2018年12月30日日曜日

【2018年夏関西リハビリ鉄記事】桜井線・和歌山線国鉄型電車乗り&撮り記 その8.「たそがれの畝傍」


■畝傍駅周辺に萌えた
て、桜井線(万葉まほろば線)105系電車を撮るために畝傍駅で乗降してみて、畝傍駅とその周辺のほうにすっかり心奪われた筆者は、なんとかここでうまく列車を魅力的に撮ってみたいと思い、列車の来る合間に駅周辺を歩いてみることにした。

なにしろ、日中の桜井線は上下ともに1時間に1本ずつしか列車が来ないからな。そして、ふつうの編成写真を撮るのはあきらめた。

めったに撮影に来られそうもない路線だと、筆者だって「ふつうの編成写真」も撮ってみたいとは思う。けれど、なかなかうまくできないことは少なくはない。そこで「ふつうの編成写真」を撮るのをあきらめると、アングルや構図の選択肢が増えて、気分的にはそうとう楽になる。

■『三丁目の夕日』みたいな雰囲気に弱いってことか
前々回のエントリーでも書いたけれど、畝傍駅の周辺は駅前であっても「繁華街が終わって住宅地が始まるところ」といったおもむきだ。古い商店街はあるけれど、だんだん住宅地のなかでお店が減っていく感じだ。そんな街並みを歩いてみて、だんだん街歩きのほうが楽しくなってしまう。






そして今井町は八木西口の眼の前であり、畝傍からもすぐ近い。そこで、畝傍駅周辺で撮ってからは今井町の飛鳥川で桜井線の列車を撮り、あらためて畝傍まで戻ってきた。すると、薄暮の頃に見るとなおさら魅力的な光景が広がっていた。すぐそばを走る近鉄大阪線や橿原線のほうはずっといまふうの都会の街並みなのに、ここはまるで昭和の駅前のままで……そうか、結局私は『三丁目の夕日』みたいな雰囲気にホロリとくるような昭和のおっさんなんだなあ。まあ、そんなことは自分でもよくわかっていたけれどね!


【撮影データ】
Panasonic LUMIX DMC-GX7 Mark II/LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH. LUMIX G 42.5mm / F1.7 ASPH. / POWER O.I.S./Adobe Photoshop CC 2019