2018年1月21日日曜日

【上信電鉄撮影記事】デハ205+ホキ工臨あらわる


年末に上信電鉄沿線を訪問して、デハ204(ぶどう色)+クハ303(アイボリーにグリーン帯の標準塗装)の混色編成に遭遇できたという話を以前した。気づいたら、もう1か月も前のことになるのかと思い、驚かされた。じつは、その日は私はその混色編成を見たくて出かけただけではなく……もうひとつの「スペシャルな列車」を見たくて出かけたのだった。その列車は、自分が乗り込んだ列車が吉井に停車するときに見えた。


その「スペシャルな列車」とは、デハ205がホキ801を牽引してバラスト(砂利)を運搬して敷設するバラスト列車のこと。本稿では以下「ホキ工臨」とでも言おうか。上信電鉄では以前は電気機関車であるデキ1型が牽引していたそうだけれど、数年前からはもっぱらデハ205がこうした工事列車で機関車代用として用いられているという。つまり、電車が貨車を牽引するというわけだ。

ここにお越しになるテツのみなさんには不要な説明だろうが、いまの大多数の電車は貨車の牽引ができる仕様ではない。というのは、ブレーキ方式が電車と貨車ではことなるから。一般的には昭和30年代くらいまでに作られた電車は、貨車と同一のブレーキ装置を備えているものが多い。かつてはこれを利用して、貨物輸送を頻繁に行うために専用の機関車を用意している鉄道ではないところでは、こうして電車で工事用の貨車を牽引することが行われていた。いまや大手私鉄やJRではこうした工事列車にはトラック便、あるいは保線専用のモーターカーを用いて行われることが増えつつある。それが上信電鉄では、むかしながらというのか、いまのところその任をデハ205という電車が機関車の代わりに貨車を牽引して行っているのだ。いまは行われているのかわからないけれど、少し前までは上毛電気鉄道でもデハ101がバラスト列車を牽引していたはず。

この上信電鉄のホキ工臨は話にはきいていたし、写真を見たことはあった。イベントでかつてデハ205が貨車を牽引して走るところを見たことが一度あっただけだ。ふだんの工臨のようすを自分の目で見たいと思っていたところに、いつもお世話になっているしょーてつさんが沿線で観察していて「もしかしたら走るかも」という話をされたので、時間を作ることができるタイミングで上信電鉄沿線を訪れたというわけ。



私が着いたときには、すでにこの工事列車は下仁田から吉井まで来ていて、吉井で入れ替えを行って下仁田まで戻る準備をしているところだった。デハ205とバラストを積み込むホキ801は下仁田に常駐しているので、下仁田から工事区間の先の折り返し可能な駅まで往復するようで、このときは吉井が折り返し駅だったようだ。そこで、吉井で降りて観察してみてもいいなあ、と思いながらもう少し下り方向に乗り続けた。

じつは、そうして先日の撮影でたどり着いたのが宇芸神社の一の鳥居のところだった。そこで後追いで側面から狙おうと思ったのね。思ってしばらく待ったのだけど、なんか待ち続けることに飽きてしまいまして(←ダメなやつ)。



そんなわけで宇芸神社の鳥居から歩きはじめて、結局はさらに下り方の踏切まで行ってしまった。そして少し日が傾き始める時間にホキ工臨は戻ってきた。いやあ、正面から撮ったらホキ工臨であることがまったくわからないじゃないか、ということを思い至らなかったあたりに、我ながら苦笑した。しかも、この時間は列車の正面に当たる影を避けるために工夫がいることを失念していたし、この撮り方は串パンにしやすい。

撮影結果はまあこんなですけれど、ホキ工臨を見ることができたのはとてもうれしい。また機会を作って別の撮り方でねらってみたい。情報を教えてくださったしょーてつさん、ありがとうございました。

【撮影データ】
Nikon D850/AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR, AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR/RAW/Adobe Camera Raw/Adobe Photoshop CC 2018

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