2015年3月9日月曜日

【秩父鉄道PETIT撮影記事】夜の急行『秩父路』にて


先日の秩父行きでは、行田市から御花畑まで急行『秩父路』に乗った。行田市17時42分発の急行7号だ。このところ急行列車は撮るばかりだったので、乗ったのは数ヶ月ぶりだ。前回乗ったときも長瀞~秩父と短距離であったので、行田市~御花畑ならそれなりの時間をかけて車窓風景を楽しむことができる。






車窓風景とはいえ、3月の17時半過ぎではすでに日没後だ。暮れなずみ色合いを失っていく田園風景を見ながら、元西武新101系由来の力強いモーター音に聞きほれていたといっていい。まずは、土曜日の行田市から熊谷までの短距離の急行利用客の意外な多さに驚いた。でも、乗客の大半は熊谷で下車してしまい、寄居までは同じ車両に自分を含めて3人だけだ。

熊谷を出るとますます景色はすっかりたそがれだ。だが、列車は影森を目指してひた走る。車窓にときおりカメラを向ける。それが絵にならないことなどは承知のうえとはいえ、私はこの気持ちを絵にしたくてたまらない。田んぼや畑の中に見える一軒家に灯る明かりや、途中駅で列車の通過を見守る駅員氏の姿を見るたびに、そう思う。何度か書いているけど、おそらくそれが旅情というやつだ。

電車には毎日乗っている。郊外から都心へ出るので、それなりの移動距離だ。だが、こうして夕方に見知らぬ町を見ることほど、なんとも胸をかきむしられるような思いに駆られることはない。旅情とは非日常の、そして無責任なロマンのことをいうのだろうか。



列車は順調に走って、18時44分に御花畑に定刻で到着した。このまま影森まで行こうかと迷いつつ御花畑で降りた。振り返って乗ってきた列車を写す。この急行『秩父路』は首都圏で手軽に旅情を味わうことができる稀有の列車かもしれないな、などと考えた。秩父の人には新幹線に接続するビジネス列車だということはもちろん知っているよ。

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