Salut! Saliut! +PLUS: 【航空自衛隊YS-11EA】早春の宵にて、夜間飛行訓練を撮る

2018年2月21日水曜日

【航空自衛隊YS-11EA】早春の宵にて、夜間飛行訓練を撮る

■YS-11EAの離陸シーンに遭遇す！
ひさしぶりに滑走路をみわたすことができる場所に来てみたら、T-4が離発着を繰り返していた。そこへ、自分が立っている場所から大きく見える木の陰にある格納庫前から、T-4とはことなるエンジンの始動音が聞こえて来て、何機もの航空機が離陸していった。まずは、C-1が2機。さらにU-4。けれどそのあとも、どうもターボプロップエンジンらしい音がする。ただし、ロールス・ロイスダートエンジンではない。ということは……と待ち構えていたら、YS-11EAが現れた。私はEBよりもスマートなこのEAが好きなので、とてもうれしい。

　
■2月も下旬ですよ、ああ！
気がつけば、2月ももう下旬にさしかかっている。時の流れがどんどん早く感じられるのは加齢の証拠なのだろう。みんな年のせいだ、などど書くとなんともやりきれない気持ちになるね。そうこうしているあいだにも一日ずつ日が長くなり、その日差しも明るくまさに春のそれのよう。それでもまだ朝晩は冷えるから、明るいうちに帰宅するつもりで軽装で出かけると、家路につくあいだに震えることになる。

先日のエントリーにも書いたように、このひと月ほどは、なにやら日常の些事に追いつめられているかのようだ。塵も積もれば山となる、というのはほんとうで、おかげて仕事も溜め込んでしまい各所に申し訳なさも募るいっぽうだ。そこに、ありがたいことに原稿書きと編集の仕事が立て込んでしまい、撮影に出られないままだ。

年末年始の頃は毎日のように撮影に出ていて、大気が澄んでいたために、光の美しさに息を飲むことが多かった。この時期に風景をおもに撮る場合に悩ましいのは、だんだん春のように朝晩も霞がかかってきたので、もはや冬のようには撮れないこと。屋外での人物撮影は年末年始よりもやりやすくはなった。それでも、いろいろと被写体への防寒対策が必要になる。被写体を寒がらせるのはかわいそうだ。そして、風景を撮るにはまだ芽吹きには早いので、冬枯れの絵柄にしかなりにくいところか。

そういう理由もあり、列車も航空機もふくめて、仕事の写真も趣味の写真もまったく撮っていなかった。前置きが超長え。そのことが少しストレスに思えていた先日のことだ。時間を作って滑走路沿いをひさしぶりに歩いた。この日はおだやかに暖かくて、風向も春から秋の季節のようだった。つまり、離陸方向がいつもの冬の日々とはことなるということ。そうして少し待ってみたらYS-11EAが離陸するところにいあわせたというわけ。

■本気スイッチも「オン」！
こうして、私の本気スイッチがオンになった。まず、ひさしぶりに離陸シーンを撮った。離陸前のチェックらしく、YS-11EAがいろいろなフラップを動かすところにも萌えた。

離陸を見届けたあとはR/W17エンドで市内を見渡せる場所に移動して、YS-11EAが戻ってくるのを待った。空の明るさが失われないうちに戻ってきたら、35ミリ相当になる24ミリレンズで撮ろうと支度をした。アップ気味にするには450ミリ相当になる300ミリに交換しながら使うことに。それにしても……夜間飛行訓練だから、暗くならないと基地に戻ってこないのかなあ、と思うとドキドキする。太陽は少しずつ雲に隠れて地平線の向こうに姿を隠し始めた。疲れた太陽ってこういうやつかも……いやいや、なんでもないなんでもない。

そんなところにYS-11EAは戻ってきた。空が完全に暗くならないうちに撮影できて、ガッツポーズだ。