![]() |
KIEV-6SとMC ARSAT (VOLNA-3) 2.8/80の基本セット |
KIEV-6Sはブローニー6×6サイズのペンタコンシックスマウントを持つ一眼レフで、見かけはもちろん大柄だ。けれど、ペンタックス67やマミヤRZおよびRB67などに比べたら、標準レンズだけつけて持ち歩くにはそう重い感じはしない。
もっとも、私の場合は露出計のない初期形のアイレベルファインダーだ。というのは、シンプルでこいつがいちばん見た目が好きだから。ただし、視度補正レンズは入れてあってもアイピースレンズの「ぐるぐる」が大きい欠点があるのだが。そして、OP/TECH USAのストラップを使っているから、軽くする努力はしている。
でもいいんだ。あれこれレンズを持ち歩くよりも、標準レンズ一本だけというのは潔くて。
そう、私はずっと「カジュアル中判撮影」ができないかと思い続けていたのだった。
なんだその「カジュアル中判撮影」って?
いえね、中判カメラはやはり精緻なポジを得たくて、どうしても大型のどっしりした三脚と深く絞っての撮影、というのが王道なんですよ。私が接する人たちは自然風景を撮る人たちが多いので、そういう使い方が主流だ。風景撮影にはそれしかない。
でも、中判カメラはそういう使い方にしか使わないと決めてしまうと、やはりおもしろくない。一般的に鉄道写真で中判カメラを使うのはそうなると、車庫などでの形式写真やベテラン諸氏がよくされている、ハスキー三段+ペンタ67の列車写真だけということになる。
![]() |
1003編成オレンジバーミリオンIIが登場! |
でも私はもっともっとカジュアルに、なんとか手持ちで動きに対応した撮り方ができないかな、とずっと考えて来た。レンズは一本だけでいい。首からカメラは提げて、あとはトートバッグやバックパックに交換フィルムとブロアーを入れておしまい。トラベラー三脚などの小型三脚をうまく工夫するのもよさそうだ。
要は横着なだけなのだけど、中判でも気軽に、でも動きのある写真を撮りたい。そんなふうにはできないかな。 そう考えていながら実行できないでいたのだ。
そのモヤモヤはとうとう嫌になった。昨年の暮れは「バクハツ」した。えーい、もう家にあるポジも期限切れだし使っちゃえ! って。
そうしてやって来たのが秩父鉄道。いつか中判でも撮りたいと思っていたけど、勇気がなかった。
この日に熊谷で遭遇したのは7500系ばかりだったけど、冬の北関東らしい冬晴れの青空は気持ちよくて、大麻生でしばらく待っていたら、来ましたよ、我らがセンガタン。オレンジバーミリオンIIである1003編成! ベルビア100で激写!
![]() |
しかも、まさかのデキ102+108の交換! |
とほくほくしていたら、あれれれれ列車交換。なんとまあデキのお出まし。しかもデキ102が108を牽引している! (次回へ続きます)
【共通データ】KIEV-6S・MC ARSAT-C 2.8/80・F8~5.6・1/500sec.・RVP100
0 件のコメント:
コメントを投稿