2015年8月15日土曜日

【ニコンカメラ記事】View NX-iふたたび

View NX-iにしましたよ

■結局View NX-iに
思うところあって、というのはうそだな。必要に迫られて、あらためてニコンの画像閲覧ソフトをView NX-iにアップデートした。メインマシンをさすがに新しくせざるをえなくなり、OSが必然的にYosemite(Mac OS 10.10.4)になったから。そして、いま使わせていただいているD7200では、View NX2でも画像は閲覧できるけれど、レンズプロファイルがなくRAW現像ができません、というようなアラートが出る。それもうっとうしい。

以前のエントリーでも書いたように、なんどもなんどもView NX-iとView NX2を交互にアンインストールしてはインストールし直すということをしていた。互換性に問題がなければ、パソコンやソフトウェアは新しいほうがいいのだ。だが、使用していた拙宅の林檎計算機がですね……Mac mini mid 2010だったのですよ。5年も使っちゃった。2.4GHz Intel Core 2 Duoプロセッサにデスクトップメモリ8GBでは、さすがにいささか時代遅れだ。もっとも、新しく入れたMac miniも2.6 GHz Intel Core i5だから、クロック周波数はそう変わらない。Mac mini mid 2010の問題はむしろ、グラフィックス性能が追いつかなくなったところにもある。

拡大するのにしばし時間がかかるのは、うちのマシンが非力だからか

また、Mac mini mid 2010はスーパードライブ搭載機で便利に使っていたのに、そのドライブが不調になってしまったことも問題だった。著者からお借りしたDVDメディアが挿入できず、なかで空回りし、さらに取り出せないことがあり、おおいに焦った。イジェクト不能! 脱出できません! たいちょおおお! と、正体不明の武装勢力と国連平和維持軍のレイバー部隊が交戦に巻き込まれたような気分だった。

■パソコンを新しくしたので
そんなわけで、Mac miniを新しくしたのを機に、Capture NXとView NX-iに完全移行した。また、Capture NXは高感度ノイズリダクションに「高画質2013」が加わり、アクティブ-Dライティングの現像時の調整が可能になった(β版では操作方法がわかっていなかっただけかも)ことからも、おおむね不満はない。

ピクチャーコントロール・フラットも使える

ADLの撮影後の変更はそうそうしないけれどね

「高画質2013」が使えるのはありがたい

ただし、ゴミ取りができないことと傾き補正はCapture NX2のほうが便利だなあ。というわけで、完全移行と書きつつも実は現像後にNX2を立ち上げることがあるので、なかば併用してもいるかな。U-POINTテクノロジーはマスク処理をしないおおざっぱな輝度調整に使うしね。

■やっぱり動作が軽やかなソフトではないなあ
View NX-iもCapture NX-Dのいずれも、動作はMac miniで用いるには軽くはない。とはいえ、新機種が旧ソフトでは対応しないというのであればやむをえない。また、この完全移行をためらわなかった理由には、Adobe CCの導入もあるともいえる。正直いうと、もし万が一使い勝手がよくなかったら、Adobe Bridge CCで代用するのもいいかな、とも考えたからだ。とはいえそれは杞憂に終わり、ニコンカメラで撮影したファイルの保存してあるフォルダを見るには、あるいはJPEGでしか撮影していないフォルダを閲覧するには、私にはView NX-iがBridgeよりも使いやすい。Lightroomはどうも苦手なのだ。


結論としては、View NX-iはやはり動作が重いソフトではあろうというところ。私の使用環境ではHDDが5,400rpmと低速であることも原因のひとつだろう。さらに、基本的には画像ファイルはマシン内に保存せず、外付けHDD内にすべて保存するために、メインマシン内に保存してあるよりもアクセスに時間がかかることも。また、初めてアクセスする画像フォルダ内のサムネイル画像を作るために時間がかかるようだ。さらにもしかしたら、アンチウイルスソフトのために筆者のパソコン環境はどうしても作業速度が落ちていることも考えられる。

■パソコン環境を真剣に考えるべきかも
けれど、これらの動作の重さが使用に関して問題になるようでは、View NX-iの使用のほかにいろいろな不具合が早晩発生することになるだろう。したがって、View NX-iを用いるユーザーはできるだけ新しいパワーのあるパソコンを使うべきであろうとは思う。そうなると、ハード的にはWindowsのほうが選択肢が多い。筆者は仕事をする環境としては(仕事相手に合わせて)どうしても林檎計算機でなければならないので、Mac miniを選んだ。

ちなみに、我が前メインマシンのMac mini mid 2010はOSはもともとがSnow Leopardなので、Power PC用ソフトが使用可能だ。そこで、クリーンインストールをしてパーティションを切り、Snow Leopardを入れてNikon Scan 4(4.0.2)をインストールしてフィルムスキャナー専用機にした。Nikon Scan 4を保存しておいたかいがあったというものか。そして残りのパーティションには、Marvericksが入れられないのでYosemiteをインストールした。Rosettaなんてずいぶん久しぶりにインストールしたよ。Yosemiteと聞いてPower Macintosh G3(Blue & White)を思い出してしまうほど古いやつが、いまさらRosettaとはなんとも笑える気がしないか。

【2015年8月23日追記】
5,400rpmのHDDを搭載したMac mini late 2014でも、Capture NX-Dの動作が軽くなったのはありがたい。View NX-iはそれなり。ただし、View NX-iともどもしばしばフリーズすることはいかんともしがたい。実は、セットアップ時にTime Machineを使ってしまったために、よけいな不具合を引き継いでしまった可能性がある。View NX-iはアンインストール後に設定ファイルをすべて捨てて、再インストールしたのだが。「パワーのある新しいマシンで使うべし」という、きわめて常識的な正解しかなさそうだ。

【2015年9月1日追記】
Dropboxアプリがいろいろなアプリケーションをクラッシュさせるとは。しばらく前にだんだんView NX-iだけではなく、さまざまなアプリケーションが不調になって困っていました。まさかねえ。

【2016年6月21日追記】
やっぱりだめだめ! 5,400rpmのHDDでは遅くてたまりません。というわけでSSDに交換したところ、とても快適になりました。

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