2017年6月23日金曜日

【八高線PETIT撮影記事】「武蔵五日市・高麗川行き」に乗る

ホームでは「『こうらいがわ』ってどこ?」と若い男性の声が聞こえた

■東京発武蔵五日市・高麗川行きを見かけてエイヤ!
週末に用事があって都内の中央線沿線に出かけた帰り道のことだ。荻窪で下り中央快速線のホームで列車を待っていたら、たまたま「武蔵五日市・高麗川行き」の列車がやってきた。この列車に乗るときに、このところ自宅での作業ばかりが続いていて遠出していないし、列車にゆられるのもいいなとふと思い、高麗川経由でわざわざ遠回りをして帰宅しようと思いついた。飲んだ帰りだからというのもある。たいへん衝動的な行動だ。カメラも持っているし。

列車が国分寺、西国分寺と過ぎるにつれて「いまならまだ通常のルートに戻れる」というためらいも起きなくもなかった。車両もありふれたE233系電車だ。とはいえ、自宅の位置からみると、高麗川経由で帰宅してもそう大きな遠回りではない。考えてみたら、中央線からの八高線直通列車にはいままで乗ったことがなかった。あれ、立川からもしかして西立川までは青梅短絡線を通るのかなあ、などと思ってわくわくした。もっとも、いくら夏至のころとはいえ雨の日でもあり、19時半を過ぎたらあたりは真っ暗だ。だからじつをいうと窓の外はよく見えなかった。

■拝島で西武拝島線に乗り換えようかと弱気になる
列車はそうして青梅線に入り、拝島に停車した。青梅短絡線にも気づかなかった。拝島では正面に西武拝島線の電車が見える。ここで乗り換えようかな、とやはり考えつつ……初志貫徹することにした。弱気になりがちな自分を叱咤激励して。雨の休日の夜のためか、乗客の大半は拝島で降りていった。残った乗客は各車両ともに数人だけだ。武蔵五日市行きと切り離しを行うと、八高線に行く乗客はかなり減った。そして、残っていた乗客も箱根ヶ崎と金子でほとんど降りてしまった。

金子は入間市内にある唯一のJR駅ではなかったっけ

よく来る入間川の阿岩橋を見下ろす

■いつも撮っていた区間を通過するのはいとをかし
八高線で最も標高が高い箱根ヶ崎と金子のあいだにある地点からは列車は下り勾配を駆け下りて、入間川橋梁を渡る。ここ数年は何度も撮影に来る場所を列車から見下ろすのはおもしろい。列車で通るのはいつも暗くなってからなのだけど、人家がそう多くない加治丘陵ふもとにある駿河台大学のキャンパスや蛇行している入間川を見るのが好きだ。 入間川の上流方向の飯能・美杉台公園から八高線の列車が入間川を渡るのを見るのもなかなかいい。風に乗って列車のジョイント音が聞こえることも。

金子でも交換したけど、東飯能でも上り列車と交換

東飯能でも上り列車と交換をした。ここまで来ると西武池袋線に乗り換える気はしないなあ。乗り換えたほうが帰宅は早いと思うけど。一駅先の飯能でまた乗り換えが必要だから。

高麗川20時55分着。川越行きまで20分ほど待つ

拝島〜高麗川の所要時間がかかるなあ

■八高線内の交換待ち時間が長いのよ
荻窪から乗った列車は20時55分にこうして高麗川に着いた。荻窪発が19時41分で立川着発が20時5分。たいした距離ではないのにそれなりの時間がかかる。それはこの列車は八高線内の交換待ちの時間が長いから。高麗川でキハ110を見ると非電化区間にも乗って越生か小川町、あるいは寄居まで……というさらに遠回りをしたくなる。自分にとっては非電化区間は非日常のあかしなのかも。けれど、さらなる遠回りをするのはもっと明るい時間にしよう。

非電化区間にも乗りたくなったけれどじっとこらえる

高麗川から上り八王子方向を見る

【撮影データ】
Panasonic LUMIX DMC-GX7 Mark II/LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH./Adobe Photoshop CC/Google Nik Silver Efex Pro