2015年3月18日水曜日

【お仕事ついで鉄活動記事】八高線に乗る


■八高線に乗れるぞ!
出張で前橋まで出かけた。自宅から前橋まで直行するのに、西武沿線在住の私ならおそらくは大宮から新幹線経由か高崎線経由で行く、あるいは新秋津経由で行くべきであろう。だが、いちばん交通費が安い経路は、川越市・寄居経由だった。つまり、東武東上線で寄居に出て、八高線で高崎に行き、両毛線に乗ること! やっほう、仕事なのに八高線非電化区間に乗れるぞ。いちばん安い経路で行くなんてえらいだろ。

■キハ38リバイバルカラー塗装のキハ110がやっていた
とても穏やかに晴れていて、気温も高く汗ばむほどの陽気だ。こんな天気の日に東武東上線小川町以遠と八高線非電化区間に乗るのは、とても楽しい。寄居では「いつもなら秩父鉄道に乗るのだが、今日はなんだかすみません!」となんとなく心のなかで秩鉄の駅員さんに頭を下げた。かすかな罪悪感めいた気持ちがあるのはなぜだ。ともかく、寄居で八高線のディーゼルカーを待ったら、やってきたのキハ110はリバイバルカラー編成だった。

これはキハ38の登場時の塗装......そういえば、八高線でキハ38が走り始めた頃は、オンボロなキハ30・35のなかにあってスマートで明るく見えたっけ。数カットだけ写真があるはず、と思いながらキハ110に揺られる。それにしてもキハ110は電車のように加速が速い。

■乗り換えがスムーズすぎると昼ごはんが食べられない
さて、高崎では峠の釜めしを買おうと企んでいた。ところが、乗り換えが絶妙によすぎたことと、湘南色の115系1000番代とEF641000番代国鉄色にうつつを抜かしてしまい、買っても食べる場所と時間がなくなってしまった。そこで見かけたのは、荻野屋のおにぎり。なるほど、商売上手ですなあ。あの釜めしの容器もちょっと扱いに困るものね。でも、今度は釜めしかだるま弁当を買って、食べる時間と場所を確保しようっと。


横川で買ったわけではないので、横川行きの列車の方向幕の前で写して気分だけ記念写真だ。「横川まで115系電車に乗って釜めしを食べに行く」というのもりっぱな旅行の動機になりそうだ。こんどやってみるべきか。

■八高線に乗るのが楽しいのは
私が八高線に乗るのをいつも楽しく思うのは中高生のころに「自宅から近い非電化路線」という理由だけで撮り歩いていたからだ。写真はつたないけれど、いまでも八高線に乗ったり車で線路のそばを走るたびに「八高線はいいなあ」と思い出す。だから、八高線を好ましく思う理由の大半は個人的な過去への郷愁なのだろうね。

【以下は旧ブログで掲載したものですが、再掲載します】
1988年10月、東飯能〜高麗川にて