2022年2月3日木曜日

【写真術のお話】撮影後にレタッチするならばRAW+JPEGで撮っておくことを卿(けい)らに勧める理由 補遺

Adobe CameraRawで絵作り設定に「カメラスタンダードv2」
プロファイルを当てて現像してからレタッチした写真

【はじめに】
先日のエントリーで「RAW+JPEGで撮影しておくとなにかといいよ」という話を、じつに長々と書いた。そこで記したのは、8ビットJPEGを撮影時の記録形式に選んでしまうと、階調の再現域が狭いために、撮影後に明るさを変えるようなレタッチはしづらくなるという話がおもだった。

例えていえば、火を通して味つけを済ませた料理を作り変えるのはむずかしいのと同様だ。大幅に作り変えるならばできるだけ素材に近いほうがやりやすい。ある世代以上の写真好きにならば、RAW形式ファイルはカラーネガフィルムのようなもので、8ビットJPEGファイルはカラーポジフィルムのようだ、といえばわかりやすいだろう。

このRAW形式ファイルの階調再現域の大きさを享受することのほかにも、RAW+JPEGで撮影しておく利点はある。今回はできるだけ手短にそれを記すつもりだ。

2022年2月1日火曜日

【写真術のお話】撮影後にレタッチするならばRAW+JPEGで撮っておくことを卿(けい)らに勧める理由

たいしてレタッチしていない感じの写真だけど、
RAW現像時にはそれなりにいろいろとしているよ

■レタッチなんて好きじゃない
いまごろになってアニメ『銀河英雄伝説』に夢中になっている。最近作られたノイエ版ではなく、むかしのOVA版のほうだ。銀河の統一を意図する帝国とそれに対抗する共和国、そのあいだで暗躍する中立的な帝国自治領と、裏からすべてを操ろうとする宗教団体のそれぞれのキャラクターが魅力的だ。

2022年1月23日日曜日

【写真展鑑賞記】「フィリア―今 道子」展を観に神奈川県立近代美術館鎌倉別館へ


■知的な刺激がほしくて写真展めぐりをしていた
今月は例の措置が実施される前までは、思い出しては都内のメーカーギャラリーや公立の博物館と美術館を中心に写真展の鑑賞に出かけていた。知的な刺激に飢える気持ちがあるからだ。自分で何かを写したいのではなく、他の方の写真を見て刺激されたいと考えた。

2022年1月7日金曜日

【八高線撮影記事】日没後の209系3100番代「ハエ71・72編成」

2017年1月

■本年もよろしくおつきあいくださいませ!
ごあいさつがずいぶん遅くなってしまいました。みなさん、あけましておめでとうございます。2022年もまだいろいろと油断のできない状況のようですが、なんとか生き延びてやりましょう。

さて、昨年秋から冬はJR八高線・川越線を走っていた209系電車3100番代車の2編成(電略記号「宮ハエ」こと川越車両センター所属のハエ(カワ)71編成および72編成)を追いかけていて、その関連記事ばかり書いていました。そのハエ71編成と72編成は昨年末の12月25日にハエ72編成が運用入りして以来、この年末年始には川越車両センターの奥の方の留置線にとどまり、営業運転入りはしませんでした。

ここでお目にかける写真は、いずれも運用入りしていたあいだの日没後に撮ったものです。

2021年12月27日月曜日

【八高線撮影記事】惜別の特製編成番号札を下げてメリークリスマス! 209系3100番代「ハエ72編成」が走る

八王子・高麗川方1号車クハ208-3102

川越方4号車クハ209-3102

■いつ運用離脱してもおかしくはないと危惧していた
八高線・川越線に用いられている川越車両センター(電略記号:宮ハエ)所属の209系電車3100番代車を昨年より、思い出して機会があればそのつど撮影していた。その209系3100番代はハエ71編成と同72編成の二編成あるうち、11月上旬にハエ71編成が休車として運用離脱した。同編成は川越車両センター構内で休車札を掲出し始め、それ以来運用入りしていない。残るハエ72編成のみが運用入りしていた。

そのハエ72編成も12月に入ると4日(土曜日)を最後に二週間ほど動くことがなかった。そのあいだの12月10日(金曜日)づけでJR東日本大宮支社から209系3100番代は「2021年度中に運行を終了する予定」と公表されたから、このまま動くことがなくてもまったくおかしくはないとさえ、個人的には思っていた。それが、12月17日(金曜日)にふたたび運用入りして19日(日曜日)の午前中まで走っていた。

2021年12月17日金曜日

【八高線撮影記事】209系3100番代「ハエ72編成」が走った最後の秋の日々 その3 高麗丘陵「鹿山峠」の話

高麗川〜東飯能の高麗丘陵の20パーミル勾配の頂点付近を越える列車
(2020年8月撮影)

■森のなかを列車が駆け抜ける
「自分の好みの鉄道シーン」というものが、鉄道趣味をやっているひとならばいくつかあると思う。私のそのうちのひとつは、森や林を抜けて走る列車の姿だ。

2021年12月15日水曜日

【八高線撮影記事】209系3100番代「ハエ72編成」が走った最後の秋の日々 その2 四半世紀ぶりの下加治踏切訪問

飯能の町から高麗丘陵に向けて勾配を登るハエ72編成
(下加治踏切の次の松岡踏切にて)

■飯能は扇状地の扇の端にある
飯能市から入間市、狭山市にいたる入間川沿いの一帯は加治丘陵と高麗丘陵に挟まれた、川沿いにできた扇状の台地(扇状地)なのだということを、金子〜東飯能〜高麗川のあいだを八高線の列車に乗るたびに思い至る。飯能市Webサイトにもそうあった。飯能市はその扇の要の部分から広がるあたりになる。このことは、南北の移動を行うとわかる。

2021年12月13日月曜日

【八高線撮影記事】209系3100番代「ハエ72編成」が走った最後の秋の日々 その1 入間川橋梁にて


■11月に走っていたことに驚かされた
以前のエントリーでも記したように、八高線・川越線では2022年のダイヤ改正で列車のワンマン運転化がなされるらしく、昨年から川越車両センター(宮ハエ)に所属する209系電車3500番代車とE231系電車3000番代車に、監視カメラの設置などのワンマン運転対応改造が進められていた。この工事は2021年10月中に完了したようだ。

2021年12月8日水曜日

【ニッコールレンズの話】AI AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-EDとAI Nikkor ED 180mm F2.8Sは同じ焦点距離と開放F値を冠していても、描写が意外と大きくことなるのではないかと2021年12月になって気づいたという話


■師走になってしまいましたね
気がついたら、いや、もちろんとっくに気づいてはいたけれど、2021年の年末になっていた。まったくもう、びっくりしちゃうね。そんな時候のあいさつはともかくとして、このところ私は自宅周辺で紅葉の風景を撮っていた。「こうよう、葉っぱがよう、赤や黄色に輝いているのがよう、すげえいいんだぜ」などとダジャレを考えながら

2021年12月6日月曜日

【デジタルカメラアクセサリーの話】「工作派以外は手を出すな!」などと思いながらNikon Df用サードパーティ製グリップつきアルカスイスタイプL型プレートを使えるように加工した話


■『映像研には手を出すな!』のおもしろさに夢中
最近になって、アマゾンプライムビデオで『映像研には手を出すな!』を観て、そのおもしろさに夢中になっている。もっと早く知っておきたかったと後悔することしきりだ。

2021年11月24日水曜日

【ニッコールレンズとコンタックスメタルフードの話】いろいろなニッコールレンズにコンタックスメタルフードを装着して悦に入る俺は「フード病」をこじらせたに決まってる 後日編 「コンタックスゼラチンフィルターホルダー」をキミは知っているか

AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8Dに装着した
コンタックスメタルフード4+コンタックスゼラチンフィルターホルダー。
サードパーティ製62mm-67mmステップアップリングと62mmフィルター枠も併用

■コンタックスメタルフードは永遠に不滅です
昨年、あるいは今年このブログに書いたコンタックスメタルフード(ヤシカおよび京セラ時代のRTSシリーズカメラ用金属製システムレンズフード)関連のエントリーを、どうやら予想以上の多くの方に読んでいただいているようで、筆者はありがたく思いうれしさも感じつつ、おどろき困惑している。

いまとなってはそう注目されていない安価なコンタックスメタルフードを、ここぞとばかりに、諸君らにその存在やよさがバレていないうちに、ごっそりちょうだいしようという筆者の腹黒いたくらみが……価格が高騰してしまうと、調達しづらくなるではないか。みんな、見んな!