2013年11月18日月曜日

【秩父鉄道1000系撮影記事】西日のなかをセンガタン快走!


■秋も深まるころに秩父に来た
寄居から秩父鉄道の電車に乗り換えて、かんぽの宿の最寄り駅に着いたら、駅の混雑ぶりに驚いた。なるほど、みかん狩りの季節ではあるらしい。寄居周辺でも木々が紅葉し始めていて、影森から先はきっときれいな山々が見られることだろう。今日は所用のあとにやって来たので、日のあるうちに山のほうにはたどり着きそうにない。

そこで、以前も来た国道140 号沿いのカーブまで歩いた。国道の上り方向は渋滞している。そのそばを駆け抜けていく電車を見るのは、ドライバーのみなさんには悪いけど少々痛快だ。長瀞対岸に抜けても寄居町手前は慢性的に渋滞する140号なんて走りなさんなよ。観光なら寄居町役場にでも停めて電車に乗るといい。


■好きな列車がいきなり現れる

そんなふうに笑ったせいか、上り列車の狙ったポジションは山の影になってしまった。しかし、パレオ前に案の定オレンジバーミリオンIIこと1003編成が現れた。もしかしたら来るのだろうなと予想はしていたからこの場所にいるのだけれど、予想が当たると驚いたのなんの。

■ここまでは予想していた
ありがたいことにこういう「引きが強い」日はたまにある。これはまさか、いやいや、そんなはずはないよな、と下り電車を待ってみたら……マジですか、秩鉄オリジナルカラーご降臨!


あわわ。この場所は下りはカーブであってもあまり減速せずに列車は走る。しかも、カーブ内側が草で遠くがよく見えない。自動車の音もするので列車の音だけが聞こえるわけではない。だから、私のいた場所からするとタイフォンが鳴って「いきなり」列車が現れるように見える。「ぷわん!」という電子音ではないタイフォンともの悲しげなMT46モーターの加速音、レールのジョイント音に驚いたら、1010編成が現れて目の前をびゅーん! と走り去って行った。かっこいいね、やっぱり。

■SLパレオエクスプレスはあれだったのだけどねハハハ
まさか1時間程度のあいだで1000系電車の残り2編成を引き当ててしまうとはつゆ思わず、これはどうしたことかと慌てた。いま、SLパレオエクスプレスの前後数本には「仕込み」があるだろうことは想像つくとはいえ、できすぎだ。

しかしですね。このあとパレオの流し撮りには失敗した、なんていうのはナイショだ。いいの!  せ、1000系を撮りたかったんだから、きっ、気になんかしていないんだからねっ!

追記:駅前のライフ寄居店閉店はいまごろ知ってショックなり……寄居での貴重な食糧調達先および夏冬の時間つぶし場所がなくなってしまった。

【撮影データ】
Nikon D7000/Nikkor-Q Auto 135mm F2.8(AI改造)/RAW/Adobe Photoshop CC