2014年4月8日火曜日

【秩父鉄道7800系撮影記事】ナナハチの春

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ナナハチファースト捕捉成功!

■永井一郎さんの声を思い出しながら読んでくださいね
(かの「宇宙世紀0079(ダブルオーセブンティーナイン)……」のナレーションの口調で)人類が日本国有鉄道101系電車を使用しはじめて、すでに半世紀が過ぎていた。東京や大阪の周辺は巨大な通勤圏内のベッドタウンとなり、人々はそこで子を産み育て、通勤し、社畜として死んでいった。
(東京上空を空撮し、カメラはゆっくりと動く。鳥がレンズの前を横切る)

西暦2009年春。東京からいささか離れた都市熊谷にある秩父鉄道では、東急8000系列電車が秩父鉄道7000系列(7000系、7500系、7800系)を名乗り、旧国鉄101系である1000系電車の置き換えを始めてきた。
(秩父鉄道1000系電車の写真がネガポジ反転してフェードアウトし、ヘッドライトを輝かせた7000系電車が画面いっぱいに広がる)

この6年間にわたる戦いは東急の線路上から8090系を消滅させ、秩父1000系を完全離脱に至らしめた。
(赤々と燃えるような空を背景に、広瀬川原車両基地の奥に留置中の1000系電車を重機が解体する)

昭和の古臭い鉄道車両好きな鉄ヲタはその行為に恐怖した。

……お目汚し失礼いたしました。最近、ガ☆ダム世代の同業者とそんな話ばかりしておりまして、つい妄想が。

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撮れる、撮れるぞ!

■4編成も増備されて秩父路を駆ける「秩父路のちっこい奴」
さて、東武7800系なきあとに武州に舞い降りた21世紀の「ナナハチ」として、秩父鉄道7800系電車の第1編成デビューからすでに1年。第4編成まで増備されたいまとなっては、熊谷を起点とした通勤通学輸送に2両編成の「秩鉄のちっこい奴」は北武区間と影森以遠だけではなく、秩父本線を走り回っていることはすでに既報の通り。4編成まで増えたいまでは、だいぶ捕まえやすくなってきた。

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小さな1M1T2連はこちらにも

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サード捕捉!

昨年春のようすは捉えられなかったので、今年は春のナナハチのようすをねらってみた。

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線路際は春まっさかり

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フォース捕捉。フォースを信じるんだ

クルマ追っかけのSL爺たちってあれだな
それにしても、クルマを乗りつけて沿線にいらっしゃるSLパレオエクスプレスをねらうの方々は、毎回同じ場所で同じアングルの順光の編成写真だけを撮り、そして試し撮り以外には電車を撮らないのですなあ。

大きなお世話だけど、そういうのは鉄道とか沿線にたいする愛が足りない気がするのさ。電車移動の人たちは電車にもカメラを向けている人が多いと思う。

もちろんパレオのことを「ジオングの脚」扱いするわけでは決してないけれど、きっと「偉い人にはわからんのですよ」ということさ。ナナハチみたいなここにしかいない楽しい電車もいるのにね。

■ナナハチは俺がいただくぜ
まあいいや。おじさまがたと競合しないのは撮りやすい。私は天使すぎるナナハチの「奇跡の一枚」(←眼医者行け)を狙ってみようっと。

【撮影データ】
Nikon D7000/AI AF Nikkor 35mm f/2D,AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>/RAW