2014年5月19日月曜日

【秩父鉄道2014わくわく鉄道フェスタ撮影記事】シブいパレオにシビレル

汽笛の音がするのでよく見ると、C58363+貨車!

■連結器から大きな音がして
汽笛があたりに響く。そして、貨車の連結器の隙間がいっせいに鳴り響く。

ががががががががかーん!

目の前にいる黒い貨車がぎしぎしと音とたてながらゆっくりと動き始めた。秩父に通いなれて鉱石貨物列車はしばしば目にしているけれど、今日はいつもとは牽引している機関車も貨車も違う。編成には鉱石運搬車のヲキだけではなく、無蓋車のトキを連ねている。そして、その先頭に立つのは、デキではなくC58363なのだ。デキとはちがうのだよ、デキとは!(*)
「ががががががーん!」と連結器を鳴らして前進

そしてゆっくり戻る

■C58363が貨車を牽引した
5月17日土曜日に行われた秩父鉄道の2014わくわく鉄道フェスタにて、今年はC58363が貨車を牽引して構内を往復するというはじめての展示が行われた。構内をゆっくり往復するという、いつもの走りに比べたらずっとささやかな「活躍」ではあるかもしれない。だが、12系客車ではなく真っ黒な貨車を牽引するようすには、いつもとはことなる迫力があった。

おとなしく見えるパレオくんですが

■考えたらC58は客貨兼用機だった
C58は客貨兼用の蒸気機関車のはずで、各地で貨物列車や入れ替えにも使われていたそうだから、客車ばかりを牽いていたわけではない。でも、国鉄無煙化のあとに生まれた私には復活運転以外に蒸気機関車が走るようす(つまり、貨物列車を牽引するなどの観光用途ではない活躍)は、本のなかでしか知らない知識に過ぎない。だから、実際に目にするまでに「パレオが貨車を牽く」ようすがいまいとつ想像できなかった。

貨車を牽引する姿は力強い

秩父といったらやっぱりヲキですね

■真っ黒な列車が排気しつつ進む姿にシビレル
C58は蒸機としてはそれほど大型で重量級の機関車ではない。でも、加減弁から蒸気を出しつつ進む真っ黒な機関車を目の前で見ていると、とても迫力があって見とれてしまう。カッコよかったよ!

7501編成(左)も5000系(右)もついに晴れ舞台に(感涙)

*「デキとはちがうのだよ、デキとは!」:『ローカル戦士センガタンVS怪人カピパラ男 後編』内のヲキフ君の台詞「私はヲキとはちがうのだよ、ヲキとは」より。ただし、この台詞はもともと『機動戦士ガンダム』のランバ・ラルの名台詞「ザクとはちがうのだよ、ザクとは」のパロディ。とか、若者には説明しないとわからないよな、やっぱり。引用とパロディに富んだセンガタンは(あるいは、ご当地ヒーローそのものが)ポストモダン的だ。