2017年9月15日金曜日

【上信電鉄撮影記事】高崎検車区にて「匠の技」を見る

8月下旬に見た姿(駐車場より撮影)
■午後遅くに高崎へ
季節の変わり目はむかしからどうも体調を崩しがちだ。日中の蒸し暑さが日没後に和らぐと、真夏の頃とはことなる冷え込みに驚かされ、しばしば朝になると寝冷えしている。こうして季節の推移を知ることができると言えなくもないけれど……。

そんなわけで、いささかもの憂い気持ちだった少し前の日のことをいまさらながらに記事にしよう。上信電鉄高崎本社で行われた「頑張るぐんまの中小私鉄フェア2017」に向かうために家を出たのは、昼過ぎだった。寄居ではいまや駅前では食事がしにくいので、小川町で駅前の「ヤオコー小川ショッピングセンター」に寄りながら八高線に乗り継いで高崎までやってきたときには、すでにイベントの終了間近だった。

それでも、考えたら検修庫内に入ってみたい。それに、フェア開催記念1日乗車券も買いたくて、本社前に行った。



■デハ204がジャッキアップ中
JRから譲渡されたばかりの107系電車は整備が終わっていないだろうから展示されまいとにらんだとおり。デキ1号車とならんでいた。それでも会場からも駅付近のアンダーパスからも見える場所にいた。

検修庫内にはデキ3号車と検査中のデハ204号車がジャッキアップされて展示されていた。それを見るだけでもけっこう楽しかった。庫内にはさまざまな電車の部品があるのもわかったし、分解整備中のFS342台車にも萌えた。



■高崎検車区の「匠」の作品
以前から私は上信電鉄高崎検車区にはおそらく「匠」がいるにちがいないと思っていた。なにしろ、1000系電車の車体広告はステッカーではなく手書きなのだ。その匠のおひとりの手による作品なのかはわからないけれど、アルカイックスマイルを浮かべるチューク画になんだかしびれた。




■検修庫の採光はサイコー
採光を考えられた検修庫というのは、光の周り具合が素敵だ。そこにあるものがみなフォトジェニックに見える。たとえば、建物自体も歴史的で見ごたえがある上毛電気鉄道大胡列車区などもイベントや見学を申し込むなどしてチャンスがあるたびに何度も入れさせてもらい、そのつどうっとりする。

はじめて入れてもらった上信電鉄高崎検車区の検修庫も思っていたとおりで、じつに雰囲気がいい。電車の部品がたくさん見られることや、廃車となった電車の客用扉(あるいはその窓ガラスとHゴム)を再利用した検修庫内の詰め所なども、電車好きにはなんだかうれしくなる。私はやはり電車が好きなのだ。

【撮影データ】
Nikon D7200, Canon EOS 6D Mark II/AI Nikkor 20mm f/2.8S, EF50mm F1.8 STM/RAW/Adobe CameraRaw