通過30分前までは青空だったのに。しかも煙なしとは! |
思えばもう9月もなかばだ。9月といえば、西武鉄道末端住民としては……かの巾着田のヒガンバナ(マンジュシャゲ)を思い出すわけだ。もちろん、日高市の高麗川沿いに行かなくても、川沿いや田んぼ沿いにはぽつぽつと咲き始めている。ということは、秩父鉄道沿線だと上長瀞もそろそろ見頃になるのだろうか。くわしくは、いつもお世話になっているTakaさんの"Train's Photo Blog"をご覧いただくとして……そろそろ見頃とありますなあ。
シーズン中の上長瀞の桜並木はきちんと早めに、それもかなり早めに行かないと撮りにくい。土曜日に秩父に行ったのは、西武線からの直通二本目だから、のんびりペースの観光にはいいけれど、名撮影地の場所取りには遅い。「そろそろマンジュシャゲが」とは思ったものの、上長瀞まで行かずに和銅黒谷で降りた。久しぶりの雲ひとつない青空を見て、青空を背にした列車を撮りたくなったからだ。和銅黒谷のセブンでコーヒーを買い、和銅橋方面へ歩いて築堤下におじゃまして、クワの木の日陰で何ヶ所も蚊に食われながらも、青空バックの絵柄を思い描いて、むふふ、と思っていた。キモい笑いですみません。「ほくそ笑む」というやつ。
そしたら、11時半頃にみるみる黒雲が広がって、曇っちゃった。そしてそのままパレオがやって来た。「アキヤマ、青空終わるってよ」などと思い、私の心のなかも黒雲だらけです。画像再生してのけぞった。だめだこりゃ。意地でモノクロにしてみても、ダメなものはダメだ。でも、撮影はそこそこに、もう思いっきり乗客のみなさんに手を振ると、みんなうれしそうに振り返してくれたのが楽しかったからいいか。最近、私はそうやって手を降って返事をもらうのが気に入っているのだ。パレオのお客さんは振り返してくれる率が高いんだぜ。
写真はまいったなあ、と思いながら和銅黒谷の駅に向かうと、パレオを秩父で追い抜く1523列車に間に合った。間に合ったんですよ、あなた! ここであきらめたら試合終了ですよ! ってやつだ。当初は後追いをするつもりはなかったけれど、やはりくやしい。なんども通っているけれど、煙は確実に出るあの駅に行くことにした。
案の定、ここでは煙が出ました! |
そして、安谷川の手前で汽笛を鳴らすのが聞こえて、パレオがやって来た。橋梁を渡りきったところで加速をはじめて、背後の建物も見えなくなった。よしよしよし。と引きつけてみて、ようやくヘッドマークに気づいた。あれれれれ。親方、パレオの正面に女の子が! えーと、すみません。いまのハロプロの子は知らなくてすみません(いちおうググった)。そういえば、西武線内の車内広告で秩父の広告で見た子だった。そして、ここでも思いっきり乗客のみなさんに手を降った。こんどは、「やったよ!」と思いながら。
えーと。ヘッドマークにようやく気づいた |