先日のエントリーで「RAW+JPEGで撮影しておくとなにかといいよ」という話を、じつに長々と書いた。そこで記したのは、8ビットJPEGを撮影時の記録形式に選んでしまうと、階調の再現域が狭いために、撮影後に明るさを変えるようなレタッチはしづらくなるという話がおもだった。
例えていえば、火を通して味つけを済ませた料理を作り変えるのはむずかしいのと同様だ。大幅に作り変えるならばできるだけ素材に近いほうがやりやすい。ある世代以上の写真好きにならば、RAW形式ファイルはカラーネガフィルムのようなもので、8ビットJPEGファイルはカラーポジフィルムのようだ、といえばわかりやすいだろう。
このRAW形式ファイルの階調再現域の大きさを享受することのほかにも、RAW+JPEGで撮影しておく利点はある。今回はできるだけ手短にそれを記すつもりだ。