2019年10月6日日曜日

【関西リハビリ鉄2019夏】近江鉄道再訪  その2. トンネルを抜けて


■こういう天気の日に似合うのに
佐未森の『夏草の線路』みたいだと思いながら、貴生川(きぶかわ)から近江鉄道の電車に乗った日の続きを書こう。八日市(ようかいち)から彦根に近づくにつれて住宅も増えて乗客も増える。そうして、ガチャコン電車はがたがたと大きく揺れながら彦根を目指す。彦根の直前でJR東海道線の貨物列車に追い抜かれた。

そうして彦根にたどり着くと、「どこかで会えないかしら」と期待していた電車が駅構内でパンタグラフを下げて昼寝していた。かつての西武赤電塗装をまとった820形822編成も、黄色いままの821編成も! 近江鉄道でいまいちばん見たい列車が2編成とも走っていないなんて、筆者の「電車運」悪いじゃん!

2019年10月2日水曜日

【上信電鉄撮影記事】トラトラトラ! ホワイトタイガー最後の日々のこと

たくさんの乗客を乗せて高崎に到着

■さよなら「ホワイトタイガー」クモハ153-クモハ154

9月23日(月・祝)に上信電鉄の150形クモハ153-クモハ154(元西武801系1801編成より改造)が営業運転を終えて、1週間ほど経ってしまった。

首都圏に残された最後の元西武701系系列の電車であり、801系電車として残された最後の1編成で、かつ低運転台の「西武湘南顔」デザインの電車としても首都圏では最後の1編成だった。同編成の廃車が発表になってから、筆者はなんども上州路に通った。

2019年9月30日月曜日

【関西リハビリ鉄2019夏】JR和歌山線・桜井線105系撮影記 畝傍にて、さよなら105系

橿原・今井町の蘇武橋より

■大和八木のミスドに逃げた
條市上野(こうづけ)のひまわり園と玉手(たまで)駅付近で和歌山線の105系をねらった日の続きだ。17時近くなってだいぶ日が傾いてきていたとはいえ、8月上旬では暑さはまだ弱まらない。そこで、近鉄吉野線と近鉄橿原線を乗り継いで大和八木で降りて、冷房が効いているにちがいないミスタードーナツ(以下、ミスド)に逃げることにした。そのころ、どういうわけかミスドによく通っていたのだ。

今日の私の電車運はものすごく強いなあと思わされたのは、そうして大和八木のミスドに向かう途中でのできごとによる。というのも、近鉄橿原線車内から八木西口の手前の桜井線(万葉まほろば線)の立体交差で、近鉄の上を走る桜井線の105系電車を目にしたから。昨年夏も今年もかなりの回数をここを通過しているのに、近鉄の列車から桜井線を目にしたことがなかった。桜井線の列車からも近鉄の列車を見たことはない気がするなあ。

2019年9月29日日曜日

【関西リハビリ鉄2019夏】JR和歌山線・桜井線105系撮影記 玉手にて

五条で長時間停車

空が青くなってきた

■こんなの暑すぎるで
五條市上野(こうづけ)のひまわり園で上下の列車を撮ったあと、大和二見まで戻った。言いたくないけれど、じつに暑くて行きに寄ったセブンイレブンでガリガリ君を買った。そのままイートインで食べようかと思って時刻表を見ると、高田・王寺・奈良方面行きの列車に急げば間に合いそうだ。そこで、大和二見まであわてて早足で行く。駅には地元の方とおぼしきシニアの方がいた。いわく、大台ケ原でも37℃あるんやて。今日の奈良は暑すぎや……。

2019年9月28日土曜日

【関西リハビリ鉄2019夏】JR和歌山線・桜井線105系撮影記 五條のひまわり

昭和43年製造、昭和59年改造かあ

吉野口から和歌山線についICOCAで乗っちゃった

■和歌山の105系電車の運行もあと数日か
JR和歌山線・桜井線(万葉まほろば線)を走る吹田総合車両所日根野支所新在家派出所(近ヒネ)所属の105系電車の運行もこの週末が最後(30日月曜日が最終日)と報じられている。あれだけ走っていた105系電車がいよいよ姿を消すというのは、にわかには信じがたいところもある。残り数日間の安全運行を願いたい。

さて、「姿を消すとは信じがたいところもあるけれど、後継の新車が走り始めたところを見ると、引退するのは本当らしい」と思って大和地方に足繁く通っていた8月上旬のある日、青い105系電車がひまわり畑のそばを走る写真を目にした。桜井線と和歌山線の王寺口ばかりに通っていた私には、ひまわり畑が線路沿いにあるということはまったく思い至らなかった。

もうググりましたよ、必死こいて。そうして、大和二見と隅田(すだ)のあいだ、五條市上野運動公園前にひまわり園があり、和歌山線の線路がそのすぐそばを走っていることを知った。そうして、畝傍ばかりに行くのに飽きて三輪と天理に行ったのに、あまりうまく撮れなくて自分に腕のなさに落ち込んだ翌週末に行ってみることにした。同じ絵柄ばかり撮る自分に飽きたのさ。

2019年9月26日木曜日

【関西リハビリ鉄2019夏】近江鉄道再訪  その1. 夏草の線路

裾の四隅を削っていても、「西武電車」の雰囲気は変わらない

■「西武鉄道が好きな自分」をひさしぶりに思い出した
西武秩父線が今年で開業50周年になるという。西武秩父まで開業して半世紀たつという事実にもちょっとした感慨が湧く。けれど、筆者は「40周年記念行事」で新101系電車が横瀬〜西武秩父を往復した様子をよく覚えていて、「あれからもう10年も経ってしまったのか!」という、もっとずっとスケールの小さい事実に驚いてしまう。そりゃ、俺もオッサンにますますなるわけか。とはいえ、10年後にもまた新101系電車が西武秩父まで走る(リンク先はPDFファイルです)とは予想していなかった。

2019年9月25日水曜日

【関西リハビリ鉄2019夏】JR和歌山線・桜井線105系撮影記 櫟本再訪



■あたかも陶芸家が失敗作を壊すような
「ワシの出したい柿の色はこんなんやない!」などといって、陶芸家が窯から出したばかりの自作の陶器を割る……などというものは、「食パンをくわえて授業に遅刻して走るドジな女の子」と同じくらい、ほんとうには存在しないものらしい。ようしらんけど。

それでも、この日私は桜井線(万葉まほろば線)三輪(みわ)から巻向(まきむく)まで歩いて撮りながら、そんな「想像上の陶芸家」の気持ちだった。途中の踏切でやってきた227系電車を写しても「ちゃう! こんなんやない!」(がちゃーん!)と。もちろん、心のなかでそんなようすを思い浮かべていただけだけど。みんな、夏のせいだ……ではなくて、私の「絵心の引き出し」がとても小さく、同時に少ないんだと思い知らされたわけだ。

蒸し暑さと自分の写真の腕のなさにあまりにいやになったから、撮影をあきらめて巻向から天理まで電車に乗った。

2019年9月22日日曜日

【関西リハビリ鉄2019夏】JR和歌山線・桜井線105系撮影記 三輪に行く


■三輪で降りてみた
井線(万葉まほろば線)・和歌山線の105系電車を撮ろうと思うと、筆者はいつも畝傍(うねび)ばかりに通ってしまい、同じような写真ばかり量産してしまう。畝傍は筆者の滞在先から行きやすいからそうなったのだし、駅舎やその付近の雰囲気が気に入ったから、とはいえ、ときにはそれも飽きる。

そこで、櫟本(いちのもと)で降りたのが先日の記事だ。そのあとさらに、こんどは畝傍から桜井線に乗り三輪(みわ。「さんりん」じゃないからな)で降りてみた。昨年夏に、なんとなく三輪で降りて気になっていたからという理由もある。『なんとなくクリスタル』どころか『なんとなく三輪』だ。八木西口まで近鉄に乗り、畝傍で乗り換えるいつものコースだ。やって来たのは227系で和歌山線内438T(和歌山9:04〜高田11:03→桜井線内542T 高田11:09〜奈良12:00)だ。涼しくてとってもよかった。

2019年9月20日金曜日

【関西リハビリ鉄2019夏】雨の日、チン電に乗る


■雨の日になるとチン電に乗っていたのかも
今年の梅雨入りは遅かった。けれど、そのぶん雨がちの日もきちんとあって、「朝は晴れていても午後から曇ってにわか雨が降ったりやんだり」という日々が続いた。そういうふうにはっきりと雨が降ることがわかっていた日は、私はいつもいつも阪堺電気軌道上町線の帝塚山四丁目電停に行った。松虫電停でもあべのハルカスを画面に入れて撮ることができるけれど、クルマの通行量が多い。帝塚山四丁目なら電停の屋根もあるし、ある程度通行量も減る。ただし、よく晴れると夕方近くになると道路は陰ってしまう。

そんなわけで、雨が降るたびにチン電に乗っていたというわけ。どこかに出かけたいけれど遠くに行く気がしない、という場合に遠からず、しかも首都圏にいては見られない路面電車の行き交うシーンを見ることができるから。滞在先からもっと近いのは堺市内の大小路あたりではあるけれど、天王寺駅前〜我孫子道のほうが列車の運転本数が多い。

2019年9月19日木曜日

【関西リハビリ鉄2019夏】南海高野線6000系撮影記 その3 泉北線内で6000系をねらう


■はじめて中百舌鳥で降りて……飛び上がった
「電車運」などというものがあるのかどうか。そもそも、運勢といういいかげんで再現不可能なものを信じるかどうかは、そのひと次第だ。あまりに信心深くて行動指針の中心が占いになるようではどうかと思うとはいえ、都合のいい占いだけは信じてみようかな、という程度の軽いノリは筆者は好きだ。むしろ、ポジティブな暗示を自分にかけることで、行動がいい方向に及ぶ可能性があるからだ。

2019年9月16日月曜日

【関西リハビリ鉄2019夏】JR和歌山線・桜井線105系撮影記 香芝にて


■近鉄下田→香芝は歩いてすぐ
鉄南大阪線で汎用特急車16000系16007編成(Y07)を追いかけ回した日の午後は、JR105系電車を写したくて大和地方に行くつもりでいた。

いつもは近鉄橿原(かしはら)線八木西口(やぎにしぐち)に行ってから桜井線(万葉まほろば線)畝傍(うねび)まで歩くルートを多用している。だが、ときには少しは変えてみようと思って桜井線と和歌山線沿線の地図を眺めていて、高田から王寺にかけての和歌山線王寺口で近鉄との立体交差があることを思い出した。そういえば、JR五位堂という駅があるけれど、近鉄の五位堂とは近くないのだろうか……。などと思って地図を見ていたら、近鉄大阪線の近鉄下田と和歌山線香芝(かしば)は徒歩連絡が可能であることがわかった。