2016年3月21日月曜日

【真岡鐵道&JR水戸線PETIT撮影記事】たそがれの国鉄型車両


とある撮影のためにひさしぶりに真岡鐵道を訪ねた。目的はC11325号機の牽引する『SLもおか号』を撮ること。前回は午後からクルマに乗せてもらって沿線をうろついただけなので、今回は真岡鐵道線の初搭乗でもある。やはり、乗ったことのない路線はいちど乗ってみないとロケハンしづらい。


慣れていないせいかもしれないが、クルマでの移動は駐車可能な場所に依存することもあり、寄り道をしづらいところが残念だ。そのために、撮影地間の移動がしやすいとはいえ、クルマでの撮影はピンポイントでの訪問になりがちな気がする。時間や目的が限られている場合にはとても便利でありがたいし、早朝や夜の撮影で往復の列車の時間にしばられないですむことも助かる。もっとも、趣味の撮影で効率ばかりを求めるのは、私にはどうも趣味性が少なく思えてものたりない。趣味なんて、そもそもむだなものだから。もっとも、クルマで撮影に行くひとは運転が好きだという理由があるなら、それは趣味的におおいに尊敬できる。もちろん、こういうのは好みの問題で、どちらに優劣があるというものではない。私自身はどうしても少しは列車に乗ってみたくなる、めんどくさいやつなだけだ。

ともかく、下館でモオカ14型に乗り込み、ディーゼルエンジンの紫煙を残して走るようすを最後尾から観察してみると、沿道から見るのとはだいぶ印象がことなっておもしろい。線形にアップダウンが意外とあっていいじゃないか。こぢんまりとした駅舎のようすもなかなかいい。

そうして上下の『SLもおか号』撮影してから、下館へ戻る途中に真岡より上り方で下車しようと思い、行きに目をつけていた寺内で下車した。空の様子を見ているうちに下館から真岡へのC11と50系客車の返却のようすを撮りたくなったから。というのも、午前中に国鉄色のDE10を下館で見て……萌えたのだ。


DE10が牽引する50系客車は雰囲気がよかった。沿線の一般のお客さんには茶色い塗装が好まれるだろうけれど、レッドトレインだったらもっといいのに、とさえ思う。C11やC12にも赤い塗装の客車が似合わないとは思わない。大井川鉄道で旧型客車をオレンジ色にしても、そう違和感がないから。などと妄想をしながら、下館へ戻った。

さて、下館で水戸線の列車を待つためにホームに行くと、まるで狙いすましたかのように「3ドア4両」の表示が出ていた。これに気づいたのは私ともう一人だけか、それともカメラを取り出す気力がみなさんにはなかっただけか。3月26日のダイヤ改正で引退する415系1500番台車が来ますよというご神託なのだ。運用は正確に知らないものの、どうもいままでの経験上朝晩に用いられるのだろうと思っていたので、よしよしとホーム端へ行った。



このあと小山までMT54主電動機の音を味わいながらうつらうつらする。日没直前の運用で走行写真の撮影がぎぎぎり可能な明るさでもあったので、沿線には撮影者が多い。小山手前のデッドセクションを通過するようすを眺めて、小山では勝田まで折り返すようすを観察して私は引き上げた。

さて「たそがれ」とは、夕方の薄暮の時間のこと。おたがいの姿が見わけにくい明るさで、「誰そ彼(誰だあれは)」と思わせるからだという。そこから転じて、ものごとの盛りが過ぎたようすを形容する場合にも用いる。国鉄型車両は今後増えることはないうえ、すでに風前の灯というくらいに減少していることから、いささか不正確な形容でもあるだろう。

【撮影データ】Nikon D7200 /AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>/RAW+JPEG/Adobe Photoshop CC

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