2023年1月7日土曜日

【上信電鉄撮影記事】デハ+デハのおでまし! デハ251+デハ252の2連を撮る

上信電鉄名物「車両交換」キター!

■700形だけ撮りたくて上信電鉄に来たわけではない
元日に上信電鉄を訪問してからもう一週間がたった。でも、あのひさしぶりの訪問は短い時間ではあったけれど、それなりに満足のいくものだった。それは、いままでなかなか撮ることができなかった700形(元JR東日本107系電車)の第4編成(JRリバイバルカラー)と第5編成(コーラルレッドにパープル帯の上信電鉄リバイバルカラー)を撮影できたから……。でも、それだけではない。

ぽまいら、まさか漏れ氏が700形だけ撮って「よさみ〜」というわけないだろ……いけない、ヲタぶりが言葉つかいから漏れ出てしまった。「みなさん、まさか私がまさか700形だけを撮って『よかったあ』というわけないではありませんか」といいたい。

声と歌い方が気に入っていて、最近ぞっこんの根本凪ちゃんの配信を聞いていると、自分の口調が私自身はもともとは使わないインターネットミームにだんだん毒されていく気がするのは、どうしてだろう。おかしいな。いや、もちろん私のせいなのだが。

話を戻す。700形はそれはそれでいい。だが「撮れたらいいなあ」と思っていた250形の2両編成を写すこともできたから、お正月にでかけてよかったと思ったわけ。デュフフ……。いや、だからヲタをここで出すなとあれほど。

じつをいうと、昼に高崎検車区でパンタグラフを上げて側面の両方の客用扉を開けているデハ251+デハ252を見ていたのだ。朝の運用に入ってから入庫したのかなと思われたものの、出庫しそうな位置にいた。

出庫するとしても最新の行路表とか運用表は持っていないから、そのタイミングがわからない。それでも「今日は撮れるのではないか」と思っていた。上信電鉄名物の車両交換があるはず、と。

■待ち時間にはサブカメラであれこれと
そこで、いかにも北関東らしい真っ青な空を見ながらずっと列車を待っていた。宇芸神社の鳥居のところに4年ぶりに来たら、鳥居が修繕されていた。

宇芸神社の一の鳥居は修繕したのね

あいかわらずNikon DfにCanonのゼラチンフィルターホルダーですよ

北関東の真冬らしく空が真っ青

残念だったのは近くにあったコンビニエンスストアがなくなっていたこと。セブンイレブンが近くにはあるからいいのだけど……。なくなった店はたしか、関東には多くないセイコーマートであり、その後ローソンになったのではなかったっけ(おぼろげ)。「おにぎりはあたためますか」という北海道のコンビニエンスストアようなセリフで店員さんにたずねられて、「え!」と思わず聞き返してしまったのは、たしかあの店だったはず。自分の想定にない返答ができないところがまだ私にはあるんだよな。おもしろく返答できなくて残念。我ながらじつにおもしろみがない。

列車を待ちながら下り方向の駅から歩いたり、うろうろはしたけれど……500形を2編成と700形を撮っているうちに、やっぱり飽きてしまった。風が強くてずっと風のなかにいるのも飽きたし。そういう心のゆとり……退屈まぎれのような気持ちがあるときはスナップショットもしていたのだが。

そう思って上り方向の駅まで歩いて、どこかに移動しようと思っていたら、下り列車にデハ251+デハ252がやってきたときの筆者の気持ちを類推せよ。

■戦闘モードにスイッチオン
「うっそー! さっきまでの場所にいたら超絶完璧だったじゃん!」とは思ったよ。そりゃそうさ。でも、移動してしまったものは仕方ない。だから、形勢を立て直して挽回することを考えた。

そういえば、2017年末にこの場所でデハ205の工事列車を待っていたときにも、飽きてしまって移動したらお待ちかねの工事列車がやってきたのだったよね。デハ205の工事列車も、デハ251+デハ252も側面から撮りたかったから。

もといた場所に戻ろうか、あるいは下り列車としてやってきたデハ251+デハ252に乗ろうか……というためらいもあった。だが、上り方向へ先回りすることに決めた。そこへやってきた上り列車は上信電鉄リバイバルカラーの700形第5編成というのもまたあれだ。

この第5編成も撮ってやるからな……と私の「戦闘モード」に火がついたわけだ。年始から。ただし夕方近くになって。

そこで、いろいろと逡巡はあったものの、確実に側面からねらえる場所ということで、結局はいつもの烏川橋梁まで上り方向へ移動した。この時期は日没方向があまりよろしくはないけれどね。それでも、各個撃破に専念することにした。


そうやって撮影しながら調整をしているうちに、待ち望んでいたデハ251+デハ252が下仁田から戻ってきた。全艦、旗艦に光学照準! ファイエル! 私の気持ちは銀河帝国軍側にあるらしい。本人の怠惰さはヤン・ウェンリー的ではあるのだが。

下仁田から帰ってきたデハ251+デハ252

■夜も撮ればよかったのにね
この列車はおそらくは日没のころに、下り列車としてもう一度やってくるはずだ。それを確実に仕留めるべくこんどはレンズを交換した。そうして露出を測り直して待った。すると、橋梁近くの踏切警報機が鳴り始めて……待望のデハ251+デハ252がやってきた。

下り列車としてふたたびやってきた

また撮りにくるからね

もう少し空にメリハリがあるようすが望ましかったが、これはこれでまあいいや。

問題はむしろ、べつのところにあった。この撮影で私は集中力を使い果たしてしまい、私が撮影しているようすを見て話しかけてきた通行人の方とよもやま話をしながら、なんとなく駅へ向かい、そのままやってきた上り列車に乗って引き上げてしまったのだ。

いま思えば「夜の部」を開催してもよかったのに。駅からはその足で高崎まで出て八高線に乗りかえて、帰宅してしまった。三脚も持っていたのだから、夜だって撮影できたのにねえ。

また上信電鉄を訪問するほかないね。写真にはいろいろな不満はあるけれど、出会いとしてはこの日はよかった。私の「電車運」は今年もばっちりなんじゃないかな……そういう思い込みは大切だもんね。

だからこそ、今年は調子をあげていきたいものだ。あげるんだよ!

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2017年の撮影はこの本に掲載する写真を撮るためだったのです。あわせてご一読ください。kindle unlimitedにも対応しております。

【撮影データ】
Nikon Df, Sony A7II/AI Nikkor 28mm f/2.8S, AI Nikkor 50mm F1.8S/RAW/Adobe Photoshop CC 2023