶスクールバスが走る阿岩橋からも見える。




また、飯能市議会副議長をつとめる方の2021年3月21日付ブログ記事によると、2014年に現在の橋ができて以来使われずに残されている旧阿岩橋の撤去工事も「来年度の事業」として行われるようだ。近いうちに入間川の河原に降りづらくなる期間があるのかもしれない。

阿須地区と岩沢地区を結ぶ橋だから「阿岩橋」なのかということを通い始めて30年くらいたって思いついた。住人ではないからこのあたりが我ながらにぶいな。

【撮影データ】
Nikon Df/AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D, AI AF Micro Nikkor 105mm F2.8D, AI AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED/RAW/Adobe Photoshop CC