2013年11月27日水曜日

【小田急線ついでに撮影記事】私を「狂わせる」白い小田急電車(上)

とある朝早く、完全には目覚めぬままに私は小田急新宿駅にたどりついた。


ホームに停まっていた小田原行き電車は、食パンみたいに野暮ったいステンレスの走ルンです(形式を覚える気さえしない)ではなくて、貴重な白い塗装の鋼製車8000形だった。目覚めきっていない脳みそに、白磁のようにつるりとした白い肌がまぶしい。思わず触れてみたいという衝動にかられる。いや、電車だから停車中は触ればいいのですが、手は汚れるね。それはとにかく、白く輝く姿を見たおかけで私はしばらく「誤作動」することになった。


西口改札は下り電車の最後尾にある。けれどまだラッシュアワーではなく、座席に余裕もある。それなのに私ときたら、編成のなるべく前のほうを目指して自然と歩みを早めた。
なぜかレリーズすると英語表示のタイミングに

それだけなら、「鉄ヲタなんだからどうせ運転台後ろに被りつきたいんだろ」とみなさんから思われる自然な行動に見えるだろう。でも、それと違うところは、無意識のうちにホーム床の点滅表示を探してしまうところ。だいたい、そんなにしょっちゅう被りつかないですからね、私。それにしてもおかしいな、放送も聞こえない。と、そこで思わず乾いた笑いを漏らした。

ハハハ。この電車は箱根湯本片瀬江ノ島行きではないし、だいいち今日は江ノ島線方面に行くのだ。だから乗るなら編成の後ろだぜ……って、いやいや分割併合しないんだから、どこに乗っても同じだ!
相模大野であわてて下車した
以前も書いたが、私は小田原沿線の先のほうにある程度のよくない大学に通っていた。その卒業後しばらくしてからは、通勤で数年間ほど下北沢〜成城学園前を使っていたことがある。それももう十数年前で、成城学園前駅がまた地下化工事がなされていた頃だから、下北沢駅の地下化や小田急顔電車の全滅なとといういまの小田急の姿は、私にはもはや知らない鉄道にひとしい。
相模大野でもなぜかレリーズすると英語表記(汗)
私は通勤電車で毎日必ず、同じ時間の列車の同一位置に乗らないと気がすまないという習慣づけをするほど几帳面ではない。ただし、運転本数の限られる郊外電車の場合はどうしても乗る電車は決まってしまうので、ある程度の習慣づけはやむを得ない。

そして、当時の小田急線の電車にはたいへん重要なルールがあった。相模大野での小田原線の電車と江ノ島線の電車の分割併合だ。新宿から乗る下り電車であれば急行箱根湯本片瀬江ノ島行きという、編成を切り離すやつだ。併合は困ることはないが、分割してそれぞれの編成が別の路線に行くなら、乗車する編成を間違えないほうがいい。だから、新宿や急行停車駅で流れていた放送を口ずさむことのできる人は、おそらくまだたくさんいるにちがいない。例のアレだ(リンク先はYoutube。ちょっと違うけどこういうやつね)。

♪この電車は、ホーム中ほど分割案内板Aを境に、相模大野から前6両が急行箱根湯本行きに、後ろ4両が急行片瀬江ノ島行きとなります。

下北沢の駅ホームでこの放送の真似をしてみんなで復唱して遊んでいるお子さまがたもしばしば見かけたので、急行を利用する沿線在住・通勤通学者などにはバッチリ刷り込まれているに違いない。数年間乗っただけの私が、ついつい無意識のうちに従おうとしたくらいだから。
ラッシュアワーだし8000形がじゃんじゃん走っていてうれしい
数年前から相模大野での分割併合をやめたということは「知識」としては知っていた。けれどそれはまだ、私の体にはまだなじんでいなかったというわけだ。忘れられない白い肌だったのだろうか(意味不明。だいいちセクハラですね、すみません)。それにしても、下り方面からの6両編成に乗っていて座席に座れなかったときに、相模大野で「前4両」(小田原線下りからやって来ると、新宿方に「増結する」編成)までダッシュして座席にありついたものである。そんな、利用者各自がそれぞれ脳内に作っていたであろう「小田急利用の心得」(雨の日は早めの電車に乗らないとすぐに電車が遅延してヤバい、とか)みたいなものが、ちょっぴり懐かしい。

でも、この朝のちょっとした自己ツッコミはしてよかった。なぜなら、寝ぼけ眼であやうく相模大野で降り損なうところだったから(続く)。

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