2020年7月4日土曜日

【JR川越線・八高線撮影記事】209系3100番代車を見ながら「パンタグラフがひし形かどうか」とつぶやく

iPhone 7 PLUSであわてて撮った。川越駅にてハエ71編成

■八高線には通っていたんだよ
数ヶ月前までJR八高線の電化区間である入間川橋梁へはときどき通っていた。何度も書いているように自宅から最も近いJRの路線だからという理由と、見晴らしのよさが好きだから。

八王子行き電車を基準としてみると、西武池袋線の線路を越えてから築堤を登ってそのまま入間川を渡り加治丘陵に向けて登っていく立地と情景に、力強さを感じさせておもしろい。建設するのはたいへんだったろうし、蒸気機関車が列車を牽引していたころは運転する苦労もあったろう。

いまの電車は音だけ聞いていると軽々と登っていく。高台にある飯能の美杉台ニュータウンでも、夜になると風向きによってはこの橋梁を越えていく列車が線路のつなぎ目を通過する際の生じる音がカタンタタン……カタンタタン……と聞こえる。夜の美杉台公園で聞いたことがあるから知っているのだ。

■列車ではなく空模様を撮っているのかも
ここ数年でこの八高線電化区間と川越線である八王子〜高麗川〜川越を走る電車が入れ替わった。205系電車3000番代車と209系3000番代車、同3100番代車のうち前二者は運用を離脱して、209系3500番代車とE231系3000番代車に置き換えられた。どちらも裾絞りがある電車で、遠くから見ると区別が私にはつきづらい。正面を見ると「笑ってる顔」で似て見えるなあという好きな方に叱られそうな雑なカテゴライズをしているからだ。「口が大きなひと」みたいに見える気がする。もちろん「個人の感想です」ってやつ。

国鉄分割民営化後すでに30年以上も経つというのに。JR移行後に登場した車両をまじめに覚えようとしない老害ですよ、私は。

よく考えたら昼間の明るい時間に駅などでじっくり観察したことがないのだ。いつもこうやって薄暮の時間に遠くから見ているだけだから。「正面が銀色なのがE231で白いのが209系3500番代」というのは明るくないと見わけづらい。それで見わけ方が身につかない……ということにしておこう。

209系3000番代および3100番代車との区別はさすがにできる。車体の裾絞りがあるかどうか、行先表示が方向幕かLEDかというのはわかる。

むしろ私は列車の姿を画面に入れながら空模様を撮ってるのだ。




■ひし形……ひし形じゃない……
そう思っていたところ、E231系3000番代車と209系3500番代のもうひとつの区別にやっと気づくことができた。遅いよ。それは……パンタグラフだ。ひし形のパンタグラフ(PS28)なのが209系3500番代でシングルアームパンタグラフ(PS33)なのがE231系3000番代だよね。

この点だけは私は気にしている。というのは、私の好みではシルエットにしたときにパンタグラフがひし形であるほうが「いかにも電車らしい」気がするから。シングルアームパンタグラフだと小さくて目立ちにくいでしょう。

だから、すでに置き換えられている205系3000番代車と209系3000番代車が走っていたころも、「電車としてはどっしりした走行音とぼこぼこしていない外板の205系のほうが好き。けれど、被写体としては方向幕とひし形のパンタグラフのある209系3000番代が来るほうが絵にしやすくてありがたい」と思っていた。209系0番代や房総に行った2000番代および2100番代や八高線の3000番代もせめて外板がぼこぼこしていなかったら、デザイン自体はいいのになあ、とため息がついもれてしまう。

だから八高線電化区間と川越線の線路際で薄暮のころに電車を見ながら「ひし形……ひし形じゃない……」とぶつぶつ言っている人物がいて、カメラを持っていたらそれは私かも。どう考えても不審者なので声に出さないようにするつもり。カメラを持っていなかったらたんに「電車占い」をしているひとで、きっと私ではないですよ。



■ハエ71か72、まだ走ってるってよ
さて、八高線と川越線を走る「ひし形パンタグラフ仲間」である209系電車のうち、東京臨海高速鉄道りんかい線70-000形電車の余剰車から改造された209系3100番代の2編成であるハエ71編成(中間車は新造)とハエ72編成は3000番代車といっしょに運用離脱したのかと思っていた。

ところが、まだ八高線・川越線で運用についているようで、2編成のうちどちらかが交互に走っているようだ。私は6月と7月にハエ71編成を見ている。ひさしぶりに目にしたら「ずいぶん古めかしい電車」に思えて驚いた。とはいえ、ひし形パンタグラフ仲間がまだいるというのはうれしいので、うまく写せたらいいなあと思っている。

ただし、このハエ71とハエ72が豊田車両センターと川越車両センターにときどき出入りしているようすや、どちらが運用入りしているかなど、私には事情などはさっぱりわからない。興味のある方はネット検索をかけてほしい。どちらか1本が走っているなら2時間ほどどこかの駅か線路沿いにいたら出会えると思うけど、私にはなんともわからないので、くれぐれも安全第一で、そこんとこよろしく。ネズミかなあ。

明るい時間に留置車両を観察しないとちがいが身につかないかも

ほらね。寝ているけれど笑ってる(ように見えるでしょ。私だけか)

【2020年7月7日追記】
209系電車3100番代車のハエ72編成も豊田から川越車両センターに戻ってきたそうです。本日はハエ71編成とハエ72編成の両者が川越線・八高線に運用入りしているのを目撃し、ハエ72編成には乗りました。

拝島にて。窓の外に黄色い電車が見えるように撮った

【撮影データ】
Nikon Df/AI AF Micro Nikkor 105mm F2.8D/RAW/Adobe Photoshop CC 2020