2024年7月31日水曜日

【AI Nikkor 85mm F1.4S】川越百万灯夏まつりのころの川越一番街


■薄暮の街を撮るために
先週末(7月27日土曜日〜28日日曜日)は川越百万灯夏まつりだった。蔵造りの川越一番街を中心に、出店や出し物があり、盛況だったようだ。その前日までの2週間ほどの期間の日没のころに、私は街を歩いていた。提灯が飾られているようすを撮るためだ。

この祭りのことは数年前まで意識したことがなかった。あるとき夜の一番街を通過してみて、提灯が飾られた町並みの美しさを知って息を呑んだ。それ以来、祭りが近づくとその前日までのようすを写している。

祭りそのものには正直に言うとあまり興味がない。だから、当日に出かけたことはコロナ禍のまえに一度あるくらいだろうか。地元の商店が店舗の前で飲食物や飲みものを販売しているので、それを買ってほろ酔いになった。祭り当日は写真を撮るよりもそうやって楽しみたい。今年は祭りの日に用事もあったので、前日までのようすを見ただけだ。



■祭りの「前」が楽しい
川越一番街はコロナ禍が明けてからはインバウンド需要もあり、休みの日の日中になるといろいろな外国語を耳にするほど盛況だ。だが、日没後に店じまいをする店が多いために、日没の時間になるとずいぶん人出が減る。

私はその、人もまばらな一番街のようすが好きだ。そこに提灯が飾られているようすは、なんともいえない旅情めいたものを感じる。近隣に住んでいるというのに。

その雰囲気を写真にすることがいつも楽しい。



■ライブビューで拡大表示させて撮る
ここ数年、この薄暮の川越一番街を撮るのに使うのはAI Nikkor 85mm F1.4Sばかりだ。85mmという焦点距離で部分的に切り取ることが気に入っている。もっと新しいLUMIX G 42.5mm / F1.7 ASPH. / POWER O.I.S.も所有しているが、1980年代に設計されて現代のレンズほどには鮮鋭度がない描写のAI Nikkor 85mm F1.4Sを使うことが気に入っている。

Nikon Dfと組み合わせたときの外観が好きだから、というのも大きな理由だ。ただし、薄暮の時間にAI Nikkor 85mm F1.4Sで光学ファインダーでピント合わせを確実に行う自信はない。だから、ライブビューにして拡大表示させながら撮影する。老眼鏡も欠かせない。

逆光で撮影するから、いつもの非純正のレンズフードも欠かせない。ニコンのねじ込み式レンズフードHN-13をゼラチンフィルターホルダーAF-2にねじ込んで使っている。



■現代のレンズで撮るとどうなるか
そうやって撮ったカットをまとめてみるのが楽しい。もっとも、現代の絞り開放から四隅までびしっと解像するような最新レンズで撮るとどうなるのだろうか、という興味も湧く。

なお、この話はnoteにも書いた。noteとは掲載カットを変えてある。合わせてご覧いただけるとさいわいだ。

【撮影データ】
Nikon Df/AI Nikkor 85mm F1.4S/F1.4/1/125秒/ISO AUTO(100〜1,600)/4,000K〜5,000K/ピクチャーコントロール:スタンダード/RAW+JPEG/Adobe CameraRaw

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