2008年11月17日月曜日

【しなの鉄道2008年11月】「国鉄色を撮りに」(その1)

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背景には新幹線の高架とアパート。こういう絵がほしかったわけではないのに

【はじめに】
本エントリーは旧ブログにて掲載していた、2008年11月17日付記事をもとに、加筆訂正したものです。筆者自身が国鉄型の車両を見たくなったので、記事を復活させます。いまはむかし……あれはまだ私が某編集部でヒラ編集部員としてひいこら言っていた頃だから……もう7年も前のことになる。時の流れのあまりの速さに驚くことしきりだ。認めたくないものだな……。そして、当時つけた記事タイトルにもちょっぴり驚く。新美南吉の絵本『手袋を買いに』のパロディになっているから。坊やだからさ。

さる週末に長野方面で「国鉄色急行型電車」を撮ってきた。金曜日は塩尻方面に出張にきて、諏訪に泊まった。とある有名企業の時計工場を見学させてもらい、会合に参加した。そして、明けた土曜日は現地解散で、お仕事はお休みだ。参加した皆さん方は、諏訪湖に観光に行くという。私自身は以前からたくらんでいたとおり、松本・篠ノ井経由で長野方面へ向かうことにした。狙うは、しなの鉄道の国鉄色急行型電車169系S52編成! 前日の工場見学や会合ではいっさい不要な望遠ズームレンズを持ってきているあたりが確信犯だ。


サテ、ワタシハ同行ノ皆サント別レテ塩尻駅デ「みにえこー」123系電車ヲ見タアト二、「わいどびゅーシナノ」5号二乗リ込ンダノデシタ(なぜか調書ふうに。でも読みづらいから以下改めます)。

特急「しなの」号から見る篠ノ井線の木々は黄色く色づき、前夜の痛飲のせいでまどろみながらも、ちょっとした旅情を感じさせてうれしくなる。それにしても、乗り心地は快適でもJR東海の車両は見た目がみんな似ていて、その合理主義に寒気がするね。熱かな。

長野まで行かずに篠ノ井で降りて、国鉄信越本線しなの鉄道に乗り換えた。やって来た上り電車に乗りこんだ。しなの鉄道115系電車はほどなくして汽笛を鳴らしながら千曲川の鉄橋を渡る。河原にすすきがさらさら揺れるのと、秋の日差しがまぶしく見えて心引かれ、たったひと駅乗っただけの屋代高校前で降りることに決めた。

当時はスマホの普及前だ(いまだって私はスマホを使ってはいないのだが)。事前にしなの鉄道Webサイトで当時公開していた運行情報(行路表)を確かめずに行ったうえに、携帯電話の電池も切れた。屋代高校前のベンチでぼんやりと列車のダイヤを確かめながら行動を考えていたら、対向列車の下り長野行きに例の急行型電車がやってきてしまった。ああ、なんという不覚。さっそく失点。

しかし、時刻表から今日のダイヤがだいたい推測できたのは幸い。とか言いながら、実はこのあとも目の前で電車をやりすごすことになるのだけど……。

あわてて、駅から鉄橋を目指す。とはいえ、国道沿いの道を行くほかなく、30分もかかってしまう。意外と蒸し暑いし道が広くて飽きたなあと思いつつ、歩みを速めた。

たどりついた千曲川は川幅が広く、しかも、次にやってくる上り方向では、どうしても鉄橋と絡めて撮れない。というのは、車体の下が隠れてしまうかトラスがうるさい。列車から見ていたくせにこういうところに頭が働かないあたりが、実にトーシローな出戻りしみじみ鉄野郎だと我ながら思う。思わずキツネのままの手を出してしまったような初歩的ミス……。そこで、鉄橋へ向かう築堤を走る姿を追うことにして、息を整えつつ急ぎ線路際にたどり着いたら、ほんとうにあっという間に列車がやってきた。

ぴょー! 懐かしくなってしまうような警笛を鳴らして列車がどんどん近づいてきた。とりあえず望遠ズームで追う。しかし、ふだん撮り慣れない写真を撮っているので線路際の信号機器が邪魔することを計算できず失敗。できあがった写真は障害物だらけだった。

列車が通過して踏切遮断機が上がってすぐに、縦位置にカメラを構えなおして去り行く列車を撮った。河原のススキはけっきょく生かせずに。

季節感はまったくないけど、これはこれでまあいいか

(続く)

【撮影データ】Nikon D2X・Ai AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>・ISO400・RAW(Capture NX2にて現像)・撮影地:しなの鉄道屋代高校前~篠ノ井(千曲川橋梁)(2008年11月撮影)

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