2014年12月15日月曜日

【西武3000系PETIT撮影記事】さよなら3000系! 近江鉄道でまた会う日まで


■所沢駅6番線に263編成が通電中だった
鉄道情報誌をまったくチェックせず、年末進行で気もそぞろでいるあいだに、西武鉄道からは3000系電車がどんどん退役していたようだ。そしてその間に、3007編成と3009編成が方向転換して近江鉄道のところに譲渡されるために準備されていたのだとか。Web界隈をググって知ったことなので、くわしいことは知らないのだが。

■西武3000系電車の近江鉄道行き譲渡車を所沢で見た
眠い目をこすりながら電車に乗っていて、多摩湖線に残る牽引車代用の唯一の黄色い新101系である263編成が通電しながら所沢6番線にいるのを見て、もしやこれは! と遅まきながら気がついたしだい。

所沢6番線にこいつがいるということは、何かを牽引して新秋津まで行く準備にほかならないのだ。いったい何を牽引しているのだろう。多摩川線行きの白い新101系電車かしら、と思って奥を見ると、つながっている電車が黄色い……そして、ぱっと見は新101系に似ているけれど、窓がちがう。え、3000系じゃないか。


■新101系+3000系という組み合わせをはじめて目にした
私はそれなりに西武鉄道沿線在住歴が長いつもりでいたけれど、新101系と3000系が編成を組むようすをはじめて見た。もちろん、両者は制御方式もことなるので、営業運転で編成を組むことはできない。というよりも、3000系は国分寺線専用編成ができるまでは8両固定編成で、ほかの編成と組むことはなかったのだ。

それを知識として知っていたので、おお! とは思ったものの、新101系と3000系の組み合わせはほとんど違和感がない。窓の形状がちがうじゃあないか、お前。とおっしゃる西武ファンもおいででしょう。でもあなた、私は冷房改造とブレーキ改造後に旧601系が701系に改番されて、701系が4両編成から6両編成化された時代にさんざん乗ったり見ていたので、窓の形状のちがいなどに違和感を感じたりはしないのだ。いばることでもないな。

それに、101系低運低台車と新101系もさんざん見たし、いまだって2000系初期車と新2000系で平気で編成を組む「西武の合理性」を見ている新宿線住民ですからね。だいいち、国鉄103系や113系、115系だってユニット窓の編成と初期車を混ぜて使っていたじゃない。


■沿線で走りを撮る時間はないのでこれでバイバイ
甲種輸送のダイヤをチェックしてはいないとはいえ、おそらく新秋津へ向けて出発する時間はいつも通りのはず、でもそれを待っていられない。だって年末進行の真っ最中だもの、といよりも、出社中の大人ですからね。というわけで、池袋線上りホームに止まった電車からなんとか写真にして、近江鉄道行きらしい3000系を見送った。さよなら、黄色い3000系。

このあと、練馬で銀河鉄道999デザイン電車に乗り換えたので、この日は3000系とのお別れの日のようだった。20日は西武球場前にはたぶん行かないよ。

それにしても、近江鉄道であるとするならば、3000系をどうするのだろう。新101系だけではなく301系も行ったのではなかったっけ。3000系は抵抗制御ではないし、6両編成で先頭車が両端しかないのに。中間車にはお手製の顔をつけて、2連ずつにでもして初の界磁チョッパ車が登場するのだろうか。何年も熟成させてから……? いくらなんでも車体だけ使って、下回りは釣り掛け駆動、でも電気指令式ブレーキ装備、ということはもはやしないだろうから。いや、それはそれで見てみたい。

【撮影データ】
Nikon D7000/AF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-200mm f/3.5-5.6G IF-ED/RAW