2019年10月21日月曜日

【上信電鉄PETIT撮影記事】上信電鉄感謝フェア2019にて

下地を整えているんだね

■検修庫のなかを見たくて
風のせいなのか、すっきりと晴れない日が続く。それでも、休日ごとにいろいろな鉄道イベントもあって、さあどうやって撮ろうかと頭を悩ませる。

さる週末の10月20日(日)にも、群馬・高崎では「上信電鉄感謝フェア2019」が開催された。一昨年に行って以来2年ぶりに私も足を運んだ。それは、検修庫のなかを見ることができるチャンスだからだ。そして、この日限定の1日フリー乗車券が会場で発売されるからでもある。

イベントの開催が発表されたときに行くことを決めていたくせに、当日はあれこれと出発が遅れて、私が到着したのは閉場する30分前……斜に構えているみたいですみません。

しかも、台風19号の影響でいぜんとして八高線寄居〜北藤岡が運転見合わせなのも私にはけっこう痛い。行きから新幹線に乗っちゃったよ……その北陸新幹線も20日の段階ではまだ東京から長野までしか運行していない「長野新幹線」で、運行本数も少ないためか自由席はデッキだけではなく通路にも立ち席客が多かった。

そうして会場で検修庫に入って、改造工事中のJRから購入した700形電車(元JR107系電車)をしげしげと眺めた。すでに上信電鉄が購入した6編成12両のうち、半数の3編成が営業運転入りしている。改修工事中のこの編成は第4編成になるのだろう。

塗装をきちんと剥がすんだね

ドアはまだJR時代のまま

幌枠が外してあった

下回りは塗装済み

懐かしいヘッドマークがたくさん

■塗装をきちんと剥がすんだなあ
上信電鉄のイベントでは以前からこうして検査中で塗装途中の車両も公開してくれるのは知っていた。けれど、こうやって旧塗装を剥離させた状態の電車を見るのははじめてだ。

それに、思えば自社でこういう作業を行う会社も減りつつある。自社の設備内でも塗装や検査自体を別会社に外注するところもめずらしくはないようだから。中古車両を改造・整備し、かつ定期検査も行うことをパッケージ化して販売するのがいまの主流だろう。

京王重機整備や、あるいはジャカルタでのJR東日本がまさにそれだ。

主電動機だよね、これ

これももとは電車のエアタンクじゃないかな

道具箱にくすり。好きなひとがいるんだなあ、って

上信電鉄の高崎検車区の検修庫が興味深いのは、いろいろと余剰鉄道部品を使って詰所やらを手作りで作っているところ。

そして、なんとなくなのだけど……きっと鉄道が好きなひとたちなのだろうなあ、と思わせるところ。107系の車両番号が貼られた道具箱を見てそう思わされたんだよね。いいじゃんか。

【撮影データ】
ソニーα7II/Jupiter-12 35mm F2.8/RAW/Adobe Photoshop CC 2019