2017年6月25日日曜日

【西武多摩川線2010年】西武101系低運転台車と構内踏切


■もうひとつの「多摩川線」のこと
先日、東急池多摩線……いやいや、池上線と東急多摩川線に乗り、池上駅の構内踏切と7700系電車を撮った。そういえば、「別の多摩川線」の構内踏切のシーンを昔撮ったことを思い出した。あれはたしか、西武101系低運転台車(初期車)が最後の活躍をしていた2010年のこと。西武多摩川線の多磨駅でのようすだ。

■鉄道趣味再開後に訪問したらあれれ
私が鉄道趣味に「出戻り」したきっかけは、少年時代に好きだった西武101系初期車が多摩湖線から引退することを知った2008年1月のこと。その後、多摩川線にはまだ101系初期車が走ると知り、赤い電車を撮って以来ひさしぶりに多摩川線に行った。その際に、なにかがちがうと思っていたのは、いくつかの駅名が改名されていたこと。東京外国語大学が北区西ヶ原から府中に移転したことは、友人たちや当時の勤務先の後輩たちに外語大の卒業生が何人もいて知っていた。けれど、その影響もあって「多磨墓地前」が「多磨」に、「北多磨」が「白糸台」に改名されたことは知らなかった。

だから、ひさしぶりに多摩川線に乗ってみて、あれれれれ……と思ったのだった。情弱乙! と我ながら思うけれど、ほんとうに1990年から2008年にかけては、観光で乗る以外には鉄道にいっさい触れなかったのだから、しかたがない。


■本線では見られない構内踏切がなつかしい
それでも、ひさしぶりに乗った多摩川線は駅名こそ変更され、赤電(ベージュとローズピンクのツートンカラーの吊掛式駆動の旧型電車)や冷房改造後の701系電車と401系電車ではなく、かつては西武秩父への山岳路線を走っていた101系低運転台車になっていたとはいえ、そのころすでに池袋線と新宿線の本線系統では見られなくなっていた構内踏切がいくつもの駅に残り、少し前の西武線という印象を受けて、なんとなく懐かしくなった。

西武多摩川線は、ここにお越しになる方のうち鉄のお仲間には説明するまでもないけれど、全長の短い単線区間であり、おそらくはこれ以上の列車の増便もしないで済むのであろうから、この構内踏切が残されているのだろう。




■ごぶさたしている多摩川線にまた行こう
その後、この黄色い101系初期車が多摩川線から引退する2010年11月まで、残業した帰り道や休日に何度か通った。その後、白い新101系電車のラッピング塗装がどうしても好きになれなくて、数回ほど野川公園に遊びに行くついでに撮っただけだ。多摩湖線の萩山以北(いわゆる多摩湖北線)にはよく行くのに。

そんなわけで、けっきょく、ここ数年はまた西武多摩川線にはごぶさたしている。この記事を書くにあたりひさしぶりに以前の写真を見返していると、また多摩川線に行ってみようかな、などと考えている。そして、構内踏切のようすをまたじっくり観察してみるのもおもしろそうだ。

【撮影データ】
Nikon D2X/AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>/RAW/Adobe Photoshop CC(RAW現像)