2020年11月8日日曜日

【ニッコールレンズの話】1980年代のAI-Sニッコールレンズのこと(その1)

AI Nikkor 28mm f/2.8S(左)
AI Nikkor 50mm f/1.4S(中央)
AI Nikkor 85mm F2S(右)

■80年代のAI-Sニッコールシリーズとは
インターネットで調べ物をしていてあるとき、AI方式のニッコールレンズのうち、AI-Sニッコールレンズ(Sタイプ)の区別やちがいについてきちんと書かれているものが非常に少ないことに気づいた。

なにしろ、昭和から平成に変わるころの話だからなあ。私の検索の仕方にもよるだろうし、ネットとはそういうものかもしれないけれど……ニコン関係者の記事以外には、申し訳ないけれど信憑性がなさそうなものが多そう。そう思って以下に長文を書いた。あいかわらず長いので2回にわける。 

2020年11月6日金曜日

【秩父鉄道撮影記事】フルコンプリートいまだデキず! 秩鉄カラフルデキ「ガチャ」撮影2020


■赤、青、黄、緑、ピンクそして黒……派手だわね
秩父鉄道で鉱石貨物列車の牽引をおもにこなしている電気機関車「デキ」のうち、デキ500形を中心に2019年ごろより外装の「カラフル化」が進められたのは、ここにお越しになる方でも鉄道好きな方ならばご存知の通り。2019年12月18日(水)づけの埼玉新聞Web版の記事によれば2020年7月8日に東京オリンピック2020の聖火リレー列車を牽引することが予定されていて、それに合わせたそうだ。私は申し訳ないけれど個人的にオリンピックというものに興味がなく、どのオリンピックのテレビ中継も視聴したことさえないので、裏とりをすることを忘れていた。同記事にはこうあった。

2020年11月3日火曜日

【Foton作例集】M-ROKKOR 28mm F2.8を使ってみて……Kindle電子書籍『オールドレンズデータベース』第一弾『M-ROKKOR 28mm F2.8』を発売開始しました


■新シリーズを刊行します
編集者・写真家の齋藤千歳さんとともにAmazonのKindle電子書籍として刊行している『ぼろフォト解決シリーズ』の兄弟シリーズである『Foton機種別作例集』において、あらたに旧製品レンズのレビュー本『オールドレンズデータベース』を新シリーズとして始めました。その第一弾としてレンジファインダーカメラであるMINOLTA CLE用のMマウントレンズM-ROKKOR 28mm F2.8をとりあげました。私と水子貴皓さんの共著です。月額制読み放題サービスkindle unlimitedにも対応しています。ご一読いただけますとさいわいです。

【制作】ぼろフォト制作委員会 
【著】秋山薫、水子貴皓
【編集】秋山薫
【監修】齋藤千歳、小山壯二
【価格】250円

2020年10月31日土曜日

【秩父鉄道撮影記事】デキ108号、三輪鉱山から出発

2020年10月29日

■引退発表を見て早起きして行ってみた
さきごろ公開された秩父鉄道公式Webサイト内での発表(リンク先はPDFファイル)によれば、電気機関車デキ108号が本年12月で運用離脱するという。11月3日(火曜・祝日)に三峰口で行われる「ちちてつ秋まつり~SL転車台公園オープン記念イベント~」において貨物車両を牽引するのが最後であるとも。関連して「電気機関車108号機 引退記念乗車券」の発売も発表された。

1週間ほどまえに運用のことはなにも考えずに「好きなカメラとレンズを持って散歩したい」という気持ちでひさしぶりに平日の秩父鉄道を訪問したところ、たまたま三輪(みのわ)線から降りてきたデキ108号牽引の上り鉱石貨物列車と遭遇できて感激していたところに、その訪問翌週に上記の発表に接することになってとてもおどろかされた。そこでそれを知った翌日にむりやり平日休みを作って秩父鉄道を訪問し、朝の武甲山の麓の駅に降りた。三輪線を行くデキ108号の姿を見ることがあわよくばできないかと期待したからだ。

2020年10月29日木曜日

【JR武蔵野線撮影記事】さよなら武蔵野線用205系電車


■JR武蔵野線から205系電車が引退
さきごろ、JR武蔵野線から205系電車がすべて退役したという。私は205系電車は好きな電車であっても、武蔵野線を走る姿を真剣に追いかけたことがほとんどない。それでも『むさしの』号で大宮から乗ることは楽しんでいた。1985年に山手線に先行試作車が登場したときにはわざわざ乗りに出かけている。

あのころの雰囲気はいまでは想像しがたいかもしれない。たとえば、比較的最近の例でいえば、E231系電車がつぎつぎと各路線を走り始めたころのようすに近いかも。あれは規模も大きくて誰の目にもわかるようなはっきりとした世代交代だった。103系電車から205系電車に置き換わったのも同様だ。だから、E217系電車やE231系電車、E233系電車がE235系電車に置き換わるよりもずっとインパクトがあったように同時代の子どもの私には思えた。

2020年10月26日月曜日

【秩父鉄道撮影記事】マニュアルフォーカスニッコールレンズを持って秋晴れの秩父路散歩(その3)デキ303と102にも遭遇す


■上り方踏切にもう一度行ってみた
Nikon Dfと単焦点のマニュアルフォーカスのSタイプAIニッコールレンズ(AI-Sレンズ)を4本持って、ふらりと秩父鉄道の武甲山の麓の駅に降り立った日の話の続きだ。三輪(みのわ)鉱山から降りてくるデキ105牽引の鉱石貨物列車が武甲山の麓の駅構内でいちど停車し、操車掛氏を降ろしてからふたたび走り出すようすを見届けたあと、上り方踏切まで歩いた。おそらく、そう待つことなく次の鉱石貨物列車も来るはずだから。

2020年10月25日日曜日

【相鉄12000系電車PETIT撮影記事】そうにゃん、ふたたび埼玉へようこそ! 相鉄12000系電車が川越車両センターに


■川越線に乗っていてあれれ
用事があって川越線に乗った日のことだ。乗っていた上り列車が南古谷で下り列車を交換して出発してから、車窓外の川越車両センターをなにげなく見ていると紺色の車両の姿が見えた。どうみてもYOKOHAMA NAVYBLUEの相模鉄道12000系電車だ。ふだんは訓練などで不定期に川越車両センターに入場することはあるらしいものの、その回数もそう多くはないはずだ。私自身もそう頻繁に川越線に乗るわけではないので観測頻度は高くはない。それでも、川越線内でその姿を見たのは昨年の相鉄JR直通線開業以前の試運転以来だ。めずらしいいいものを見てしまった……と思ったもののiPhoneのセッティングがまにあわず、そのときには写真を撮ることはできなかった。帰路は日没後だったし。

2020年10月24日土曜日

【秩父鉄道撮影記事】マニュアルフォーカスニッコールレンズを持って秋晴れの秩父路散歩(その2)デキ105もやってきた!

使われていない踏切小屋と5000系電車……ああ、武甲山の麓の駅だ

■影森駅周辺散歩を続けていたら
平日の秩父鉄道をひさしぶりに訪ねたら、自分がすっかり忘れていたせいで、まったく予期していなかったデキ108号が牽引する三輪(みのわ)鉱山発の鉱石貨物列車に遭遇して、興奮して連写した話の続きだ。そのまま武甲山の麓の駅周辺を歩いて下り方踏切にやってきた。よく晴れていていろいろなものを写しながら歩くのは気分がいい。AI Nikkor 85mm F2Sは持ち歩きにも軽快でいい。

2020年10月22日木曜日

【秩父鉄道撮影記事】マニュアルフォーカスニッコールレンズを持って秋晴れの秩父路散歩(その1)「松尾さん」ことデキ108の登場

武甲山の麓の駅で下車してすぐにデキ108号と遭遇した

■ひさしぶりの青空に身軽に出かけたくなった
東京首都圏では、今年はもう大きな台風がやってくることはなさそうだ。けれど夏の終わりごろから晴れ間が見えない日が多い。そして昨今のあれもまだ継続していると思うと、あまり遠くに気楽には出かけにくい。そんなある日、天気予報はひさしぶりの晴れを示していた。そこで、思い立って平日休みにして秩父鉄道を訪ねた。正直いうといろいろとがまんはしている。けれど少しは私も遠出をしたくなったのだ。それも、カメラはできるだけ身軽な装備で。むかしからこのブログでなんども「Nikon Dfでのんびりと好きな鉄道路線を撮ってみたい」といいながら、なかなか実行できないでいたから。

2020年10月18日日曜日

【ソビエトレンズ】MC HELIOS-44M-6 58mm F2.0をSony α7IIに装着して撮ってみた話


■MC HELIOS-44M-6で撮ってみた 
ソビエトレンズの代表といってもよさそうな標準レンズHELIOS-44 58mm F2.0というものがある。製造本数が膨大な数に及ぶらしく、めずらしいものではない。守備範囲を決めないときりがないからという理由でM42マウントレンズはできるだけ避けてきた私でさえ持っている。

2020年10月17日土曜日

【カメラ機材の話】Sony α7IIに装着する「悪魔のリング」を増やしてM42レンズとニッコールレンズも使えるようにした話

RAYQUALのマウントアダプター

■どうしたんだろ。おかしいね……涙が止まりませんよ
 
昨年の秋からSony α7IIを借りている。当初はソビエト製レンズを装着するつもりでいた。ソビエト製レンズ「だけ」を装着するつもりだったというべきか。それが1年経って気づいたらニッコールレンズも装着できるようになっていた。