2021年6月21日月曜日
【レンズフードの話】第六次レンズフード戦争「塹壕戦」に突入か。直径72mmのニコンゼラチンフィルターホルダーAF-2をどう使うべきか【2021年7月15日加筆訂正】
ニコンゼラチンフィルターホルダーAF-2は
⌀72mmのレンズ用
■⌀72mm用のニコンゼラチンフィルターホルダーAF-2
先日のエントリーでは、ニコン旧製品の⌀52mm用ゼラチンフィルターホルダーAF-1の話
をした。その文中で筆者は「AF-1とAF-2のセットをそれぞれレンズフードつきでワンコイン」で入手したと書いた。そこで、今回はAF-2のほうについて書いてみよう。
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2021年6月15日火曜日
【JR八高線1990年10月】非電化時代の八高線拝島駅にて
■夜の駅が好きなわけ
むかしから夜の駅には、いつもなんともいえない旅情を感じる。だから用もないのに出かけることが多い。列車を見に行くというよりも、夜の駅の雰囲気を見に行くというほうが自分にはより正確かもしれない。見慣れた地元の駅でさえも、夜になると雰囲気が変わるように思えて興味深い。
そして夜の駅ではチェーホフの『犬を連れた奥さん』の一節をいつも思い出す。主人公が旅先のヤルタで出会ってともに過ごした女性を見送ったシーンのことだ。このひとたちはいわゆるダブル不倫なのはまったく感心しないけどね。
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2021年6月14日月曜日
【八高線キハ110系列PETIT撮影記事】高麗川でキハ110系列を観察していて気づいたこと
■日没直後の高麗川駅に降りた
白い曇り空が広がる日曜日の午後に、退屈して八高線に乗った。八高線といっても電化区間であり運転本数の多い八王子〜高麗川の「八高南線」と、直通運転をする川越線川越〜高麗川にばかり私は乗っている。高麗川〜倉賀野の八高線非電化区間(通称「八高北線」)を走るディーゼルカーに乗りたいなあといつもいつも思いながら、その非電化区間には乗らないで帰宅してしまうことが多い。非電化区間に乗りたいのは、遠くに行きたい気持ちが少しだけまぎれるから。そりゃあ、私だって八高線を乗り継いで高崎や前橋にだって行きたいさ。
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2021年6月11日金曜日
【JR209系3100番代ハエ71・ハエ72撮影記事】入間川を渡りながら……209系電車3100番代今日も力走中
■209系3100番代がまだ走る
昨年の春から夏にかけて、私は八高線・川越線を走る209系電車3100番代を思い出しては追いかけていた。209系3100番代は2019年秋にいちど運用離脱したものの、その後運用に復帰した。2021年6月現在でもいまだにハエ71(カワ71)およびハエ72(カワ72)の2編成とも走っている。少なくともどちらかが走っている日が多いようだ。所用で乗った際に、なんども見かけて「おや」と思っていた。
いまでも思い出しては八高線や川越線の沿線に行ったときに、運用がうまく合えば撮っている。もちろん、いまでもまだあれがああだから、いくら近隣とはいえいろいろと気にしながらだから、撮影頻度はそう多くはない。そして、古いレンズで逆光でも撮りたいのでレンズフードを工夫しながらね。いや、逆光でばかり撮っているかも。
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2021年6月6日日曜日
【レンズフードの話】第六次レンズフード戦争いよいよ勃発す! ニコンゼラチンフィルターホルダーAF-1で純正フードよりもフードの長さを長くする
■ゼラチンフィルターホルダーをキミは知っているか
ゼラチンフィルターホルダーというものがある。2021年のいまとなってはほぼ過去形で「かつてあった」という言い方をしてもよいだろうか。カメラメーカー各社からも純正アクセサリーとして販売されていた。
2021年6月現在のいまでは、新品で入手可能なカメラメーカー製のものはおそらくニコン製のみで、お店によってはもしかしたら店頭在庫があるというところだろうか。製造はとうの昔に終了しているはずだ。
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2021年5月31日月曜日
【ニッコールレンズとレンズフードの話】『閃光のAI Nikkor 50mm F1.8S』……AI Nikkor 50mm F1.8Sに有効かつ似合うレンズフードというものは存在するのだろうか
■大好きなAI Nikkor 50mm F1.8Sについて語りますよ
AI Nikkor 50mm F1.8S(1980年)のことは、このブログで何度も記事にしている。
1980(昭和55)年に発売された、比較的薄型でコンパクトなサイズのマニュアルフォーカス標準レンズだ。いくつかのバージョンがあるが、私が所有しているものは最短撮影距離が0.45メートルで、ピントリングにラバーが巻かれている「国内版」だ。
レンズ構成:5群6枚
画角:46°
最短撮影距離:0.45m
質量:175g
最大径×長さ:63×27.5mm(先端よりバヨネット基準面までの長さ:36.5mm)
フィルター径:⌀52mm
初期出荷状態のこのレンズには、非AI方式のカメラの露出計に連動して開放測光を可能にする露出計連動爪は存在しない。だが、この個体は露出計連動爪つき絞り環に交換されている。かつて有料でそういう交換サービスが行われていたので、この個体はそれを利用して絞り環が交換されているものだ。
この状態で市場に出ているものはたいへんめずらしい。私はこの個体しか店頭で目にしたことはない。むしろ、露出計連動爪つき絞り環に交換済みであるからこそ購入したほどだ。
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2021年5月24日月曜日
【西武狭山線撮影記事】新101系電車「黄色と赤電」の交換シーンを追う
■赤電同士が交換するならば
先日のエントリーでは、西武狭山線を走る新101系電車の赤電リバイバルカラー塗装の253編成と259編成が、野球開催日ではない平日夕方の運用についているようすをお伝えした。赤電同士で上下の列車交換をするところが見られるという話だ。
狭山線で午前中や野球開催日ではない平日夕方に、2編成の新101系電車が固定運用ではなく用いられるようだということは、ほかの組み合わせももちろんありえる。たとえば、牽引車代用の黄色い263編成と2本のどちらかの赤電塗装の編成、もしくは263編成と伊豆箱根鉄道塗装の編成ということも。ただし、ダイヤ改正後に小手指に異動した新101系電車のうち、263編成はほかの編成が増えてからは稼働率がそう高くはない。
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2021年5月13日木曜日
【西武狭山線撮影記事】狭山線を走る赤電塗装の2本の新101系電車を追う
■「狭山線を走る赤電」が具現化した
私が西武狭山線を走る列車を撮っているのはせいぜいここ15年のうちわずかな期間でしかない。だから、それ以前に姿を消していた赤とベージュのツートンカラーの旧型電車(いわゆる赤電)が狭山線を走る姿は写真にできなかった。幼いころに乗ったことがあるだけだ。
けれど、狭山線沿線を歩くたびに、1980年代(昭和50年代)には姿を消した赤電塗装の電車が狭山線を走る姿を目にしたいと思っていた。住宅地のなかに敷かれた単線を走るようすが似合うと思っていたからだ。だから、2021年3月のダイヤ改正で多摩湖線用の新101系電車が小手指車両基地に転属して、赤電塗装の259編成も狭山線運用に用いられるようになって、とてもうれしく思っていた。多摩湖線でさんざん写したけれど、それはそれだ。
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2021年5月11日火曜日
【西武狭山線撮影記事】西武池袋線を新101系電車がほぼ毎日のように走る件
■西武狭山線用の新101系4編成のこと
さる2月から西武狭山線には新101系電車が運用入りしていることはすでに何度か記事にした。2月に入って牽引車代用の263編成が運用開始したのを皮切りに、多摩湖線用に玉川上水車両基地に所属していたそのほかの新101系電車が少しずつ小手指車両基地へ異動してきて、3月のダイヤ改正以降は小手指に4編成が所属して狭山線運用についている。
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2021年5月7日金曜日
【川越線撮影記事】川越線入間川橋梁にてたそがれ
■今度は下流方向へサイクリング
八高線入間川橋梁へ自転車で向かった翌日も風のそう強くない日だった。そこでやはり午後遅くに自宅を出て入間川に出て、こんどは下流方向を目指した。
やっているのはサイクリングなのに、どういうわけか宇多田ヒカルの
『traveling』、それも椎名林檎がライブでカバーしているバージョン(リンク先はYouTube)
を思い出して脳内ヘビーローテーションをしながら自転車を進めた。
音楽ナタリーの記事によれば2014年に行われたライブで歌ったらしい
。
いま思えば20世紀末から21世紀になるころにヒットした宇多田ヒカルも椎名林檎のどちらも、私は歌詞の中身にではなく、声とメロディにひたすら魅了されていたのだろうと思う。どちらにもはかなさと扇情的な感じがあるでしょう。
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2021年5月5日水曜日
【八高線撮影記事】入間川橋梁でハレ切りしながらマニュアルフォーカスニッコールレンズを使う話
■カメラを持ってサイクリング
みなさんは連休をいかがお過ごしだろうか。今年の連休は東京首都圏では強風で荒れ模様になる日が多い。休みだからといってほいほい出かけたりせずに、あれがああなんだから家にいなさいよというメッセージかもしれない。まさか都知事がなにか細工をしたとか……おや誰か来たようだ……冗談だ。
筆者だってもちろん列車に乗ってどこか遠くへ旅をしたいさ。だが、昨今の情勢を鑑みて自宅近辺を絶賛警備するにとどめている。それでも、天気のよく風がそう強くない日の夕方に自転車でサイクリングロードを走ってきた。自転車といっても変速機能のないごくふつうのシティサイクル、いわゆる「ママチャリ」だ。だからせいぜい半径15キロメートル圏内の往復といったところだろうか。少しずつ距離を伸ばしていきたい。
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