2015年3月29日日曜日

【上毛電鉄撮影記事】上州の野武士健在!



3月28日(土曜日)は、元京王電車に乗って富士山へ行った。といっても、山梨県ではなく群馬県。走っている元京王電車も、5000系ではなく井の頭線の3000系で、降りた駅も「ふじさん」駅ではなく「ふじやました」駅だ。



つまり(お仲間の鉄のみなさんならすでにおわかりのとおり)、山梨県を走る富士急行ではなく群馬県を走る上毛電鉄沿線に出かけたということ。  そして、Googleアプリのコマーシャルにも出てきたかの富士山下駅に行ったのは、なにも富士山観光(?)をするわけでもない。もちろん、上毛電鉄の電車に乗るためと、それを撮るため。


都心はソメイヨシノが開花し始めたそうだが、桐生市内はまだ春になりかけという感じ。いちど渡良瀬川を渡ってから河原に行く。借りているカメラはダイヤル操作が楽しい。ふつうのデジタル一眼レフではべつに、操作をすることが楽しいなどと思うことはないのに、このカメラの場合は操作することを求めて、なにか撮りたくさえなる。ダイヤルを回しながら河原の枯れ草を写し、枯れた葦に覆われている地面に気づかずに穴に落ちて胸元まで埋もれつつ、がさがさと歩く。河原はいちめんの葦と枯れたすすきとはいえ、気分だけはヒースの生い茂るアイルランドやスコットランドの丘にでもカメラを持って立っているのと変わらないような気さえする(そりゃ大げさか)。

そうして河原でひとりでかちかちとカメラ操作をして、おっさんの自己陶酔を噛みしめつつ、下流を走るJR両毛線の115系やわたらせ渓谷鉄道の気動車を見ているうちに、富士山下駅そばの電鐘式踏切がちりんちりんと鳴り始めた。吊り掛け駆動の音を響かせてデハ101のお出ましだ。よしきた! 手書き「貸切」サボがしぶい! 私はこれを待っていたのだ。

そもそも話は数週間前にさかのぼる。この日は春休み特別企画として、上毛電鉄主催の電車運転室体験ツアーが行われるという告知を見つけた。大胡電車庫の構内で700形電車を運転できるというツアーだ。そのフライヤーをよく見ると、その参加者むけに大胡から西桐生まで(参加者が乗車するのは赤城→西桐生→大胡)デハ101が走るという旨が記載されている。毎年行われる春の大胡電車庫のイベントでのデハ101の走行シーンは今年も狙うつもりだが、ふだんのデハ101牽引バラスト散布列車の撮影になかなか行けないこともあり、撮影会数を稼ぎたいこともあって、興味があった。

昨年の春に初めて上毛電鉄に行ってみて知ったのは、デハ101運転日は定番撮影地はそれなりに混雑するということ(あたりまえか)。今回のツアー向け列車は赤城を9時43分に出発して西桐生着が9時57分。富士山下通過はおそらく9時53分ごろと見て、JR桐生に8時前に降り立った。私もたまには早起きはできるのだ。

でも、結果からいうと上毛電鉄の桐生市内側でいちばん有名であろう撮影地にいたのは私一人だった。いたのは釣り人が二人だけ。そのうちのひとりにきいてみたところ、上流でヤマメの放流が行われているとのこと。お礼に「もうすぐ茶色い古い電車が来ますよ!」と教えた。その方は釣果を記録するために持ってきた防水コンデジでデハ101を撮ったとあとで話していたから、ここで撮影したのは正確に言うと二人かな。釣り人が着ている胸元まであるあのウェアを着て長靴をはいて水面から撮るのも、楽しそうだ。



もっとも、ほかの撮影地がどうだったかはいざしらず。ここに来た人がいないことは、その理由はわからなくもない。この日の午前中は明るめではあっても雲が多く、鉄橋を走るシーンを私はどう撮るか考え込んだからだ。最初はふつうの絵作り設定で撮影していたものの、結局は「レトロ風画像効果的セッティング」にして白い空をなんとかめだたないようにした。色みがいささかアレなのはそういう理由だ。しかも、午前中の順光側は気をつけないと通信ケーブルが邪魔をする。そこで白っぽい空を画面内に入れないために、順光側からはかの富士山を背景にしたのだ。茶色い電車を茶色バックで撮るのもナンですが。

約30分後に西桐生から戻ってくる大胡行きを撮るためには、逆光側に回ることにした。逆光側は平行する赤岩橋にビュースポットが設けてあるので、そこから狙う。ここもしかし、鉄道橋の手前に張られたケーブルの処理に悩まされる。そして、新緑の緑が萌える時期のほうがずっと絵になる。

ともあれ電車は定刻通りに、西桐生駅見学を済ませたツアー参加者を乗せて通過した。丸山下から勾配を駆け上がってくる音を聞き、数枚連写したあとで乗客に手を降った。やばいな。上電デハ101はシブかわいいぞ☆

【撮影データ】Nikon Df・AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR、AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR・RAW

0 件のコメント:

コメントを投稿