2023年6月9日金曜日

【ニッコールレンズのお話】Nikkor-S Auto 55mm F1.2Sを持って薄暮の町を歩くことが、いまごろ楽しくてたまらなくなったという話

Nikkor-S Auto 55mm F1.2と
ゼラチンフィルターホルダーAF-2

■Nikkor-S Auto 55mm F1.2のおもしろさを思い出した
先日から何回かNikkor-S Auto 55mm F1.2(1965年)のことを書いている。いま相当気に入っているから、ということにつきる。

コシナからVoigtländerレンズシリーズの新製品として、一眼レフ用(ニコンFマウント)のNOKTON 55mm F1.2 SL IIsが発売された。NOKTONのデザインコンセプトの、おそらくはきっかけであろうNikkor-S Auto 55mm F1.2の存在を思い出して、使ってみようと思い立った。

2023年5月21日日曜日

【JR川越線撮影記事】逆光なんて怖くない! カメラのアングルとポジションを工夫する話

Nikkor-S Auto 55mm F1.2で完全逆光だとフレアとゴーストは出る。
背景も整理しきれずにいろいろとよろしくない

■ひさしぶりに川越線の入間川橋梁にも
よく晴れた日の午後遅くに、入間川沿いのサイクリングロードを自転車で走った。こんどは先日のエントリーで記した八高線入間川橋梁よりも下流にある、川越線入間川橋梁をめざした。直通運転を行っているから、走っている車両はどちらも同じなのだが。

2023年5月8日月曜日

【JR八高線撮影記事】太陽と月の位置予測アプリ「サン・サーベイヤー」を使い列車でハレ切りをしながらシルエットを撮る話

河原は水遊びとバーベキュー客でいっぱい

■入間川橋梁の日没方向と時間のことを思い出した
連休期間中にはあいかわらずのように自宅周辺でのんびりしていた。そんな天気のよかった連休前半のある日に、八高線入間川橋梁のことを思い出した。正確にいうと、この時期の日没方向と列車の通過時間のことを思い出したのだ。2年前にも記事にしている。

2023年5月1日月曜日

【デジタル写真のお話】Adobe Lightroom & Camera RawのAI「ノイズ除去」を試してみた

2012年8月 D2X ISO800

■Adobe LightroomとCamera RawのAI新機能「ノイズ除去」とは
今年4月のAdobeの大型アップデートにより、LightroomとPhotoshopのCamera Rawにおいて、いくつかのAIを用いた新機能が追加された。筆者の興味を引き、界隈で話題になっているのは従来よりも強力な「ノイズ除去」機能が搭載されたこと。

これはRAW形式ファイルで撮影されたデジタルカメラの画像に、従来よりも強力にかつ適切にノイズ除去処理を行うもの。RAWデータにのみ使用できる。ねんのために書いておくが、それはつまり、JPEG形式ファイルでは使うことができないという意味だ。JPEG形式ファイルとはRAWからホワイトバランス、露出、ノイズ除去処理をし終わったあとの完成品だから。

Adobe Webサイトに開発の裏話もあるので参照されたい。膨大な実写サンプルをコンピューターに学習させて実現したのだそうだ。

2023年4月25日火曜日

【ニッコールレンズとNikon Dfの話】非AIレンズをより快適に使うために「カスタムメニュー:f7」の「コマンドダイヤルの設定」で「絞り値の操作は背面メインコマンドダイヤル」「絞り環とダイヤルの回転方向を揃える」設定をした話


■絞り環の操作をどうするか
Nikon Dfはみなさんご存知のように、いろいろなレンズを装着できるカメラだ。Nikon F登場時の非AI方式のレンズから、CPU接点による絞り値の連動を行うGタイプAF-Sニッコールレンズ、電磁絞り方式になったAF-Sの最新のEタイプニッコールレンズにいたるまでの数多くのFマウントレンズを使用できる。

装着不能なのは、ミラーアップが必要なものやフォーカシングユニットAU-1が必要な超望遠レンズ、F3AF用のAFニッコールレンズ、IXニッコールレンズくらいだろうか。Fマウントではない、かつての距離計連動式カメラのSマウント、ライカスクリューマウントのLマウント、フランジバックの短いZマウントや1ニッコールレンズはなんらかのかたちで無理やり装着しても無限遠が出ないことは、いうまでもないだろうが書き加えておくね。基本的には、ほとんどのFマウントレンズを装着して使用することができるといっていい。

これらの使用可能なFマウントレンズをDfで使うさいに、絞りの操作をどう行うか、設定をどうするかという話を今日はしたい。令和5年にいまさらという気持ちもあるけれど。操作方法を忘れたときの自分への備忘録でもある。

いままで私は回転方向やダイヤルの設定をそう大きくは変えていなかった。だが、非AI方式レンズをしばらく連用してみて、気が変わったのだ。今回は「カスタムメニュー:f7」の「コマンドダイヤルの設定」に関する話を以下でしていこう。

2023年4月20日木曜日

【ニッコールレンズのお話】Nikkor-S Auto 55mm F1.2のこと


■最近のVoigtländer SLRシリーズレンズが魅力的に見える
コシナのVoigtländerシリーズレンズには魅力的なレンズが多い。2023年のいまとなっては、金属外装のマニュアルフォーカスレンズを国内で製造できる、もはや唯一の会社なのではないか。木下光学研究所もあるか……興和オプトロニクスnittoh(旧日東光学)もそうかも。栃木ニコンシグマキヤノン宇都宮工場パナソニック天童拠点(山形工場)富士フイルムオプティックスは「金属外装のマニュアルフォーカスレンズ」を作ることはできるのかな。

2023年4月10日月曜日

【上信電鉄撮影記事】桃源郷を走る二代目「桃源堂電車」700形第1編成


■桃源郷のような
3月下旬から4月上旬にサクラが咲いて淡い緑が芽吹き始めるときにどこかの里山を見ると、こういう光景を桃源郷というのだろうなと思う。大げさで陳腐な言い方ではある。でも、それまでの冬の枯れ野にいい加減飽きている時期だからか、ほかの季節の変化よりもずっと大きく心が揺すぶられる。

上信電鉄沿線を春先に訪問するのは、列車から見えるあちこちの山肌の芽吹きとサクラが咲き、あたり一面が明るく見えるのが好きだから。

2023年4月8日土曜日

【上信電鉄撮影記事】春の500形第2編成

サクラを撮るにはちょっと早かった。
ここがどこの駅かなんてインターネッツには書けないぜ(写ってる)

■西毛地区にも春来る
3月下旬の平日に、ふと思い立って上信電鉄沿線にでかけた。ここ数年は毎年のように、ソメイヨシノが咲き始めると上信電鉄を訪ねている。沿線の雰囲気が好きだから。

上信電鉄上信線はみなさんもご存知のように、町中を走るところも、山間をぬうように走る姿も、田園地帯を走る姿も撮ろうと思えば撮ることができる。

沿線風景が変化に富むところが好きだ。そしてもちろん、そこを走る車両も。

2023年4月4日火曜日

【JR八高線撮影記事】寄居にて春を愛でる【令和5年版】


■春が来た
サクラの開花が今年は早かった。本稿執筆時点で本州ではもう東北地方の秋田周辺で開花が始まり、青森でももうすぐ開花が始まるようだ。筆者が住む埼玉県南部では3月15日ごろに平野部ではエドヒガンが咲き始めて、22日ごろからソメイヨシノが満開を迎えた。開花時期に気温が低くなったためか、意外と長いあいだ花が散らないで済んだように思える。春が来ちゃったなあ。

2023年3月26日日曜日

【東武越生線撮影記事】81107編成オレンジ&ベージュと81111編成セイジクリームの上下列車交換をねらう


■オレンジ&ベージュを撮りにでかけたら……
話は3月中旬にさかのぼる。東武越生線を走る8000系電車4Rワンマン車のなかで、各種リバイバルカラーをまとった特別塗装の二編成のうち、オレンジ&ベージュの81107編成の列車交換をねらいにでかけた日のことだ。今日も越生線にいる特別塗装編成は81107編成だけだろうと思って交換駅で待っていたら、上り列車にセイジクリームの81111編成がやってきた。

2023年3月20日月曜日

【東武東上線関連記事】東上線8000系ワンマン4R車、営業区間拡大す

寄居にて。森林公園行きの表示を出している81107編成

■春のダイヤ改正をうっかりしていた
2023年春のダイヤ改正のことを私自身はあまり強くは意識していなかった。JR西日本の和田岬線に残された最後の103系電車R1編成の置き換え、JR東日本では高崎線・吾妻線を走る651系電車の置き換えがあり、西武鉄道では秩父鉄道乗り入れ列車がさらに減便されたことは知っていた。

首都圏での大きなニュースは、かねてから建設中であった相模鉄道と東急東横線を結ぶ神奈川東部方面線のうち、相鉄・東急新横浜線が開業したことだろう。相模鉄道はJR埼京線だけではなく、東急東横線・目黒線、東京地下鉄副都心線・南北線、東京都交通局三田線、埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線、そして東武東上線とも直通運転を始めた。

本稿執筆時点では相鉄の車両が東武東上線内を走る、あるいは東武の車両が相鉄線内を走ることはないようだが、首都圏の交通ネットワーク化の流れとしては、非常に大きなインパクトを持つといっていい。横浜駅周辺開発のかつての主体であった相鉄が、みずから開発したターミナル駅を使わない旅客輸送を本格化させたというところが重要なのだ。