2019年9月7日土曜日

【関西リハビリ鉄2019夏】JR和歌山線・桜井線105系撮影記 畝傍曇りの日


■八高線に乗って、桜井線・和歌山線を思い出した
9月に入り台風の季節になった。残暑はまだ厳しく、晴れた日には夏空を思わせるような青空をときおり見ることができる。けれど、日没後には虫の声がすっかり大きくなり、空を背に広がる雲も秋の雲といったおもむきだ。

昨日、ひさしぶりにJR八高線に乗った。ところが、半年ぶりに乗るのにどうも「ひさしぶり」という感じがしない。むしろ、30分ヘッドで運行されてプラットホームで乗客のみなさんが手持ちぶさたにしているようす、あるいは夏の雑草が伸びた線路を見ていて、最近もそんな路線によく乗っていたように思われた。よく考えてみたら、JR桜井線(万葉まほろば線)、和歌山線ともそう大きく雰囲気が変わらない、それどころか都市近郊を走る電化路線(川越線と直通運転をする高麗川〜八王子)というところもよく似ている。

そうして桜井線と和歌山線のことを思い出したので、時計の針を7月なかばの梅雨のころに戻す。さきごろ、JR西日本より8月22日づけプレスリリースで「227系の投入完了と奈良中南部エリアの活性化」と題して、9月30日(月)をもって105系電車から227系電車1000番台への置き換えが完了するというむねが発表されたし。というわけで、御所と櫟本で105系電車を写した数日後の午後に、こんどは桜井線畝傍を訪ねたときのことを書いていこう。

2019年9月4日水曜日

【相鉄12000系電車PETIT撮影記事】そうにゃん、埼玉県に現る! 相鉄12000系電車川越線内試運転を撮る


■そうにゃん、ようこそ埼玉へ!
夜峰央原作の埼玉ディスリ漫画が原作の『翔んで埼玉』の映画を、最近になってようやく見た。自宅付近の劇場での上映は終わってしまい、さいたま新都心まで出かけた。同じ劇場で『天気の子』も上映されていて、むしろそちらを見るべきか、とも悩んだ。発売されたころに買って読んだ原作がアレだからなあ……そうして見終わって思った。「くっだらねー」と。これは、私なりのものすごいほめことばですよ。よくもまあ、映画化したわ。いろいろと笑えたし、GACKTもカッコよかった。埼玉の誇りを忘れるな、というGACKT演じる麻実麗のセリフは大事だからな。

そんな、海もないしなにもないと何度も繰り返し劇中で形容される埼玉県を走るJR川越線に、海のある相模国にある相模鉄道12000系電車が現れた。それも、そうにゃんの顔入りで「試運転」の行先表示も誇らしげに。なんかおもしろくねー! そう思ってついついカメラを持って川越線沿線に私は駆けつけた。

2019年9月3日火曜日

【関西リハビリ鉄2019夏】近鉄特急を追え! Y07と「ウサたん」C51に出会った日


■10時37分に起きたこと
れはたしか、6月22日土曜日のこと。大阪・松原市の滞在先で朝起きて洗濯も掃除もすませて窓の外を見ると、雲が多いけれど日差しが明るいままだ。暑いけれど、どこか散歩に出ようかとスマホをいじって、ツイッターをなにげなく見ていると、近鉄南大阪線の唯一の旧塗装特急車16000系電車16007編成(Y07)が走っているというツイートが目についた。吉野から大阪阿部野橋へ上ってくるようだ。

2019年9月1日日曜日

【関西リハビリ鉄2019夏】南海高野線6000系撮影記 その1 堺東と住吉東にて


■南海6000系も撮ったよ!
「南海6000系電車ってあるやん。でもな、どうもうまく撮れへんのや。なんでかよぉわからんけど」という言いかたが正しいのかどうか、あずまびとの筆者にはいまひとつ自信がない。思わず「しらんけど」と書きたくなるほどだ。筆者がしばらく滞在していたのは南河内と泉州の接するあたりになりそうだけど、ネイティヴスピーカーじゃないから。河内弁と泉州弁だってちがいがあるはず。それに、年齢でも細かい言い回しがかわるはずだから。

まあ、そんなことはいいや。南海高野線の6000系電車を今年の夏はガツーン! と撮ってみようと思っていた。思っていたのだけど、どうもなんというか、完璧のペキっ! という仕上がりにならない。ようしらんけど。それでも、この夏の在阪療養期間中にときおり6000系電車にはカメラを向けたので、何度かにわけてそのようすをお伝えしたい。

2019年8月31日土曜日

【関西リハビリ鉄2019夏】JR和歌山線・桜井線105系撮影記 櫟本にて



■櫟本駅まで戻ってきたら
理駅との駅間にある有名撮影地に行くなどという、自分にとってはとてもめずらしい行動をしたせいか、いやちがう、ぜんぶ梅雨のせいだ。という理由からか、ぽつぽつと降っていた小雨がだんだん傘が必要な降りかたになってきた。折り畳み傘はきちんと持っているとはいえ、田んぼに囲まれて雨に降られながらずっと待つのも楽しくない。

そこで、西名阪自動車道のあたりまで戻り、天理インター前のセブンイレブンに行ってあれこれと食べ物を買う。高速バスの天理バス停はここにあるのか。あたりには、「天理ラーメン」という看板のある店がいくつか見える。まったく知らなかったけれど、そういうご当地ラーメンがあるのね。

2019年8月30日金曜日

【関西リハビリ鉄2019夏】JR和歌山線・桜井線105系撮影記 227系1000番台ってのはこれか!


■畝傍で新車に遭遇して立ちすくむ
さしぶりに訪れた御所(ごせ)では上下の列車ともに見たかった105系電車に運よく遭遇できて、こりゃあ幸先がいいと私はほくそ笑んだ……いやちがうな。「ほくそ笑んだ」ではまるで悪事を働くようだから、「にっこりした」だ。そうして、曇り空でももっと105系電車を撮りためたいと思い、近鉄御所→尺土→橿原神宮前→八木西口と「近鉄ワープ」の術を使い、桜井線(万葉まほろば線)畝傍(うねび)までやってきた。尺土→高田市→徒歩連絡→高田でも桜井線に来られるけれど、蒸し暑いしさ。八木西口と畝傍は目と鼻の先だ。もっとも、御所で奈良行き列車を待って乗るのと比べても、畝傍への到着がそう早いわけではない。御所でずっと待っているのがいやだったから、というだけだ。

そうして、畝傍で桜井線の上下の交換を目にしたら和歌山行き(桜井線内547T 奈良12:37〜高田13:23→和歌山線内461T 高田13:28〜和歌山15:34)は105系だったのに、奈良行き(和歌山線内444T 和歌山10:50〜高田13:04→桜井線内550T 高田13:09〜奈良13:58)はついに227系電車1000番台でやってきた。こいつが新車かあ!

2019年8月29日木曜日

【関西リハビリ鉄2019夏】JR和歌山線・桜井線105系撮影記 カメラのおっちゃんふたたび御所(ごせ)へ


■The Uncle Camera Goes to Gose, again!
の日は7月20日ではなくて、「7月の第3月曜日」とされていることを知らなかった。施行されてから15年以上経つのに。どうしてだろうと考えると、学生ではないので長期の夏休みがなく、海の日がいつあっても気にならないからだろうか。

というのも、今年の7月第3日曜日にふと出かけようとして「明日は海の日」だと聞かされて、じつにおどろいたのだった。まあ、行った先は奈良県御所市から橿原市と大和地方だから、海は関係ないな。しかも、もともと海なし県在住だし!

2019年8月28日水曜日

【関西リハビリ鉄2019夏】カラフルチン電 阪堺おでこライト電車モ351&モ501


■チン電散歩の日々を思い出しつつ
首都圏では熱帯夜が続いた暑苦しい日々が終わりを告げて、朝晩の気温がだいぶ下がり過ごしやすくなってきた。台風の影響もあり、夏の終わりをひしひしと感じさせる。小・中学生諸君で夏休みの宿題が終わっていない子は、そろそろ焦っているのではないかな。

2019年8月24日土曜日

【関西リハビリ鉄2019夏】令和を走る昭和の国電! JR奈良線103系撮影記事 その3「ふたたび宇治にて討ち奉れ」


■103系に揺られるたびに
じめて訪れたJR奈良線の不動川隧道で、103系NS409編成(クハ103-226、モハ102-611、モハ103-455、クハ103-225)が充当された上下の列車を撮ることができ、さらには予期していなかった103系電車NS407編成(クハ103-216、モハ102-614、モハ103-458、クハ103-215)の運用入りも知って満足した私は……蒸し暑さにめげて冷房の効いた電車に揺られることにした。

午前中に滞在先を出たときには空に晴れ間が見えたのに、奈良線沿線に着いてからずっと白っぽい曇り空であることも、撮り方をあらためて考える必要があると思わされたからだ。それにもちろん、1年ぶりに103系電車にも乗ってみたい。そこで、やってきた上り京都行きのNS407編成に乗り込んだ。

2019年8月23日金曜日

【関西リハビリ鉄2019夏】令和を走る昭和の国電! JR奈良線103系撮影記事 その2 「2編成とも運用入り!」


■103系電車が2編成とも運用に!
夕の日に玉水〜棚倉の不動川隧道で私が待ち構えていたのは、45A運用に充てられていた京都行きの103系電車NS409編成(クハ103-226、モハ102-611、モハ103-455、クハ103-225)だった。ところが、私の背後からはまったく予期していなかった103系電車の残りもう1編成であるNS407編成(クハ103-216、モハ102-614、モハ103-458、クハ103-215)が奈良行き下り列車として姿を現した。マジか! 

ということは今日の日中は2編成が奈良線を走り回るということ。毎日はこれらの動きをチェックすることはできなくても、ツイッターなどの目撃情報から判断すると、最近はまったくどちらも走らない日さえあるようだから、たまたま訪問した日に2編成とも動いているのはじつにラッキーだ。

2019年8月22日木曜日

【関西リハビリ鉄2019夏】令和を走る昭和の国電! JR奈良線103系撮影記事 その1 「天井川をくぐる」



■奈良県内を走らない奈良線へ
JR奈良線の列車のほとんどは、京都と奈良を結んでいる。ただし、奈良線に正式に所属する区間は京都と木津(京都府木津川市)のあいだで、木津から奈良までは関西本線の一部だ。そのために、奈良線は「奈良線」と名乗りながらも「奈良県内を走らない」路線ということになる。とはいえもともと、1896(明治29)年に奈良鉄道が京都と奈良を結ぶことを意図して京都〜奈良間を全通させた。さらに、奈良〜桜井間を建設していた初瀬鉄道を1897(明治30)年に合併していて、この区間も1898(明治32)年に全通させた。だから、京都から奈良を結ぶ路線という意味では「奈良線」と名乗るのはまあいいよな。