2022年2月1日火曜日

【写真術のお話】撮影後にレタッチするならばRAW+JPEGで撮っておくことを卿(けい)らに勧める理由

たいしてレタッチしていない感じの写真だけど、
RAW現像時にはそれなりにいろいろとしているよ

■レタッチなんて好きじゃない
いまごろになってアニメ『銀河英雄伝説』に夢中になっている。最近作られたノイエ版ではなく、むかしのOVA版のほうだ。銀河の統一を意図する帝国とそれに対抗する共和国、そのあいだで暗躍する中立的な帝国自治領と、裏からすべてを操ろうとする宗教団体のそれぞれのキャラクターが魅力的だ。

その話をすると長くなるのでこのくらいにしておくが、気をつけないと主人公のひとりであるラインハルトの口調になりそうだ。二人称で相手を呼ぶときに「卿(けい)」と思わず口にするとか。もし私が実生活で言い出したら全力で止めてくれるとありがたい。「気持ちが落ち着くお薬を出しておきましょうね」などいう事態になると困るから。

撮影時の設定のままのオリジナルファイル。
大幅に露出アンダーで黄みが強く不自然だ

さて、私のデジタル写真にとってレタッチ(修正)は必要なものだが、けっしてそれが好きであるとか、楽しいとはあまり思えない。仕事の写真では写真家として仕方なく行っているだけだ。趣味の写真であっても、そうねえ、しないで済むならばしたくはないな。レタッチャーという専門職もあるほどなので、たいへん奥が深い世界でもある。動く金額が大きい撮影を行う広告写真家たちは、レタッチ専門のスタッフを雇うかレタッチャーに外注している。そこまでの規模が大きい撮影を業務でしているのではないから、私は自分でレタッチしているだけだ。

では、なぜレタッチを行うのか。それは、撮影時のカメラ内の設定だけでは完結しない処理があるからだ。新しいカメラであるほどに手を入れないですむことは増えているものの、カメラ内で作り出す画像の色みや階調が撮影後に気に入らないことはある。あるいは露出設定やホワイトバランス設定が適切ではなく、撮影後にそれを修正したいことも。

つまり、作画意図にそって写真を仕上げるためのレタッチと、失敗の救済を目的としたレタッチがあり、両者はときに並立する。そういうことをやむをえず行なっているのが私のレタッチだ。

ここであらためて定義しておくならば、レタッチとはAdobe Photoshopなどの画像編集ソフトを使った「修正作業」だ。そして自分で決めているのは「撮影時に画面内に存在しなかったもの」を作り出すことはしないということ。それはコラージュ(合成)だ。基本的には私はこのコラージュはせず、レタッチしかしないことをむねとしている。

「デジタル写真はあとから手をかけることができて、好きではないという方」は、このレタッチとコラージュを混同している気がする。フィルム写真でもプリント時に焼き込みや覆い焼き、部分的な階調の変更、にじみやぼかしの追加、傷を消すことを行っていたものだが。フィルム時代にはプリントの修正を「レタッチ」とおもに呼んだはず。

■RAW+JPEG撮影で「保険をかける」
SNSで一部に流行している明瞭度や「かすみの除去」を極端に強めた、つまり大きな半径のシャープネス処理を強めにかけて彩度とコントラストを強めることで仕上がるHDR調の写真を得るには、あるいは明瞭度をマイナスにしつつシャドーを持ち上げたハイキーな写真にするにも、撮影時からそういう仕上げを意図しながら画面構成や露出の決定を行って、RAW現像時にそれらの作業を行なってからレタッチして仕上げているはずだ。どちらも2022年2月現在ではカメラ内だけでは完結しない画像処理だから。

「明瞭度」と「かすみの除去」を大きく操作して
半径の大きいシャープネスと強い彩度とコントラストを加えた画像

ホワイトバランスを色温度を低くしコントラストを落とし
シャドーを思い切りプラス補正して
「明瞭度」と「かすみの除去」をマイナス補正したハイキーの画像

私自身はそこまでの強度のRAW現像とレタッチを行うことはめったにない。それでも、撮影時に「ははあ、これはRAW現像時にハイライトを下げてシャドーを持ち上げないといけないな」などと考えることが多い。そうして露出を決定して撮影する。

Adobe CameraRawで
オリジナルのJPEGファイルにレタッチを行ったもの。
ずいぶんド派手で不自然だ

同じ量の調整をRAW形式ファイルに行ったもの。
こちらのほうが階調再現が自然だ

つまり、暗所での撮影などで画面内の明暗差が大きい場合に、RAW現像のことを考えてハイライトをできるだけ飛ばさず、同時にシャドーをできるだけつぶさない露出を考えて決める。自動露出(AE)ならば、ほぼ毎回露出補正を行う。

なぜかというと、パソコンで汎用的に扱うことができる8ビットJPEG形式ファイル(以下、8ビットJPEG)は256階調しか表現できないために、その階調で再現できるダイナミックレンジ(一度の撮影で取り込むことのできる明るさの範囲)はポジフィルムの露出寛容度(ラチチュード)程度に狭い。つまり、明暗差が大きすぎる被写体の場合にそのすべての階調を適切に記録できないことを、経験上知っているから。

したがって、撮影後に露出を大きく変更するような調整をするのは非常にむずかしい。というよりも正直にいえば、8ビットJPEGから行うのは無理だ。8ビットJPEGでは階調再現可能な領域が狭いために、わずかな変更であっても階調が破綻して不自然な仕上がりになりやすい。

そして、カメラの自動露出は私の好みの露出にそのままではならないことが多い。

8ビットJPEGとRAWの双方に同じ処理を行うと
8ビットJPEGのほうが各種設定が強くかかってしまうのは、
8ビットJPEGは、256色で階調を作るために再現可能な階調の幅が狭いから。
つまり、大きな露出の変更を撮影後に行うと不自然な階調になりやすい

8ビットJPEGからレタッチしたカット。
よく見るとカラーノイズもめだち、彩度も高く不自然で大げさだ

RAW形式ファイルから同じ処理を行なっても階調の大きな破綻は見られない。
ただし、+2.0EVもの変更は好ましいとはいえない。
35mmフルサイズ機だからまだましなだけで、カラーノイズは増加している

上記の処理をRAW形式ファイルに行なったもの。
ここからさらに細部をレタッチして仕上げる

画面四隅にビネット(周辺光量落ち)をわずかに加えた

たとえば、8ビットJPEGで撮影し、白とびもしくは黒つぶれして記録してしまったものは、ソフトウェアではどうレタッチしてもきれいには仕上がらない。その部分の階調情報が欠落しているからだ。白とび部分を暗くなるように、あるいは黒つぶれ部分を明るくなるように画像編集ソフトで操作しても、美しくないグレーになるだけだ。

撮影時に露出オーバーでハイライト部分が白とびしてしまった
8ビットJPEGの写真

露光量とハイライトのマイナス補正を行っても
階調情報が存在しない白とび部分がグレーになるだけで直せない。
さらに画面全体の色みもおかしくなってしまった

美しくないだろ、おかしいだろ。8ビットJPEGからレタッチしたんだぜ、これは

同じ写真のRAW形式ファイルのものを露光量と
ハイライトのマイナス補正を行ったもの。白とび部分がかなり補正できている。
8ビットJPEGでは切り捨てる階調情報がRAW形式ファイル内に残されているからだ

RAW形式ファイルで撮影しておくと救済可能なことがある。
だから保険としてRAW+JPEGで撮っておくといい

前述したように8ビットJPEGはカラーリバーサルフィルムのようなもので、14ビット(12ビット)RAWはカラーネガフィルムのようなものというほうが、写真好きにはわかりやすいだろう。カラーリバーサルフィルムは1/3EVでもずいぶん明るさが変わってしまったのを覚えている方は少なくないはずだ。14ビットで記録するRAW形式ファイルは16,384色で階調を作るので、256色の8ビットJPEGよりもダイナミックレンジが広く再現可能な階調が広い。1/3EV程度の露出の調整ならば、撮影後に可能だ。センサーサイズが大きく画素ピッチが大きい機種であるほど、撮影後の露出の大きな変更はまだしやすい。

乱暴な言い方であることを承知のうえでいいかえれば、RAW形式ファイルはカラーネガフィルムのように露出寛容度が比較的大きい、というふうに理解してほしい。

つまり、撮影後に露出の調整が8ビットJPEGよりもしやすいことを体感しているからこそ、私はできるかぎり撮影時にはRAW+JPEG同時記録で撮影するのだ。RAW記録の方は可能ならば14ビット(12ビット記録しかできないマイクロフォーサーズなどでは12ビット)、JPEGのほうも画質優先のJPEG圧縮、ピクセル数も最大画素だ。できるだけ高画質の画像を、ふたつのファイル形式で得ておく。

このRAW形式ファイルはいわば「保険」だ。必要なカットすべてをRAW現像しなくてもいい。そうはいいつつも、私自身は必ずRAW現像をしてから仕上げるけれどね(*注)。撮影時の露出設定やホワイトバランス設定、カラー設定でもじゅうぶんな場合には、同時記録のJPEG画像を使えばいい。

■「できるだけ楽に勝ちたい」(ヤン・ウェンリー)
RAW形式ファイルは、カメラが取り込んだ画像情報に画像処理エンジンでの画像への変換処理(つまり現像処理)が未処理のままの「生(なま)」のファイル形式だ。それを汎用的なコンピューターで扱うことが可能な8ビットJPEGやTIFFファイルに変換を行うのが、カメラ内の画像処理エンジンの役割であり、RAW現像で行なっている処理だ。

8ビットJPEGを記録形式に選ぶと、カメラ内で画像処理エンジンで得た画像情報(つまりRAWデータ)を8ビットJPEGに変換して吐き出す。そのさいに、RAW形式ファイルが持っている14ビット(もしくは12ビット)ぶんの階調情報を、いわば切り捨てて8ビットに変換しているともいえる。

私はカメラ内で階調情報を切り捨てた8ビットJPEG画像にレタッチするのではなく、自分の手でRAW形式ファイルをパソコンを使って修正しながら現像したあとでレタッチを行い、レタッチが終わってから8ビットJPEGにすることで、レタッチの自由度を得ようと考えている。

RAW形式ファイルには撮影時に設定した絵作り設定、ホワイトバランスの情報自体は添付されるだけで不可逆に書き込まれているわけではない。だから、絵作り設定とホワイトバランス設定はRAW形式ファイルならば現像時に変更ができる。感度に関してはRAW現像時の変更はできないが、露出についてはファイルの持つダイナミックレンジが広いために撮影後にも多少の変更ができ、ノイズ除去もカラーノイズと輝度ノイズのそれぞれを別個に行うことが可能だ。

さらに、作業途中のRAW形式ファイルには変更事項をサイドカーファイルに書き込むように設定できる。RAW形式ファイルそのものを書き換えるのではないために、いわばRAW現像時の作業は非破壊的に行うことが可能で、やり直しが可能なのだ。

そうはいうものの、撮影時の設定がいい加減でも後から直せるから何でもいいや、とは筆者は思わない。むしろ、撮影後の大きな設定変更はたんに選択を先送りしているだけだ。筆者自身はできるだけ撮影時にそれぞれ設定を決めておき、RAW現像時に絵作り設定の基本設定はさわらず、明暗差の補正とホワイトバランスの微調整とレンズ収差補正を行うにとどめている。できるだけRAW現像時とレタッチ時に行う処理は少なくしたい。

すべての処理をコンピューターでの現像処理時に設定し直すのは作業効率が悪い。「できるだけ楽に勝ちたい」(ヤン・ウェンリー)からだ。

コマーシャル分野の写真家や人物撮影を専門にする写真家は、しばしば撮影時の絵作り設定はできるだけニュートラルな色合いのものにしている。忠実な色再現や肌のレタッチなどをクライアントから求められる彼らは、コントラストや彩度を撮影後に加えることを前提としているからだ。ときとして大掛かりなレタッチが必要になることが彼らの作業にはある。そのためにもニュートラルな色合いで撮影しておき、彩度やコントラストも後から大きく加える方法をとる。

筆者自身はそこまで手間をかけたくはないので、カメラの標準設定である「スタンダード」や、「ビビッド」などにしておき、そこからRAW現像とレタッチを開始することが多い。

「スタンダード」から輪郭強調(シャープネス)は-1で彩度は+1にした
「カスタムピクチャーコントロール」で撮影していることが多い。
それを結局はAdobeのソフトで現像しているからあまり意味がないが

「ニュートラル」や「フラット」で撮影するのは
RAW現像時に彩度とコントラストも大きく手を加えるが必須になるので、
「RAW現像とレタッチが好きなユーザー」にしか趣味の方にはおすすめしない。
というよりも、レタッチソフトが使えないひとは使っちゃダメ

「自動的にやや露出アンダーで撮影してシャドー部分を持ち上げて、白とびと黒つぶれを防ぐ機能」
(ニコンなら「アクティブD-ライティング」、キヤノンの「オートライティングオプティマイザ」
ソニーの「Dレンジオプティマイザー」)には要注意。
強めに用いるとねむい階調の写真になるだけだ。
さらに、露出補正を行なっても自分の意図しない明るい画像になることがある。
また強めにかかると輝度差のある被写体の領域に、不自然な模様が現れることも。
カメラを使ってみて自分の好みに合わない場合には「しない」にすることも考えたい


■「最後の仕上げ」をするには素材の加工度が低いほうがいい
筆者がRAW現像時に行うのはしたがって、画面内のハイライト部分とシャドー部分の調整やホワイトバランスの修正と、レンズの各種収差の補正だ。そのうえで画像編集ソフト(つまりAdobe Photoshop)にてその画像を展開して、レタッチを行っている。つまり露出やコントラストの変更に伴うような大きな変更はRAW現像時に行う。できるだけ16ビットモードで行う。

Photoshopで行うレタッチは、RAW現像時に処理できなかった細かい作業がおもだ。まずは傾きの修正やトリミング、センサーダストの消去、最後に周辺光量落ち(ビネット)を加える。ただしこれらはいずれもRAW現像ソフトでも可能だから、RAW現像時に行ってもいい。また、シャープネスは筆者はRAW現像時に設定したままでレタッチ時にあらたに行うことはしない。

もっとも重要なレタッチ項目は、画面内の部分的なレタッチだ。たとえば、画面の一部分だけぼかしやにじみを加える、明るくする、暗くするといった処理を行うのは、筆者にとってはPhotoshopでレイヤーとレイヤーマスクを使う方法がなじんでいる。

同様に重要だがおもしろみがないのは、不用意に入れてしまった不要なものをめだたなくする作業。撮影時に集中力がかけていて見落としていたものを、レタッチで「消す」のではなく「めだたなくする」。できるだけ画面内に不要なものは撮影時に注意して写し込まないようにしたい。

RAW現像時は16ビットモードで行なっている。
ファイルサイズは大きくなるけれど仕方がない

最後に画面全体のトーンを見直し、気に入らないならばわずかにレベル補正を行う。もしレタッチでの最終段階になっても大きな明るさや暗さの調整が必要と思われたら、めんどうでもRAW現像からやり直す。レタッチはすればするほどに作業以前のファイルから階調情報を破壊しているので、明るさや暗さの大きな変更はできるだけRAW現像時に行っておくほうが、階調の破綻を避けることができる。

8ビットJPEGファイルに変換するのは作業の最後だ。

そして「わずかにものたりないかもしれない」と思う程度にとどめておいたほうが、レタッチとしては自然に仕上がるようだ。

とくにハイライトをマイナス補正で強く落とすことと、シャドーを強めにプラス補正で持ち上げること、彩度を強めすぎること、明瞭度やかすみの除去を強くかけすぎないように注意したい。「スタンダード」「ビビッド」などのあらかじめ適度に彩度を上げてある絵作り設定で撮影した写真に、彩度をさらに強くかけることは避けたい。色飽和を起こして階調が不自然になっている写真を見かけることは残念ながら少なくはない。

濃い味つけの料理に慣れていくと、調理をする際に味つけをどんどん濃くしてしまうことがあるように、彩度も強くかけはじめると目安がわからなくなり、際限なく強くかけてしまう傾向があるようだ。Adobe CameraRawやLightroomならばヒストグラム表示を見ながら、そのあたりを注意しつつ現像とレタッチを行いたい。

RAW形式ファイルとは「撮影後にどんな処理でもできる魔法の道具」では決してない。レタッチの自由度が8ビットJPEGより広いファイルというだけだ。だから、露出や構図設定などの撮影時の設定がもっとも大切だ。そしてRAW形式ファイルから16ビットモードで現像、レタッチを行なっても、どうしてもうまくいかないことだってある。

そういうときは「世のなかは、やってもだめなことばかり。どうせだめなら酒飲んで寝よか」(ヤン・ウェンリー)だ。

それでも「……私は最悪の民主政治でも最良の専制政治にまさると思っている」(同上)ではなくて、レタッチをするにはその素材の加工度が少ないほうがやりやすいから、RAW+JPEGで撮影をしてRAW現像ソフトを日々立ち上げている。

8ビットJPEGは、いわば火も通されて味つけもなされた調理済みの料理のようなもの。それを作り変えて大幅に味を変えるのは困難だ。そこで、できる限り私は「素材」に近いところから自分で処理をしたくてRAW+JPEGファイルでの撮影を行うし、卿らにもおすすめしたいのだ……二人称の「卿」を使いたくて最後にこういうフレーズを持ってきたあたり、筆者はいまだに中二病気質が治らないのかよ。

【今回のお話のざっくりとしたまとめ】
「レタッチはRAW形式ファイルを現像してから行うほうが、階調情報が多くてやりやすい。だからRAW+JPEGで撮影しておくとなにかといいですよ」

(注釈*)「このRAW形式ファイルはいわば「保険」だ。必要なカットすべてをRAW現像しなくてもいい。そうはいいつつも、私自身は必ずRAW現像をしてから仕上げるけどね」:その理由は、RAW現像とレタッチを考えて露出を「飛ばさずつぶさず」に設定すると、得られるRAW形式ファイル+8ビットJPEGが「撮りっぱなし」のままでは「ねむい画像」になるから。ジャンルや写真の使用目的にもよるが、レタッチを前提にして撮影する業務ユーザーの撮影する写真は、おそらくたいていが撮りっぱなしでは使えないねむい画像のはずだ。ねむい画像とは私らには「階調情報をできるだけ保持したままの素材」だから。はじめからハイコントラストで高彩度にしてしまうと、レタッチの自由度が小さくなり扱いづらい。もっとも取材系の写真家だとそうともいえないし、カメラ本の素材ではむしろ、レタッチなしで使えるような写真を得られる設定で撮影する。

【撮影データ】
Nikon Df/AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D, AI AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED/RAW/Adobe Photoshop CC(西武新101系電車は2021年11月上旬の撮影)