2020年3月12日木曜日

【西武池袋線撮影記事】西武4000系電車の池袋発着終了の日を迎えて

最終日の下り2本め。1本めはレッドアローに被られた

■ダイヤ改正前の土日で池袋発着秩鉄直通列車が終わった
西武鉄道の3月14日のダイヤ改正の内容がさきごろ報じられたさいに、「むかしからの西武鉄道車両ヲタ」がおそらくもっとも注目したのは、池袋線のNRA(ニューレッドアロー)10000系電車が置き換えられるということと、土休日に設けられていた秩父鉄道発着列車が改正後に飯能発着に変更になるという項目だったのではないか。

2020年3月4日水曜日

【撮影機材の話】「Apple Thunderbolt - FireWireアダプタ」でFireWire接続のNikon SUPER COOLSCAN 4000EDを使う話

「Apple Thunderbolt - FireWire」アダプタを買った

■FireWireもしくはIEEE1394なんてみんな知らないだろ
かしむかし、あるところにIEEE1394(アイトリプルイー・いちさんきゅうよん)あるいはFireWire(ファイヤーワイヤー)とよばれるパソコンと外部機器をつなぐ接続規格がありました。大容量のデータを高速に転送できることから、ビデオカメラやハードディスク、スキャナーと林檎計算機を接続する用途に用いられていました。それ以前に使われていたSCSI(スカジー)という規格よりも接続が容易で小型であるところが便利でしたが、みなさんもおなじみのUSBを採用する機器のほうが主流になり、いつのまにか林檎計算機からも姿を消してしまいました。採用機器の特許料支払いの問題などのせいともいわれていますが、くわしいことはわかりません。

2020年3月1日日曜日

【秩父鉄道1980年代】国鉄民営化のころの秩父鉄道乗り入れ列車『みつみね』号と秩鉄貨物列車

秩父鉄道乗り入れ国鉄115系電車『みつみね』号サボ(1985年8月)

秩父鉄道乗り入れ115系電車『みつみね』号、御花畑(1985年8月)

■フィルムスキャナーの設定を変えて……ブログの誤記に気づいた
フィルムスキャナーのNikon SUPER COOLSCAN 4000EDを私はまだ温存している。先日、ひさしぶりにこれの接続環境を変えた。そのあとの試運転で退色したカラーネガフィルムをスキャンした。以前にもお見せしたことのある「秩父鉄道に『みつみね』号として乗りれてきた国鉄115系電車」の写真だ。以前よりも入力解像度を上げた。

2020年2月25日火曜日

【ニコンカメラの操作の話】「OKボタン」ひと押しだけで「選択しているフォーカスエリアを拡大表示させる」設定の話

赤い丸がD7500の「OKボタン」
(動画撮影モードになっているのはご愛嬌。すみません)

赤い丸がD850の「マルチセレクター中央ボタン」

■「OKボタン(中央ボタン)」を使っていますか
コンのほとんどの現行デジタル一眼レフカメラとZシリーズミラーレスカメラの背面「マルチセレクター」の中央にある「OKボタン」(D850では「マルチセレクター中央ボタン」。以下は「中央ボタン」と記す。背面モニター左側に別途「OKボタン」が存在するので)。

この「OKボタン」は「拡大画面との切り換え」に割り当てできるという話をしたい。こう設定することによって、ボタンひと押しで拡大表示ができるようになって便利だから。


つまり「拡大ボタン」ではなく「OKボタン」を押すだけで、選択しているフォーカスエリアの部分を拡大表示することができるようになる。撮像面のピントの状態を「OKボタン」を押すだけで拡大表示と全体表示の切り換えが可能といいかえることもできる。マクロ撮影や絞りを開いて撮影する場合、マニュアルフォーカスで撮影する場合に、ピント合わせがしやすくなるのではないか。

2020年2月22日土曜日

【カメラ機材の話】AI Nikkor 85mm F1.4Sについてあれこれ思うこと(実写編)


■AI Nikkor 85mm F1.4Sだけであれこれ撮る
回はA3用紙に文字を打ったものを絞りを変えて撮影する簡易チェックのようすをお話した。その結果、どうやらこのレンズは「絞り開放では高周波の被写体の周囲にパープルフリンジが出て、フレアが淡くとりまく。周辺光量落ちも顕著に見られる。いずれもF2でかなり軽減される」という傾向がありそうだ。それをふまえて実写した作例をお見せしたい。

2020年2月21日金曜日

【カメラ機材の話】AI Nikkor 85mm F1.4Sについてあれこれ思うこと(試写編)


■AI Nikkor 85mm F1.4Sのチェックをしてみた
AI Nikkor 85mm F1.4Sのことを「オールドニッコール」と呼ぶのは抵抗がある。1940年代のレンジファインダー式のSマウントレンズや1950年代の初期のFマウントレンズならばともかく。だがしかし、いつから「オールドレンズ」と呼べばいいのかというふうに考えていくとその線引きはとてもあいまいなものにしかならない。

そこで、1981年に発売されてすでに2006年とされる発売終了から15年近くが経ったのだし、いまやニッコールレンズの主流はFマウントレンズでもDタイプからGタイプであり、むしろこれからはミラーレスのZシリーズが主流になっていくのだろうから、もうしかたないと自分を納得させて「オールドニッコール」という言い方を……いや、したくないな。だから、私自身は本稿ではその言い方はしない。

さて、今回はその「30年間所有はしていても、きちんと使いこなせている自信がない」AI Nikkor 85mm F1.4Sの描写を知るために、ちょっとしたテストをしてみた。とはいっても、解像力チャートを用いた本格的なものではない。A3用紙にプリントアウトした樋口一葉『たけくらべ』を壁面に貼り、それを写した。だから、あくまでも簡易的なチェックだということをあらかじめお断りしておきたい。

2020年2月20日木曜日

【カメラ機材の話】AI Nikkor 85mm F1.4Sについてあれこれ思うこと(プロローグ)


■AI Nikkor 85mm F1.4Sとは
回のエントリーで書いたAI Nikkor 85mm F1.4Sというレンズがある。登場時はAi Nikkor 85mm F1.4Sという表記をした。F3が登場してAI-Sレンズシリーズが展開し始めた1981年に発売された。ニッコールレンズのAI-Sシリーズ望遠レンズではもっとも開放F値が明るいレンズだった。別名「ポートレートレンズ」とよばれたとニコンイメージングWebサイトにある。レンズ構成は5群7枚。近距離補正方式を採用し近接撮影時にも画質低下を抑えているという。

『ニッコール千夜一夜物語』には2024年3月に更新された第89夜にこのレンズの話がある。佐藤治夫さんによれば、ゾナータイプとガウスタイプを組み合わせた変形ガウスタイプなのだそうだ。フィルター径⌀72mmと堂々とした大柄のレンズだ。2020年のいまとなっては、⌀77mmや⌀82mmのレンズもめずらしくはないものの、当時は大口径レンズであったためにAF化の際に困難があったようだ。

レンズ内モーター駆動ではなくボディ内モーター駆動を選びマウントを変更しないですんだ当時のニコンの一眼レフでは大口径中望遠レンズのAF化がむずかしかったようで、レンズの大きな前玉を動かさず、絞り付近の中間、もしくはより後ろの口径の小さなレンズを駆動させる光学系をうまく見つけ出してIF(インターナルフォーカス)が実用化されるようになり、AFレンズの85mmは1988年にAI AF Nikkor 85mm F1.8Sが発売されたものの開放F値がf1.4のレンズはAI AF Nikkor 85mm F1.4D (IF)(1995年)まで登場しなかった。なお、上の写真ではレンズフードを外しているが、付属するフードは金属製のねじ込み式HN-20だ。

2020年2月11日火曜日

【カメラ機材の話】Nikon Dfの試し撮りの日々

マグニファイングアイピース DK-17M(旧製品)と接眼目当て DK-19を装着

■日々これ試し撮り
2月も半ばを過ぎて、さらに今年は暖冬なだけありなおさら、春の訪れの気配がはっきりと感じられるようになった……などと書くとまた大雪が降るかもしれないけどさ。近頃はいろいろとやるべき作業をまた山積みにしているあいまの散歩に持ち出す際に、いろいろとNikon Dfで試写をして、感触を確かめている。

というのは、2020年のいまになってみると、2015年に上毛電気鉄道をDfで撮影するために使わせてもらっていたころとは、受ける印象がことなるからだ。5年のあいだにデジタルカメラの進歩がさらに進み、自分がいつのまにか「いまのカメラ」に慣れてしまったからなのだろう。そんなことは頭では理解していたつもりだったのだが。

2020年1月30日木曜日

【西武園線撮影記事】263編成、西武園線に連日充当される


■西武線アプリを開いてみて……スクランブル発進
ここ二日ほど、ひさしぶりに東京首都圏では青空が広がり、なおかつ気温も高くておだやかな天気だった。日中の最高気温が17℃だなんて、まるで春のようだ。もっとも、農家のみなさんはいろいろとお困りのようだし、西武鉄道の各駅やWebサイトには「あしがくぼの氷柱」が中止になったむねも発表されている。そう思うとこの暖冬は手放しによろこぶことはできないかもしれない。それでもやはり、暖房もあまり用いず軽装で出歩くことができるのはからだにはラクチンではある。

そんなある日、自宅でなにげなく西武線アプリを開いてみて……茶を吹いた。なぜなら、西武園線に我ら「むかしの西武鉄道好き」にとっての大好物ともいえる、牽引車代用の全電動車新101系263編成が充当されていると表示されていたから。仕事もそこそこに機材をかばんに入れてあわてて家を出た。

2020年1月29日水曜日

【カメラ機材チラシの裏】いつまでたってもNikon F2みたいな古いカメラばかり好きでいたら令和になってからNikon Dfを「生やした」話


■私一眼レフ世代だから
はたまたまニコンの一眼レフを使い続けている。こう書くと積極性がないようでよろしくないな。F-301を買ってもらって以来、揃えてきたレンズをいまでも使うことができるため、操作に慣れているから、カメラの作りや明快な描写が好きだから、壊しにくいから、などという理由でおもに使うカメラをずっとニコンにしてきた。筆者が一眼レフを使い始めたのは、ちょうど「ミノルタαショック」のころ。位相差AFを備えた本格的なシステム一眼レフが登場した時期だった。もっとも、筆者自身がAF一眼レフを使い始めるのはずっと遅い。

ともかく、いまや時代の主流は「レンズ交換式ノンレフレックスカメラ」(いわゆる、ミラーレスカメラ)になるという時代にあり、ミラーレスカメラの便利さを享受していても、「好きなカメラ」を問われたら、光学ファインダーを備えた一眼レフだ。

2020年1月19日日曜日

【西武多摩川線撮影記事】夜の列車交換を眺めながら


■いつもの駅にて列車交換を眺める
末年始にも撮影に行き、世間が休みのあいだにも働くぜえ(ドヤあ)などと得意がっていた。そうしたら、世間のみなさまの仕事始めの週初めにインフルエンザにかかってしまい、3日間なにもできずに寝込んでしまい、ご依頼いただいている原稿の締め切りは破るわ、年末年始の抜け駆けは無効になるていたらく。ええっと、ブログを更新できなかった言い訳なんですけどね。あは。2020年もあいかわらずやっちまっていますな。関係各位、いろいろとご迷惑をおかけしてすみませんでした。

そんなあいまに、いろいろと撮影しないければいけないお借りしていたカメラを持って西武多摩川線にも足を運んでいた。そうして三脚を立てていつもの交換駅のようすを眺めていた。あ、インフルエンザは熱も下がって1週間以上経ったからもう平気よ。