2014年7月27日日曜日

【鉄道史跡散歩】入川森林軌道跡を訪ねて(前編)


■気分転換に奥秩父まで
秩父鉄道のSLパレオエクスプレスやナナハチくん、そして鉱石貨物列車を牽引するデキたちを撮りたい気持ちはあるのに、気持ちばかりが先行しつつネタ切れな私だ。

そこで、少し気分転換というか趣向を変えてみようと思い立ち、今日は奥秩父まで出かけてみた。三峰口まではいつも通りなのだけど、今日はもっとその先にある線路を訪ねてみた。





思えば、最近は三峰口まではよく行くというのに、その先まで足を伸ばしていなかった。子どものころに家族で三峯神社や秩父湖まで行って以来だから、最後に三峰口から先を訪問したのは……おお、30年も前のことではないか。でも、今日行ってみたのはその頃でも踏み入れたことのなかった、入川渓谷だ。

■森林軌道の跡を追って
入川渓谷にはかつて、森林軌道があった。過去に存在したRM編集長ブログなどがわかりやすくてよかったのだが。近年はハイキングコースとして整備され、西武鉄道の観光広告にも登場するほどだから、西武沿線在住の方ならご存じだろう。

西武秩父から三峰口を通る中津川行き急行バスで川又バス停まで行き、そこから4キロほど歩くと荒川の源流である赤沢出合にたどり着く。一帯は東大の演習林で、水源林なのだそうで、たいへん閑静なところだった。




■夏でも涼しい
湿度の高くてすっきりしない晴れの日でも、木陰はさわやかだ。おかげで、とてもいい気分転換になった。秩父市内よりも標高が高いために涼しい。

もっとも、朝一番のバスで川又にたどり着いたのは9時半。そこから写真を撮るのに夢中でいたら、三峰口経由の西武秩父行き最終バスの発車時間である16時36分に間に合わせるためには、結局は赤沢出合まで行き着くことができず、途中で折り返したのはナイショだ。今度はクルマで行くほうがいいかな。