2017年1月26日木曜日

【YS-11FC】YS-11FCに出会えた日


■どうすれば「カッコイイ写真」を現場で撮れるのか
 どんな撮影ジャンルにおいてもエキスパートがいる。そして、それぞれの分野のエキスパートたちは個々に研究を重ねて経験を積み技術を体得していったわけだから、尊敬せねばならない存在だ。いっぽう、私にとっては航空機写真は趣味にすぎないともいえ、航空機を専門に撮影しているみなさんのようにはなかなかうまく撮れない。なにしろ経験が絶対的に不足していて、どういう状況であれば「よく撮れるのか」というツボがまだ体得できていないのだ。この「どういう絵柄がカッコいいか」という「絵心」が、おそらくはそれぞれのジャンルに存在するはず。もちろん、たとえば、鉄道写真の世界にあるような「編成写真の基本」のようなものに強固に縛られたくはないとはいえ、「ツボ」は知っておきたい。さらには、自分の好みの絵にどういう状況でどういう操作をすれば再現できるのかという「コツ」もまだまだ体得しきれない。もっとも、長年にわたって趣味で撮影してきた鉄道であっても、まだまだ自分が体得できている「絵心」のバリエーションが足りないと思っているのだが。


■航空機写真のツボやノウハウを身に着けたくて
 そこで、最近は仕事の合間に時間を作っては自宅から遠くない滑走路沿いに出かけている。そして、ここで見ることができる航空機をあれこれ撮ってみては、うんうんと考える。カメラの動作の設定なり、あるいは絵作りの設定について試行錯誤を繰り返しているというわけだ。というのも、近頃は航空機写真のKindle電子写真集を何冊も編集しているので、なおのこと「カッコいい航空機写真とはどういうものか」について関心があるのだ。


■ページネーションのこと
 もうひとつ、航空機を撮るときだけではなくて、どんな被写体にも当てはまる注意事項がある。それは、ページネーションをどうするかということだ。趣味の写真であればそれを意識される方は少ないだろう。ただ、ときには撮った写真をプリントしたり、アルバムを作って他人に見せることもあるはずだ。そうしたときに浮かび上がってくるのは、写真一枚ずつのときには気にしなかった、写真をまとめたときに見える全体の雰囲気だ。私がページネーションと書いたのはこのこと。被写体への距離感、撮影方法、色み、構図などがどの写真でも似ていると、まとめたものは単調に見えがちだ。写真の絵柄に変化を持たせて、見るひとを飽きさせない、あるいは自分の思いなりをどう伝えるかということを考えると、写真の撮り方にも工夫を持たせたくなるのだ。たとえば、雑誌媒体で仕事をするカメラマンであれば、見開きで見せることも考える。そのときに被写体がページのノド(見開きの中心部分)にかからないようにと考えて構図を決める。あるいは人物の写真の視線方向も、誌面の開き方によってどう扱われるかなどと。納品した写真が誌面デザイナーをやなませないようにと考えるのだ。こう考えるのは編集者の仕事だろうけれど……。こうしたページネーションについても、仕事柄どうしてもあれこれ考えてしまうわけ。


■YS-11FCの近況
 さて、入間基地に所属する航空点検隊(フライトチェッカー)のYS-11FCは、近隣に在住してから私にとっての好みの被写体のひとつとして撮り続けて(撮り続けようとして)いる対象だ。塗装や形態があまり軍用機らしからぬところが好きなのだ。私には同時代の鉄道車両だった0系新幹線に被写体としての魅力を感じることができないままだったけれど、自分好みの昭和の電車が次々と姿を消しているいま、たまたま近隣に在住しているために見ることができるYS-11FCは、私にとってありがたい「少し古めかしい」被写体というわけだ。旅客機としてのYS-11はすでに退役して久しい。もっとも、YS-11FCもすでに後継機が先日決定したようで、そう遠くない将来置き換えられるようだ。それまでに、近隣在住という強みを活かして、撮りためることができればと思っている。



【撮影データ】
Nikon D7200/Ai AF Nikkor 300mm F4 ED, AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>/RAW/Adobe Photoshop CC(RAW現像)/Google Nik Collection Analog Efex 2(周辺減光とぼかしの追加)

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