2016年10月18日火曜日

【お仕事のご報告】Kindle電子書籍『PENTAX K-S2 スタートマニュアル』好評発売中です


【お仕事のご報告です】
 この夏にかけて撮影していた成果が1冊にまとまりましたので、ここでお知らせいたします。私も関係しているAmazonで発売しているKindle電子書籍『ぼろフォト解決シリーズ』のうち、『脱・初心者マニュアル』という名称だった、絞り優先AE(PENTAXでいうところの絞り優先自動露出)を使ってカメラの使い方を解説するシリーズに、PENTAX K-S2が加わりました。

■書名:『ぼろフォト解決シリーズ095 絞り優先で本格撮影をはじめる! 
PENTAX K-S2 スタートマニュアル
 HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited /smc PENTAX-DA★ 50-135mmF2.8 ED[IF]SDM /smc PENTAX-DA 50mmF1.8 /HD PENTAX-DA 70mmF2.4 Limited のレンズレビューも掲載』[Kindle版]
■著、写真:秋山薫、小林義明、小山壯二
■著、編集:秋山薫、齋藤千歳
■価格:980円

 本文184ページとボリュームたっぷりの一冊に仕上がりました。巻頭のシーン別撮影テクニックの解説は、北海道在住の自然写真家小林義明さん。カッコイイ表紙写真や扉写真のほか、PENTAXがほこる多彩な絵作りの設定である「カスタムイメージ」と特殊な画像効果「デジタルフィルター」についての詳細な説明は小山壯二さん。その他、各機能の設定方法、構図や撮影ワークフローの解説、PENTAXレンズ5本の解説は私、秋山が担当しています。



■PENTAX K-S2はこんなカメラ
 K-S2はPENTAX一眼レフのエントリーモデルですが、「全部入りのPENTAX」という伝統を受け継ぎ、防塵・防滴仕様&バリアングル液晶モニター搭載機としては世界最小というボディに、視野率約100%の光学ファインダーを備えています。ローパスフィルターレス有効2,012万画素CMOSイメージセンサーと、画像処理エンジン「PRIME M II」のつむぎ出す絵はなんとも魅力的でした。角ばっているデザインも私は好きです。ブラックボディを使って私は撮影していましたが、ホワイトやグリーンのボディもかっこいいなあ、とも。

HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR 
■多彩な絵作りが可能
 筆者がとくに気に入ったのは、カスタムイメージ「リバーサルフィルム」と「雅(MIYABI)」。前者は、メリハリのある絵作りを容易に再現できること。後者は独特の雰囲気を持つ絵作りに。そしてまた、これらに光源の色温度を強調できるホワイトバランス「CTE(Color Tempereture Enhancement)」、線の細いシャープネス設定である「ファインシャープネス」を使うと、「なんだかいいなあ」と思わせる絵になりました。

smc PENTAX-DA★ 50-135mmF2.8ED[IF]SDM
HD PENTAX-DA 70mmF2.4 Limited
■PENTAXの魅力はレンズにもあり!
 もちろん、こうしたカメラ側の絵作りのよさを活かすには、交換レンズ側の性能も要求されます。老舗ブランドであるPENTAX(テレビでいちじき報じられれたときの枕詞のような形容ですが)にはその点、魅力的な交換レンズが数多く揃っています。smc PENTAX-DA★ 50-135mmF2.8ED[IF]SDMの質感描写やおだやかな描写のHD PENTAX-DA 70mmF2.4 Limited、近接撮影でも無限遠でもビシっと決まるHD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited  のほか、地味な出で立ちながらも絞りで描写をがらりと変えるsmc PENTAX-DA 50mmF1.8 もとても気に入りました。

HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited  
smc PENTAX-DA★ 50-135mmF2.8ED[IF]SDM
smc PENTAX-DA 50mmF1.8 
■RAW撮影派だって、撮影時に作り込んでおきたい
 カスタムイメージとデジタルフィルターの種類の多さもおもしろいのですが、RAW撮影をしておくとこれらをカメラ内で現像時に適用できることもまた、とても高く評価できます。この操作に慣れておけば、撮影時にもそれを反映してカスタムイメージのパラメーターをこまかくカスタマイズでき、ひいては撮影までに相当な作り込みをしておくこともできますね。たとえば、人物撮影時には「カスタムイメージ:人物」のパラメーターを「彩度:+1、キー:+1、コントラスト:−1、シャープネス:ファインシャープネス」にする。あるいは、風景撮影時には「カスタムイメージ:風景」に「明瞭コントロール」を設定しておいて明瞭度を上げる、といったふうに。「RAW撮影をするから」と撮影時にすべて「オート」のまま撮影し、現像時に設定をたくさん変えるというのは、結局は決断を先送りして現像時の行程を増やしてよけいな時間をかけることになり、スマートではないと筆者は思っているからです。画像処理をしないことは業務の写真ではありえませんが、カメラでできることはカメラ内で、パソコンで行う画像処理はパソコンでしかできないことというふうに、役割分担をするほうがワークフローとしては美しいでしょう。べっ、べつにっ、わっ、私の使っているパソコンが非力だからとかじゃ、なっ、ないんだからねっ!

デジタルフィルター「ソリッドモノカラー」
手にとっていただければ、なにかしらみなさんのお役に立つことがあるかと思います。Kindle Unlimitedにも対応しておりますので、ぜひご一読くださいませ。

 なお、現在さらにPENTAXの別の機種の本を制作中です。また、OLYMPUSの本も2機種ぶん、Nikonの本も1機種ぶん進めています。ご期待くださいませ。この草の根ブログの更新が遅れがちなのは、これらの作業をしているとですね、そのあの(以下略)

■Kindle電子書籍について
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