2021年9月11日土曜日

【1991年8月】二眼レフのリコーフレックスVIIで青梅線のEF64形1000番代を撮った話


■二眼レフで撮っていた青梅線を行くEF64形1000番代
1990年代に大学生になったころ、なんとなく鉄道を撮るのをやめてしまったとは何回もここで書いている。でも、そのころにもレジャーで出かけた先でときには列車を撮ってはいたから、鉄道への興味が完全に失せたわけではなかった。外出するにも未踏の鉄道路線に乗るのを楽しく思っていたし。

旧ブログでもお目にかけたことがある画像をまた見つけた。レタッチをし直してご覧に入れたい。1991(平成3)年8月にJR青梅線沿線に出かけた際に見かけた、EF64形1000番代が先頭に立つ石灰石輸送列車の姿だ。たしか奥多摩町の民宿に一泊したはずで、その往路で奥多摩駅で撮った。

2021年9月9日木曜日

【西武狭山線】西武園ゆうえんち「大火祭り」の打ち上げ花火と狭山線の列車を比較明合成を使って撮った話


■遊園地の花火をいつも心待ちにしている
西武鉄道沿線在住歴が長いせいか、夏休み期間には遊園地の打ち上げ花火が身近に感じられる環境にさいわいいたためだろうか、夏になると遊園地の花火をいつも楽しみに心待ちにしていた。筆者は小学生から大学生になるころには東京23区内に在住していて、としまえんの花火を自宅から見ることができた。埼玉県内に転居してからも、週末の西武園ゆうえんちの花火を自宅窓から見ることができる家にたまたま住んでいた。意図してそういう場所に住んだわけではないけれどね。

どちらも遊園地自体からは距離が離れていたので、ときには遊園地やその近辺に出かけて花火を見た。そういう楽しい思い出があるせいか、どこかの花火大会にたまたま出くわすことがあると、いまでもうれしくなる。

昨今のあれのために、各地の花火大会は見物客が密集しないように軒並み中止になっていて、とても残念だった。また、としまえんはなくなり、西武園ゆうえんちもいつからか花火の打ち上げをやめていて、さらにリニューアルのために休園していた。残念ながらここ数年は花火から縁遠くなっているなあ、と思っていた。そこへリニューアルが終わりグランドオープンした西武園ゆうえんちでは7月15日から9月5日まで「大火祭り」と称して、花火を毎日打ち上げると発表があったときには、思わず歓声をあげた。

2021年9月5日日曜日

【写真のお遊び】平成年間に撮った写真から偽昭和風銀塩写真をAdobe Photoshopで作ってみたという話

『ローカル戦士センガタン』は
昭和の戦隊モノへのオマージュだろうから
偽昭和風写真によく似合うかも


■「フィルムの写真」と聞いて連想するものは
以前にも書いたことがあるけれど、いまの30歳台以下のみなさんにとって「フィルムカメラで撮った写真」(≒ 銀塩写真*。以下「フィルム写真」と略)というと、大多数のみなさんが連想するのは黄色や緑の色被りがあり、コントラストが低くフィルムの粒子が目立つような褪色したカラーネガフィルムからのプリントのようだ。さらに、フレアとゴーストが入ってハイキーにしてあればなおそれっぽいのだろう。

期限切れフィルムや輸入フィルムでわざと色被りをさせて粒子が目立つ写真を「フィルム写真らしい」という理由で好む方が一定以上いることに、SNSを見るたびに気づかされる。SIGMA fpのカラーモードにある「ティールアンドオレンジ」、各社カメラにあるブリーチバイパス(銀残し)ふうの絵作り設定、あるいはブラックミストフィルターなども、こうしたレトロでフィルムらしさを表現するツールなのだろう。

2021年9月1日水曜日

「夏の思い出作り」についてあれこれと思う


■8月もあっというまに終わり
梅雨明けのころはあれほど楽しみにしていた夏ももう終わりなのだろう。日の出の時間が遅くなり、日の入りが早くなってきた。朝晩の気温が少しずつ低くなり、セミの声ではなく秋の虫たちの声があたりに響く。今年の東京首都圏では、8月に一日中晴れた日はせいぜい一週間程度しかなかったようだ。写真好きのみなさんが望むような「夏らしい青い空の日」は数えるほどしかなかったのではないか。

2021年8月23日月曜日

【ロシア1990年代】さよなら、モスクワ市電のタトラT3SU

パンタグラフが大きいところが
見慣れなくて新鮮だ

■モスクワ市電のタトラT3SUが引退
先日、Twitterのタイムラインで残念な知らせを見た。いわく、モスクワ市電で用いられているチェコスロヴァキア*製車両TATRA(タトラ)T3SU、正確にはその車体を利用した更新車両が、市内南部、東部、および都心部での運行を終えたという。北西部のみ運行は継続されるが、年末には運行を終えるそうだ。

2021年7月29日木曜日

【レンズフードの話】第七次レンズフード戦争 キヤノンゼラチンフィルターホルダーを予期せず入手し新展開か

F-1やFDレンズ時代の
キヤノンゼラチンフィルターホルダーと
専用レンズフード

■キヤノラーに俺はなる!
以前からレンズフード関連記事のなかで私は「有名なキヤノンゼラチンフィルターホルダーを使ってみたい」と何度も書いていた。ところがそれを書いていたころには、手ごろな価格のものどころか、手ごろではない価格のものさえも見つけることができなかった。インターネットオークションや某有名フリマアプリを使えば見つけることはでるが、じっさいに手にとって見ることができないので好きではなく、もうずいぶん利用していない。

だから、評判の高さは知っていても自分の手で触れたことさえなかった。

EOS用の3インチ角シートフィルター用のIII型(GFH3)および4インチ角シートフィルター用のIV型(GFH4)ならば、製造終了しメーカー在庫が払底していても、もしかしたらまだ入手はしやすいかもしれない。ただし高価だ。ニコンのAF-3およびAF-4と同様にホルダーとフード数枚、さらに必要なアダプターリングを新品で買うと1万円以上かかる。

そう思って、すっかりキヤノンゼラチンフィルターホルダーのことをあきらめようと決めて、その存在さえ忘れていたある日のこと。とあるカメラ店のジャンク用品コーナーに、興味のあったFDレンズ時代のキヤノンゼラチンフィルターホルダー(ホルダー本体に"Canon HOLDER FOR GELATIN FILTER"とあるもの)が並んでいるのを目にした。フードがふたつと⌀52mmの純正アダプターリングがついてワンコインだぜ。イヌ入りではなくて、税込みで硬貨一枚という価格だ。

嗚呼、南無三。

「セリヌンティウス。」メロスは眼に涙を浮べて言った。「私を殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れ。私は、途中で一度、悪い夢を見た。君が若し私を殴ってくれなかったら、私は君と抱擁する資格さえ無いのだ。殴れ。」
(太宰治『走れメロス』)

すぐそばには、専用フードがさらにもうひとつ数百円でジャンク棚にありましてね。政府高官ふうにいうと、私はものを増やさないように「いろいろな意見があるのは承知しているが、万全の体制で努力している」のですが。はい、ご明察。完落ちしました。引用する文学作品はむしろ『人間失格』や『白痴』『悪霊』のほうがふさわしいかもしれないな……。よくしゃべる! 

こうなったら、キヤノラーに俺はなる! 「潜水艦は伊号、飛行機は92式、カメラはKWANON、皆世界一」*だからな!

2021年7月26日月曜日

【八高線撮影記事】梅雨が明けるころの入間川にて


■梅雨明けはいきなりやってきた
連日暗い曇り空が続いていて、ただでさえあれがああだという状況下なのに、なおさら「おもしろくないなあ」と思わずにいられなかったある日のことだ。夜中に激しい雨が降るのを聴いていた。すると夜が明けたら夏のように空が青く晴れた。

そこで思わず自転車で川沿いを走るために出かけると、雨に洗われたせいか空は真っ青で積乱雲も見えた。

2021年7月20日火曜日

【八高線撮影記事】梅雨明け前の高麗川にて


■夕方の高麗川駅に降り立った
梅雨明け前のどんよりした、ある日の夕方ことだ。川越に209系電車3100番代ハエ72編成が停車しているのを見て、どうしても乗りたくなった。そうして高麗川まで来た。

2021年7月11日日曜日

【八高線撮影記事】たそがれどきの明覚駅


■曇り空をなんとかするために薄暮を待った
八高線が好きだといいながら、どういうわけか明覚に来たことがなかった筆者。だが、降り立ったのは曇りの日の夕方だ。印象的な絵にしづらく叙情を描きにくい光線状態であることは承知のうえで来たものの、曇り空だけはどうしようもない。そこで、電灯が点り始めるであろう薄暮を待った。

2021年7月7日水曜日

【八高線撮影記事】明覚駅までのプチ旅


■八高線キハ110系列にどうしても乗りたくなった
このところ八高線の八王子〜高麗川の電化区間(もしくは八高南線)、あるいは直通運転をする川越線川越〜高麗川の列車に乗ったり、ときには写しているうちに、どうしても八高線非電化区間の列車に乗りたくなった。そこで、あれこれと見ていて目にしたときがわ町にある明覚駅まで行くことにした。

2021年7月2日金曜日

【八高線撮影記事】金子駅とAPS-Cサイズセンサーカメラの恩恵


■上り方踏切にて列車を待つ
八高線金子駅に降りた日の話の続きだ。まず下り方の桂川街道踏切で列車を待った。だが、以前にも似た写真を撮っているのでおもしろくない。そこで、上り方の東逃水踏切に回った。自動車はときおり通るものの大型車は通行できないので、桂川街道踏切よりものんびりできる。

Nikon D7200に300mmを装着して450mm相当で駅を見ると、勾配が圧縮効果で強調されるのはいい感じだ。背景に空が入らないところも、曇りの日ならばなおいい。もし跨線橋を画面に配置するならば200mm相当から300mm相当くらいがいい。曇りの日はそういうわけで望遠レンズのほうが絵にしやすい。白い空は画面に入れていいことが少しもない。もちろん、写真の用途によるので、あくまでも「私には」だ。