2017年9月3日日曜日

【YS-11FC】151号機と160号機の共演


夜間飛行訓練があるというので滑走路ぞいに行ったある日の夕方のことだ。夏も終わりになったと思わされるのは、風向きだ。夏場は午前中はRW17から離陸し、午後はRW35から離陸することが多い気がする。それがこの日は、夕方になってもRW35から離陸するのではなく、RW17から離陸してRW35に着陸する。秋冬と春先は経験上そういうことが多い。そして、近隣住民のみなさんで航空機に興味がなくても、この離着陸の方向で季節感を感じている人は私だけではなくかなり多いと思う。そして、RW35側のほうは川の調整池を兼ねた多目的広場があり(ただし、テニスコートは本エントリー執筆時現在では、8月19日の大雨によりいまだ使用できない)周囲に畑が多いので撮影しやすいところがこの好ましい。ただし、日没と航空機を絡めやすいのはRW17側かもしれない。また、フェンス越しに滑走路が一望できる(ただ、フェンス越しの撮影になりやすいので、私はあまり好きではない)。あちら側に回ると、滑走路は市の高台にあることがわかる。市内を一望できるのもおもしろい。国道16号線から先の工業団地にぽつぽつと明かりが灯り、遠くの秩父の山々に太陽が隠れていく。そんな日暮れどきの雰囲気が好きだ。




話の航路を修正しよう。とある夕方に滑走路ぞいにいると、YS-11FCの12-1160(以下、160号機と略)が着陸してきた。私は土手の下にいるので、土手を越えていった機体はすぐに見えなくなる。けれど、土手の向こうある滑走路からはタイヤが接地する「きゅきゅきゅっ」という音とともに、エンジンがふたたび出力を上げる音が聞こえた。つまり、160号機はタッチ・アンド・ゴーを行っていて、夜間訓練として周回飛行を行うのだとわかった。ようし! 今日もねらうぞ! と自分に気合を入れた。

そのとき、どうも遠くからふたたびYS-11らしいシルエットが近づいてくるのが見えた。さきほどの160号機が離陸してからまだ数分しか経っていないし、それなりに大回りをするコースを飛ぶように見えたので、まだ戻ってくるには早すぎる。EAとかEBかしら……と思って見ているとプロペラのブレードは4枚だ。まさか!

そう、もう1機のYS-11FCである52-1151(以下、151号機)が着陸態勢に入っていた。うおおおおおお! まじか! そして、この151号機の車輪が滑走路に接地する音が聞こえたのに、やはりエンジンの回転数を上げて……タッチ・アンド・ゴー! やっほー!


この滑走路の近隣地域に住んで10年くらい経つし、私自身は受信機も持っていない。それに、ずっと滑走路に貼りついているわけでもないから、厳密さには欠けるとは思うけれど……YS-11FCが2機も飛んで訓練飛行をするの初めて見た気がするから……もう武者震いだ。FCとEAやEBというのは見たことはあるけれど。だから、この「YS-11FC祭り」を目にしてもう思いっきり興奮した。今日はマジでなんかすげー! って。



もっとも、この日は雲が多い日だった。いかにもこの夏らしいといえばいいのか。それでも、日没少し前には空が赤く染まるタイミングもあったので、赤い空を画面に大きく写した。このときはまだ、いまひとつ位相差AFがあやしい代替機を使っていたので、その代替機の位相差AFでAF微調整が不要だった300mmレンズ(450mm相当)と、マニュアルフォーカスの20mm(30mm相当)という、両極端な装備でねらった。20mmはライブビューでピント合わせをしからの置きピンだ。流し撮りもそうやって撮影した。



151号機と160号機は日没後しばらくまで周回飛行を繰り返してくれたので、何度も何度もあれこれ撮影できた。こんなにうれしい日はなかなかない。空模様も真っ白ではないから、表情はある。晴れた日の日中の順光の写真があまりないままなのは、列車でもそういう撮影をあまりしないから。薄暮の被写体を撮ることになにかこう私なりのロマンがあるのだもの。2機も飛んでくれてありがたいありがたい。

【撮影データ】
Nikon D7200/AI Nikkor 20mm f/2.8S, Ai AF Nikkor 300mm F4 ED/RAW/Adobe Photoshop CC

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