2017年6月15日木曜日

【東急池上線7700系撮影記事】池上駅の夕日


◼︎池上線に乗った
 山手線沿線に用事があって都心に出た帰り道に、思い立って東急池上線に乗った。最近はほんとうに鉄道に関して情弱なので、東急7700系電車の運用はわからない。そもそもいま何編成残っているのかも知らずに、五反田から乗ってみた。けれど、そのタイミングでは7700系は雪が谷大塚で1編成見かけただけ。もしかしたら多摩川線には走っているのか、蒲田までさっさと行こうかと思いながら池上まで来た。そのあいだずっと、上下ともに1000系と同1500番台車、新7000系しか見なかった。


 池上にはなるほど、構内踏切があった。東京の昭和の頃の私鉄沿線の雰囲気を色濃く残しているとたしかに思った。もっとも、駅の建て替えがまもなく始まるというけれど、私が降りたのはなんとなく降りてみたくなったから。建て替えのことは帰宅して記事化するにあたりググっていて知ったくらい、情弱だ。そこで、駅を見渡せる線路際に立つと、まもなく蒲田から五反田行きに7901編成がやってきた。7700系がまだ走っていたことを知って、むくむくと闘志が……いやいや、城南らしい駅の雰囲気を見に来て「闘志」はいけないな……「ほっこり」ではないし……えーと、写欲がわいて……、とにかく、にわかにやる気が出て、カバンからカメラを取り出した。なにしろ、30分くらい待てば五反田から蒲田行きとして折り返してくるはず。7700系が確実に写せるならやる気も出ようものだ。そこで、しばらく駅を観察していた。

◼︎やっぱいいわ、7700!
 結論から言えば、このあとがおもしろかった。7901編成の次の次から、蒲田から五反田行きとして7903編成、7914編成が続けてきた。池上線はぜんぶで何編成で回しているのか数えなかったけれど……えーと。これはもしかしてうまくいくと、池上で待っていれば7700系同士の上下の離合もあるのではないか。そう思って待ち続けたら、ほんとに離合した。ひさしぶりに、7700系同士の離合を目にしたのはなんだかうれしい。


 日没後の空は19時半近くになっても明るい。そして、あたりの残照の色でほのかに列車が染まっている。勤め帰りや学校帰りのたくさんの乗客が行き交う活気のある雰囲気のなかを、なつかしい車体の電車が行き来する姿はとてもよかった。

 その後、蒲田で乗り換えて多摩川線の列車を待ったら、こちらにも7700系がやってきた。少なくともえーと、今日は7700系を5編成見たのかな。もっとも、多摩川線内ではすで暗くて離合したなかに7700系がほかにいたのかどうかは不明だ。スマホいじりもしてしまったので。


◼︎東横線は21世紀だった
 7700系をひさしぶりに撮ることも乗ることもできて満足した。昭和というのか、20世紀というべきか。自分が親近感を感じるような鉄道シーンを見ることができたから。認めたくないものだな……などと考えながら、多摩川の駅でエスカレーターを上り、ホームドアのある東横線の広くて長いプラットホームに立つと、5050系の西武池袋線直通電車がきて、急に21世紀に戻された気がした。

【撮影データ】
Panasonic LUMIX DMC-GX7 Mark II/LUMIX G 42.5mm / F1.7 ASPH. / POWER O.I.S./Adobe Photoshop CC