2026年6月29日月曜日

【西武狭山線2026】新101系狭山線運用最後の日々



■西武狭山線新101系電車が「サステナ車両」に置換え
さる6月26日(金)をもって、西武狭山線から新101系電車が運用離脱した。新101系電車は2012年に本線系統での使用が終わり、そのさいに狭山線の運用も終了していた。ところが、2021年2月からは、支線用ワンマン対応車が線内折返し運用の列車に用いられ始めるという「予想外の復活劇」があった。「多摩川線と車両を交換しながら使う支線」が必要になって選ばれたのではないか。

それから5年のあいだ、新101系ワンマン対応車は狭山線を日夜往復し続けた。そして、このほどついに狭山線から撤退することになった。そこで、この置換えが行われる前の週から仕事の後に沿線に連日通って、最後の活躍を写すことに決めた。

せっかく比較的近隣に在住しているのだから、その地の利を活かしてしつこく撮りたい。いい写真を撮るには、とにかく粘るしかないもの。



それにしても、あらたに運用入りする車両が東急電鉄から購入した「サステナ車両」であるというところに、令和の時代の余裕のなさを感じさせはしないか。

新101系電車はもともと、西武秩父線開業時に西武秩父線の勾配区間での行楽輸送にも、平坦区間の通勤通学輸送にも汎用的に使える「ASカー(All around Service car)」として開発された自慢の101系電車の増備形だ。そのために高出力の主電動機と3扉の設備を持つ。昭和の時代の西武鉄道のフラッグシップ的車両だったといってもいい。

それがいまや、電力消費量が多く乗降時間が長くかかる、むしろ使いづらい電車になってしまった。そして、その新101系を置き換えるのが、省電力なVVVFインバーター制御で軽量なステンレス車体を持つ、中古車両なのだ。改修工事を大規模に行ってでも、新造するより低価格なのだそうだ。CO2削減のために、なりふり構わなくなったともいえるだろうか。

撮影機材が古い私も、こうなったら自分のDfやDタイプAFニッコールレンズのことを「サステナ機材」とよぼうかな(よびません)。


■4月の発表を見て新101系を撮ろうと思った
4月16日づけプレスリリースで狭山線にて7000系電車によるワンマン運転が行われると発表されてから、狭山線を走る新101系電車の姿を撮ろうとあれこれ考えていた。

ただし、私が好きなのはあいかわらず日中の姿よりも夕方の薄暮のころの姿だ。平日に撮影できるのは、仕事を終えた夕方だからという理由もある。そこで、日没が遅くなる夏至が近づくのを待った。日中の順光の編成写真をたくさん見たい方は、西武線ブロガー諸氏のところを見てくれよな。

同時にベルーナドームのイベントスケジュールと西武ライオンズの試合日程を確かめた。すると、6月15日月曜日から25日木曜日までは、試合があってもみなアウェーで、ベルーナドームで行われない。つまり、野球観戦客輸送の臨時ダイヤにならず、新101系が2編成が折返し運用に入ることがわかった。こういう時期をねらって7000系への交代が計画されたのかもしれない。

なお、最終的に2026年6月現在で狭山線運用に充当されていたのは、伊豆箱根鉄道塗装の241編成と、牽引車代用の黄色一色塗装の263編成だ。5月に多摩川線から来た近江鉄道塗装の251編成は小手指車両基地に留置されたままで、動くことはなかったようだ。




■ワンマン対応車でも車掌さんが乗務していたのだった
西武鉄道に残されている新101系電車は、牽引車としても用いられる263編成をふくめて、いずれもワンマン運転が可能なように改造されている車両だけだ。ところが、多摩湖線や多摩川線ではワンマン運転を行っていたのに、狭山線では車掌さんが乗務していたのだった。理由はよく知らない。そこで、いままで意識しないでいたが、そのようすもできれば写したい、そう考えた。



23日火曜日には夕方に7000系電車7102編成の線内試運転も行われた。夕方のラッシュアワーにも試運転を行うのかと驚かされたが、野球開催がないためにダイヤに余裕があるからできたのだろう。野球開催時に備えて臨時列車を運転するためのスジが用意されているから、というべきか。


■夕方の運用は6月25日が最終
7000系の運用入りは27日土曜日始発列車からとされ、新101系の運用はその前日の26日金曜日までとされていたが、26日にはベルーナドームで西武ライオンズのナイトゲームがある。私が撮影できるのは夕方だけだから、私にとっての最終撮影日は25日木曜日ということになる。

この日はいかにも梅雨らしく、しとしとと雨が降った。そんなようすもなんとか絵にしたいと試みた。





■26日は朝から夕方と野球終了後に走った
そういうわけで、私が沿線に足を運んだのは25日夕方までだ。26日は西武線アプリを開いて列車走行位置をときどき確認していただけだ。新101系が用いられていたのは朝から夕方、そして野球の試合終了後だった。午後から夕方、試合終了後に走っていたのは241編成だった。



こうして新101系は狭山線から再び撤退した。残念かといわれたら……慣れ親しんだ身近な被写体が消えることにたいして、もちろん残念に思う。

だが、これはむしろ、5年間も予想外の活躍をして私のような古い電車が好きなオタクを楽しませてくれたと思うべきだろう。西武鉄道の関係各位のみなさんには、心よりお礼を言いたい。ありがとうございました。これからは多摩川線に通うかな。

【撮影データ】
Nikon Df/I AF Nikkor 35mm f/2D, AI Nikkor 50mm F1.8S, AI AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED, AI AF Nikkor ED 300mm F4S (IF)/RAW/Adobe Photoshop CC 2025