2020年10月25日日曜日

【相鉄12000系電車PETIT撮影記事】そうにゃん、ふたたび埼玉へようこそ! 相鉄12000系電車が川越車両センターに


■川越線に乗っていてあれれ
用事があって川越線に乗った日のことだ。乗っていた上り列車が南古谷で下り列車を交換して出発してから、車窓外の川越車両センターをなにげなく見ていると紺色の車両の姿が見えた。どうみてもYOKOHAMA NAVYBLUEの相模鉄道12000系電車だ。ふだんは訓練などで不定期に川越車両センターに入場することはあるらしいものの、その回数もそう多くはないはずだ。私自身もそう頻繁に川越線に乗るわけではないので観測頻度は高くはない。それでも、川越線内でその姿を見たのは昨年の相鉄JR直通線開業以前の試運転以来だ。めずらしいいいものを見てしまった……と思ったもののiPhoneのセッティングがまにあわず、そのときには写真を撮ることはできなかった。帰路は日没後だったし。


■数日前から川越車両センターにいるらしい
そこであれこれと検索をかけてみると、数日前より相鉄12000系電車が板橋駅の電留線で目撃されていること、さらにそのあとで川越車両センターに回送されていることを知った。そこで、雨の止んだ翌日に散歩がてらにあらためて南古谷で降りて車両センターまでためしに歩いてみると、相鉄12000系電車はまだセンターに留置されていた。

■乗務員訓練中との札がかけられていた



留置中の相鉄12000系電車の12104編成は「試運転」の表示を出している。「そうにゃん、ふたたび埼玉へようこそ」といったところか。ィヨコハマから荒川を二度渡って遠路はるばる「なにもないところ」へ来てくれてありがとう、というのは魔夜峰央にディスられたのを根に持っている埼玉県住民のいやみみたいだ。んーん、ぜんぜん! ぜんぜんちがうよ! 原作漫画を神奈川に転居して中断した魔夜峰央のことは根に持っていないよ。たんに、映画製作時に劇中で繰り返し「なにもない」と連呼する脚本を書いたひとを根に持っているだけだからね。「与野はすっこんでろ!」というセリフには笑わせてもらったけどさ。

それはともかく「乗務員訓練中」の札がかけられていて、見ているとときおりパンタグラフを下降させ、すぐにまた上昇させたり、側面扉を開けるなどの操作が行われていた。

相鉄12000系電車は埼京線内に乗り入れは行っていても、ふだんは新宿より北側には定期的には入線しない。編成数も多くないからJR乗務員が乗務する機会もそう多くはないのだろうか。事情はもちろん想像するほかないが、文字通りに乗務員の習熟訓練を行っているのだろう。そのうちに相鉄車が川越線内に定期的にやってくるようになるともちろんおもしろいのだが、それはそうなる日を気長に待とう。



■服がトゲだらけになって「草が生えた」



日没ごろにふたたびパンタグラフが降ろされて、それっきり動きがなくなった。今日の訓練が終了したのだろう。なお、私はたまたま目撃して行ってみたら運よく写せたというだけで、何時から何時まで訓練が行われているのかも知らないし、相鉄への返却や試運転などが行われる日時やダイヤを知っているわけではない。きかれても答えられないのであしからず。

さて、川越線を利用される方ならご存知だろうが、川越車両センターは田んぼの中にある。正確にいうと荒川橋梁から川越駅にいたるまでは田んぼのなかを走っているという趣で、駅周辺に住宅が並ぶ。農地が多かったから川越車両センターの開設当時は土地の取得が比較的しやすかったのだろうし、それでこの場所が車両センターとして選ばれたのだろう。現在の川越車両センターの周囲にもセイタカアワダチソウやコセンダングサが生い茂っている。画面内に背の高い雑草が写っているのは、べつに意図したわけではない。センターの敷地外にあるフェンスの雑草をかきわけて写した。

そういうのもちょっとおもしろいんじゃない、などと思いながら撮影を済ませてふと自分の手元と足元を見たら、衣服と靴はコセンダングサのトゲだらけになった。いろいろと「草が生えた」というやつだ。自分の日常ではあまり見かけない電車を目にしておもしろかったから、まあいいさ。

【撮影データ】
Sony α7II/AI Nikkor 85mm F2S, AI Nikkor ED 180mm F2.8S/RAW/Adobe Photoshop CC 2021